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なぜグリムはシュラウド兄弟と似ているのかという話


※追記しました2022.3.22
ハッピーハロウィン!!!!!(11月)
そういえばツイステがハロウィンイベを12月まで続けるのはナイトメア・ビフォア・クリスマスのオマージュなのかもしれないですね。つまり今回のハロウィンイベントは実質クリスマス。
さっそくリドルくんとラギーを爆速で引けたので小踊りしています。やったぜ。待ってろSSRルークとシルバー。

ストーリーの方も色々語りたい事があるのですがひとまず置いておいて今回の話題はグリムとシュラウド兄弟についてです。厳密にいうとオンボロ寮コンビとシュラウド兄弟についてです。
イデアとオルトに関する考察もまとめようかと思ったのですが、シュラウド兄弟の謎に関しては筆者よりも詳しく考察している人がいるので「イデア」「オルト」「結合双生児」で検索検索ゥ!

以前の記事でグリムと監督生のモチーフキャラクターは『ファンタジア』の『チェルナボーグ』だという話をしました
しかしなんだかそれではしっくりこないと思う人もいるのではないでしょうか。グリムのデザインは特徴的な青い炎のこともあり、どことなくイグニハイド寄りです。
チェルナボーグよりもハデスに関係があると言われた方が納得いくかもしれません。
と、なるとなんの意図があってグリムのキャラクターデザインをイグニハイドとの関連が想起させられるものにしたのか?という疑問が出てきます。
単純に考えるのであればそれはグリム(オンボロ寮)とイグニハイド寮になにか関係があるからでしょう。その関係とは何か?というのが今回の内容です。


◆ケルベロスとチャーチグリム

まず、グリムの要素の一つにチャーチ・グリムという妖精が挙げられます。

イギリス全土に伝わる黒い犬の姿をした不吉な妖精。墓守犬。教会や墓地を冒涜的な存在から守っていると信じられている動物霊をチャーチ・グリムという。イギリスでは新しく墓を造る際に「最初に埋められた死人は天国に行けず墓地の番人になる」という迷信から、黒犬を埋める場合があった。
燃えるような赤い目に黒い体の大きな犬の姿で、夜中に古い道や十字路に現れる。
             【ブラックドッグ

グリムという名はもちろん、グリム本人が「穴掘り名人」を自称していたり、オンボロ寮のモチーフに組み込まれているホーンテッドマンションに墓守犬が登場することからその関係性の高さが伺えます。

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そしてチャーチグリムはヘルハウンドとも呼ばれるのですがヘルハウンドとは広義にケルベロスといった地獄の番犬全般を指します。アメリカでは女の尻ばかり追いかけている男もヘルハウンドと呼ばれたりするらしいですね。なんだその使えない豆知識。
つまりケルベロスとブラックドッグ(チャーチグリム)はほぼ同じ存在という事になります(勿論厳密にいうと異なるのですが)。ケルベロスはディズニー映画のヘラクレスにも勿論登場し、イグニハイド寮のアイコンにもなっていますね。

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つまりグリム(ブラックドッグ)はケルベロスとほぼ同じ存在であるため、グリムのビジュアルがイグニハイド寮の2人に似ているわけです。

◆死を司る神たち

ケルベロスがハデスに仕えているように、ブラックドッグにも仕えてる神が存在します。
ギリシャ神話の女神、ヘカテーです。

月と魔術、豊穣、幻や幽霊、夜と暗闇、浄めと贖罪、出産を司るとされる。冥府神の一柱であり、その地位はハーデース、ペルセポネーに次ぐと言われた。「死の女神」「女魔術師の保護者」「霊の先導者」「ラミアーの母」「死者達の王女」「無敵の女王」等の別名で呼ばれた。「ソーテイラー(救世主)」の称号でも呼ばれる。
トリカブトや犬、狼、牝馬、蛇(不死の象徴)、松明(月光の象徴)、ナイフ(助産術の象徴)窪みのある自然石等がヘカテーの象徴とされる。月と狩りの女神アルテミスと同一視された。彼女に従属するブラックドッグたちは、死の先触れや死刑の執行者としての側面を持つ。
               【ヘカテー

「幽霊」「魔術」「幻」とまあオンボロ寮がチラつくワードが並んでいますね。
ちなみにオンボロ寮のメインモチーフとなっているファンタジアのチェルナボーグは、スラヴ神話の死の神チェルノボグが元になっています。
『死』を司る神としての性質も似ていますね。
よってオンボロ寮、監督生にはヘカテーの要素もあるのではないでしょうか。

もちろんディズニーのヘラクレス(TVシリーズ)にもヘカテーが登場します。

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こちらがディズニーのヘカテさん。手下に羽のある2匹の狼(おそらくブラックドッグ)を従え、ハデスの治める冥界を乗っ取ることを目的としています。
元の神話では同僚というかハデスとペルセポネ夫婦の侍女的なポジションのヘカテーですが、ディズニーではハデスに敵対するキャラクターとして書かれているそうです。…なんでこんな曖昧な書き方をしているのかというと現在日本国内でヘラクレスのTVシリーズを視聴できる媒体がないため詳しい内容がわからず海外のwikiで得た情報を元にこの記事を書いているからです。どうにかして配信してくれディズニープラス!!!東京リベンジャーズ配信してる場合じゃないだろ!!!
失礼、取り乱しました。東リベにはなんの罪もありません。

※追記
2022.3.16からディズニープラスでヘラクレスのTVシリーズが配信されました!!!ありがとうディズニープラス!!!

話を戻しますとディズニーにおけるハデスとヘカテーは敵対者という事になります。
ちなみにディズニーのハデスとチェルナボーグはそこまで不仲ではない…というかハウスオブマウスにてハデスがチェルナボーグのファンを公言していますから険悪ではないと思われます。イデアがグリムに好意的でモフモフしたがっているのはその辺りが由来なのかもしれないですね。この場合オルトはオルトロス(ケルベロスの2つ首ver)の方の要素が強いのかもしれない。

補足ですが、ハッピーニューイヤーのオンボロ寮の背景にてガレット・デ・ロワというお菓子が飾られています。

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ガレット・デ・ロワは、「王様の菓子」という意味で、公現祭の日に食べるフランスの菓子である。最も一般的なものは紙の王冠がのった折りパイにフランジパーヌが入ったパイ菓子で、中にフェーヴと呼ばれる陶製の小さな人形が一つ入っている。公現節(1月6日)に家族で切り分けて食べ、フェーヴが当たった人は王冠を被り、祝福を受け、幸運が1年間継続するといわれる。
          【ガレット・デ・ロワ

ざっくりいうとパイを切り分けて人形が当たった人が王様になれる!という運試しゲームのようなものですね。このパイは1月6日に食べるものとされているのですが、1月6日にオンボロ寮に来たのはシュラウド兄弟です。そしてガレット・デ・ロワは勝った人が王様になれるゲームをするパイ…これはディズニーのハデスとヘカテの冥界の王の座を争う関係性がイデアと監督生に反映されているという事なのではないでしょうか。

先程書いた通り、ハデスとヘカテは敵対者でありつまりイデア(ハデス)と監督生(ヘカテ)は不仲である可能性があります。
現に、今までのイベント『星に願いを』『ゴーストマリッジ』はどちらも6章後の話であると推測できますがその時のイデアの監督生に対する反応を見ているとわざと煽って怒らせたり、エースやエペルたちと一緒にその場にいるはずの監督生の存在をガン無視したりするんですよね。

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仲悪いんか君ら。
もしかしたら6章で2人は明確に敵対するのかもしれないですね。グリムのこともあるでしょうが監督生の方も寮を壊されてお怒りでしょうし。あいつ寮自体に被害が及ぶとやる気を出すなあ(3章を思い出しながら)。

ちなみに設定資料集に載っている一年生組が輪になって学園長が真ん中にいるイラストは6つの星で形成された冬のダイヤモンドが反転している図なのですがおそらく空白の部分に監督生がおり、担当している星は牡牛座のアルデバランなんですよね。牡牛座はエウロペを拐うためにゼウスが化けた姿と言われていますしヘラクレス作中でのゼウスとハデスの確執を見ていると不仲説に拍車がかかりますね。

あとかなりどうでもいい余談ですがヘカテは犬や狼を従えているので、イデアの猫好きとの対比で監督生は犬好きなのかもしれないですね。

◆まとめ

というわけで今回のまとめ

・グリムにブラックドッグの要素がありそれらは冥界の番犬ケルベロスとほぼ同じ存在だからグリムはイグニハイドの2人と見た目が似ている
・監督生にはヘカテの要素があり今度イデアと明確に敵対し、不仲になるし6章後も引きずる

ハデスもチェルナボーグもどちらも神であり、神格である悪役は8つの寮の中でオンボロ寮とイグニハイド寮の2つだけなのはなんとも言えない興奮がありますね。今後イデアとオルトの謎、監督生やグリムの正体についてもヒントがバンバン出てくるでしょうし、6章もハロウィンもまだまだ序盤ですし続きが楽しみですね!
ディズニープラスはヘラクレスのTVシリーズを配信してくれ頼むから。
それではまた。

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