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レオナはなぜ王になれないのか?という話

※ ツイステ本編、イベント、PS、その他ディズニー作品のネタバレを多く含みます。

もうすぐツイステリリースから3年が経過すると聞くと時の流れの速さに驚きますね。ツイステを始めた当時は元ネタの作品、金ローでやってたのをチラホラ見たな…程度のディズニーにわかもいいところでしたが3年も経つと「世界中のパークにあるホーンテッドマンションで外装まで廃墟なのはフランスのホンテだけ」とか「オズワルドの27作品のうちの1つは日本の神戸映画資料館に保管されている」とか偏った知識のある謎のオタクになりました。この調子で楽しんで行きたいです。

それはそれとして7章Chapter2〜〜〜!!!!!!!???
この気持ちで3周年を迎えろと仰る公式は鬼畜だぜ〜と思いますが今の自分には待つことしかできません。
そして頼むから来て欲しい寮服マレウス。


さあ、今回の記事は『レオナさんはなんで王になれないのか?』という話です。ひでえタイトル。
サバナクローのみんな大好き寮長、レオナ・キングスカラー。
期間限定イベント、タマーシュナ・ムイナではなんと車の運転もできることが判明しました。イケイケ度がとどまることを知りません。
頭が良く運動神経抜群、部活ではチームのブレーンとして活躍し王族の第二王子という恵まれた立場でありながら、永遠に叶う事がない望みを抱えた哀愁漂うキャラクターであります。
 そんなレオナさんの望みとは故郷である夕焼けの草原の「王になる事」である訳ですが、継承権第一位の甥が産まれたことにより叶わないものとなってしまいました。
………とまあつらつら書いていますが、よくよく考えるとおかしなことなんですよね。


遅れましたがこの記事で考察していくのはあくまで王位継承のルール的な意味であり、レオナ自身の能力や適正的な問題は度外視しておりますのでその方面を期待していた方は読む際にお気をつけください。
ツイステッドワンダーランドは異世界ですが、文化や政治や風習などは現実を元にして設定されているので現実に則して考えていきます。

◆王の継承権

さあ、それを踏まえて第一王子の子の継承順位は第二王子より上ですのでその辺りは特に問題無いのですが、継承権が2番目になったからといってそれは「絶対に叶わない」と断言するほどのものでしょうか?
それこそ黒執事に登場するソーマ王子のように継承権26位など低い順位であれば望み薄なのは分かります。
ですがレオナは継承権2位という高い順位で、現在第1位のチェカは5歳。正式に王となるに必要な知識や経験を積むにはまだまだ時間が必要でしょうし、現国王代理である兄にトラブルがあった場合その間にレオナが国営を任される可能性は(レオナの望む形であるかはともかく)十分あるわけです。

また、2章のモノクロ回想にてレオナは「王位継承権が永遠に消えた」と発言していますが、これもまあ違和感のある話です。
継承権のルールが変わり順番が変わることはあれど、王家の血を引くものである以上本人が破棄でもしない限り継承権が無くなる可能性はかなり低いです。
特定の宗教を信仰したり国王や議会の承認なく結婚した場合に継承権が剥奪されることは稀にあるようですが、ツイステは宗教という概念が希薄な世界観ですし結婚もしていませんから、どちらもレオナには当てはまりませんね。

ならば何故レオナは「王になれない」「継承権が消えた」というのでしょうか。
王位継承権が消えるという可能性はかなり低い、ならば別の方向から考えましょう。
レオナは継承権が消えたのではなく、最初から継承権がなかったのでは?と。

例えば、レオナの母が国王と再婚したことにより王家入りした連れ子なのであればレオナに継承権がないのにも辻褄が合います。
ディズニー作品で似たような境遇のキャラクターとしては『ちいさなプリンセス ソフィア』が挙げられますね。彼女も父が亡くなり母と2人で暮らしていましたが、母が国王と再婚したことにより王家に加わった少女です。

「嫌われ者の第二王子の継承権が永遠に消えた日」という不思議な発言も、〝王家のきまりとしてその日にレオナの継承権が無くなった〟のではなく、〝己は王の血を引いていない連れ子であり王位継承権は元々無かったと気がついた日〟という意味なのではないでしょうか。

『ライオンキング2』に登場するスカーそっくりな容姿をもつコブも養子でしたし、メインモチーフがスカーであり似た姿をしているコブの要素がレオナに取り入れられている可能性は十分にあります。

◆似ていない兄弟

というわけでお次はレオナが国王である父や兄ファレナとの血の繋がりがないことを補強するパートになります。

他所の方からの考察の引用になってしまうのですが(元の方のツイートが見つけられなかったので問題やご要望等ありましたらご一報ください)、
『ライオンの瞳孔は丸いのにレオナの瞳孔は縦長である』という点についてです。

縦長の瞳孔は明暗の差に素早く適応するのに最適であり、丸い瞳孔は獲物との距離感を正確に把握するのに適しているそうですが……まあとはいえレオナやチェカはあくまでライオンの獣人であり、現実のライオンと違う生き物です。
単純に縦長の瞳孔の方が人外感があっていいじゃん!というビジュアルを優先した結果である可能性もありますし、なんならオオカミだって瞳孔は丸いですがジャックの瞳孔は若干縦長です。

じゃあ尚更あまり関係ないように見えますが、重要なのは妖精族であるマレウスやリリア達と近い瞳孔をしており、レオナの故郷である夕焼けの草原には妖精族も住んでいるという点です。

こうなると単純にビジュアルの問題ではなく、レオナには妖精族の血が混ざっているという可能性が出てきます。
現に6章でS.T.Y.X.に連行される直前、レオナはカローン(渡し守)達のことを王宮で見かけたことがあると言及していました。

しかしS.T.Y.X.は自分達の活動を秘匿にしておりレテの河を使用して人々の記憶からS.T.Y.X.の活動の記憶を抹消していました。と、なるとレオナがカローン達のことを文献で知っていたりしたならともかく〝見た記憶〟があるのはおかしいんですよね。

 レテの河の効果は人間と妖精で差がある、ならばレオナがカローン達のことを記憶していたのはレオナに妖精の血が流れていることの証明になるのではないでしょうか。
また細かい妖精の種類は置いとくにしてもレオナが学園の温室を好み、セベクも同様に温室に居心地の良さを感じているのも意味深です。

また6章でレオナは、ヒドラの逆襲というゲームをします。「ネコがそのゲームにじゃれつく姿がネットでバズってライオンもそれに興味を示すという実験結果があるからライオンの獣人であるレオナも楽しめるんじゃない?」というオルトの悪意のない気遣いだったのですが、機嫌を損ねて不貞寝し始めます。

まあ不機嫌になるのも仕方ない内容ですが、コントローラーを投げて乱暴に渡したり意地悪顔ではなく怒りの表情だったのを見るとかなり余裕がない様子なのが伺えます。また、ヴィル達の揶揄いに対する嫌味も「猫科」に対することです。

これは純粋なライオンの獣人ではないからこそ「猫科」「ライオンの獣人」という言葉に憤りを感じたのではないでしょうか。わざわざ猫科という発言に言及してるのはつまりその部分を気にしていますとい言っているようなものですしね。

それにレオナは『星に願いを』イベントでもシュラウド兄弟に「似ていない」と言ったところ上機嫌に弟のことを話すイデアに対して「あー、あー、急に早口になるな。どうでもいい。さっさと失せろ」と不機嫌な様子を見せています。

これらは全て、兄と似ていないこと、血が繋がっていないことに対するコンプレックスから来ているものだと考えると納得いくのではないでしょうか。

図にするとおそらくこんな感じ。
レオナに間違いなくライオンの獣人の血が入っていることからレオナの実母がライオンの獣人で実父が妖精なのだと思われます。
そしてレオナが物心つく前に離婚あるいは父が死去し、詳しいことは不明ですが王妃がいない国王と結婚。王家の一員となったのが第二王子レオナ・キングスカラーなのではないでしょうか。
国王と前妻との子であるファレナとは義理の兄弟にあたるのでしょう。当然チェカとも血縁はありせん

レオナが物心つく前…それこそ王宮に来たのが赤ん坊ぐらいの頃なら覚えていなくて当然でしょうし、レオナ自身は自らは王家の血を引く者であるとずっと思って努力を重ねてきたのであれば異様に努力が報われないことを嫌がる説明もつきます。
今までの王になる為の努力ぜ〜んぶ意味ないで〜す!!ってされたようなもんですしね。

夕焼けの草原は産まれた王子を国民にお披露目するのが習わしのようですが、連れ子のレオナにそのイベントがなかったのであれば家臣たちだけでなく国民もなんとなく血縁関係の有無は察しているかもしれませんね。
NRCの入学許可証を最初はスルーしたのに1年経ってから入学を決心したのもチェカの生誕によって自らの出生の秘密を知り、居たたまれなくなり学園への入学を決めたのではないでしょうか。

とはいえレオナは賢いので、自分を王室に迎えてくれた父達にあたったり永遠に国を出ていくという手段は取らないんですよね。
もしなにかが少し違っていればそれこそラギーのようにスラム育ちだった可能性もありますし、今の自分を構築しているのは王室に入ったことにより与えられた高水準の衣食住や教育であるという自覚があるからこそ、なんだかんだで国のために働こうと2章を経た今、頑張っているのでしょうね。

◆まとめ

そんなわけで今回のまとめ。

・レオナとファレナ&チェカに血縁関係はないよ

・レオナはライオンの獣人と妖精のハーフだよ

・レオナは国王の血を引いてない連れ子なので王位継承権は無く、王にはなれないよ


という話でした。
草原イベでキファジがレオナの「俺が王族としての自覚を持とうが持つまいが誰も困らない」という発言に否定はせず「そういう事を言うものではない」と返したり、イデアがレオナのことを『腐っても王室関係者』と言い、王族とも王家の血族とも言わないのはそういうことなのでしょう。

とはいえ血の繋がりがなくとも心配してくれる家族や気心知れた家臣がいて、レオナを尊敬している兵士などの姿を見るに回想やらレオナの自称する嫌われ者の第二王子というのはかなり過剰表現気味なのではないかな思います。
オバブロ時のモノクロ回想は、あくまでレオナ個人がこう感じたという話であり事実とは異なる可能性が高いので、回想に出てくる家臣たちも実際は「レオナ様は気難しいぜ〜HAHAHA!」くらいのノリだったのかもしれません。わからんけど。
レオナ百獣の装束PSを読む限り古い決まりに固執しているのは古株の政治家とか議会の人達なのかもしれないですね。

まあこれらの解決方法といったら長年のルールを改訂し、血縁関係がなくとも王や政治における重要なポジションにつけるようにするというのが無難なところですので、その辺りがレオナさんの今後の目標になるのかもしれません。

その前にきまりをぶっ壊してやるぜ!というメンタルまで持っていけるかという話になりますし、それには兄との関係は避けて通れないでしょう。
人となりが全くと言っていいほど見えない兄のファレナさんですが、まあたとえ血の繋がりがなくとも弟であるレオナの事を愛しているのは本当なのでしょう。
レオナがシュラウド兄弟というかオルトとの絡みが多いのはたとえ本当の兄弟でなくとも兄弟である事を選び、お互いを愛している兄弟というレオナにとってある意味見本になりえる存在だからなのではないでしょうか。
キングスカラー兄弟が、レオナさんがどんな道を辿るのかはまだ分かりませんが、いつか長いモラトリアムを終えて国に帰る日が来ると良いですね。


ここまで読んで頂きありがとうございました。
それではまた。


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