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FIREの種類 - あなたはどれを目指しますか? -

FIREの種類についてまとめてみます。


一覧

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\begin{array}{|l|l|l|l|l|l|} \hline
  & \bold{ファットFIRE} & \bold{リーンFIRE} & \bold{バリスタFIRE} & \bold{サイドFIRE} & \bold{コーストFIRE} \\ \hline
達成後の労働 & なし & なし & あり & あり & あり \\
難易度 & 高 & 中 & 中 & 中 & 低 \\
\end{array}
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FIRE達成後も働く vs 働かない

FIREと聞くと、働かずに悠々自適な生活をしているイメージがありますが、実際にはFIRE達成後も引き続き働き続ける人もいます。
理由は人それぞれですが、主な理由は以下の点です。

  • 不労所得だけでは生活できない

  • 暇なので働く

  • 社会とのつながりを持ちたい

  • そもそも仕事が好き。自身のスキルや経験を活かしたい。

まず一つ目は、FIREする目標年齢までに十分な資産を貯めることができない場合です。例えば年間の生活費が400万円の人は、投資だけで400万円を得るためには資産(元本)が1億円も必要です(運用の利回りが4%の場合)。1億円を貯めるのは相当大変ですし特に若くして貯めるのは困難です。
その解決策の1つとして、生活費の一部は労働で得ることが考えられます。年間100万円は労働で確保し、残り300万円を投資で得るようにすれば、元本は7500万円で済みより早くFIREできます(それでも高額ですが、1億円に比べればまだ現実味がありますね)。

2つ目は、FIRE達成後の目標があいまいだった、決めていなかった場合です。やることが見つからず、時間を持て余してしまう人がいます。時間を埋めるために結局は再度働くことを選びます。特に仕事一筋で趣味を持たない人はこのパターンになりやすいです。

3つ目は、孤独に耐えられない人や、人と交流したり社会貢献したりすることで生きがいを感じたりする人です。FIRE達成後に共通の趣味などで人とかかわることがあればよいですが、そうではない場合、社会との繋がりを維持したくて再度働き始める方もいます。

4つ目はそもそも働くことが好きな人で、FIREを意識していないかもしれません。FI(Financial Independence)を達成しているため失敗が怖くなくなり、より好きな仕事、やりたいことにチャレンジできますね。

FIRE達成後に働かないパターン

このパターンはさらに2つに分類できます。

  • ファットFIRE
    生活水準を維持または上げることができるほど不労所得がある状態でリタイアする方法です

  • リーンFIRE
    生活水準を落とすことで不労所得を得るために必要な資産を抑えてリタイアする方法です

例えば年間の生活費が400万円の人がいた場合、

  • ファットFIRE
    1億円以上を貯めて4%利回りで運用し、年間400万円以上を得て生活する

  • リーンFIRE
    1億円貯めるのは難しいので、生活費を200万円まで落とす努力をして、その代わり5000万円だけ貯めて年間200万円を得て生活する

ファットFIREよリーンFIREのほうが達成しやすいですが、生活費を下げる努力が必要です。

FIRE達成後も働くパターン

このパターンはさらに2つに分類できます。

  • バリスタFIRE
    パートやアルバイトなど雇用形態で働く

  • サイドFIRE
    フリーランス(個人事業主)として働く

どちらも働く時間とプライベートな時間の両立(ワークライフバランス)が可能です。これらに明確な線引きがあるわけではありませんが、主な特徴は以下になります。

  • バリスタFIRE

    • 会社が半分社会保険料を支払ってくれるので、60代からもらえる年金を増やせる

    • 比較的安定した収入を得られる

  • サイドFIRE

    • 自分の好きな仕事や、得意なことを活かせる

    • 自分の裁量で働ける

番外編:本業を辞めないFIRE?

仕事を辞める、または軽い仕事に変えることで自由時間を得るのがFIREの一つの目的のため、本業を辞めない、つまりRE(Retire Early)していないのはFIREと矛盾しているように感じます。ただ、FI(Financial Independence)の実現の一つとして「コーストFIRE」という考えもあります。

  • コーストFIRE

    • 老後に必要な資金を早めに貯めてしまって、貯まった後は本業の収入はすべて生活費に回す

つまり、老後資金に心配無くなれば、もうそれ以上収入から貯蓄や投資へ回す必要が無くなります。老後資金が確保できているので、安心してお金を使うことができます。言い換えれば、リタイア後のための資産形成をこれ以上続けなくてよい状態と言えます。

例えば老後(65歳以降)に4000万円必要と判断した場合、40歳の時点で1500万円準備できればコーストFIRE達成です。
1500万円を年利4%で運用すれば、これ以上お金を足さなくても40歳から65歳の25年間で約4000万円になります。すなわち41歳以降は老後資金のために貯蓄する必要が無くなります。

まとめ

FIREにはいくつかパターンがありますので、自分に合ったFIREを選んで目指してみてください。

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