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アンビグラムまとめ④

前書き

こんにちは、タコぬです。
Twitter(@TAKONU_ma)に投稿したアンビグラムが増えてきたので、例の如くリンクをまとめつつ経緯・意図・反省などを記載して行きます。

前回のまとめから3週間ほど経ち、45枚ほどのアンビグラムが投稿されました。
一気に大量のアンビグラムを作った結果、1日3作投稿していた期間があったことも数の原因です。たった3週間ほどしか経っていませんが、既に3週間前の作品には懐かしさがあります。
これだけ投稿しているとなると、やはりまとめ記事は書いておいて良かったと思いますね。
例の如く私の独り言の場なので、内容に関する期待はされない方が良いと思われます。
それではどうぞ。



6月第5週(6/22~6/30)

6/22「新宿」(鏡像式旋回型)
山手線の駅名をアンビグラムにする企画、山手線ビグラムの一環で作成しました。
「新」と「宿」では多少の密度差がありますが、線を増やして対応させるよりかは線を省略した方が読みやすいと見てこの形に至りました。
似通った構造だったため、両文字の特徴的な部位をしっかり残せていると思います。
強いて言いますと、もう少し線を減らせた気がします。
新宿駅の駅ナンバリングである「JY」と「17」も上下鏡像型のアンビグラムになっています。

6/22「装填」(鏡像型)
「装」の左上と「填」の右下が一致しそうだった為作りました。
線の数は一致するのですが、線の偏りを美しく対処することが出来ませんでした。背景の灰色の線は、見えづらかった「真」を見せるための苦肉の策です。
ワイルドに線を引く必要があったためこういったフォントを選びましたが、どこか読みづらさが残っていますね…。

6/23「宝塚記念」(90°回転重畳型)
同日に行われた競馬のGⅠレース名から。この日の為に2週間ほど温めていた作品です。
Σさんが過去に投稿されていた4文字の90°回転重畳型に触発されて制作しました。
初めて作る対応だったため各所に反省すべきポイントがあります。
まず、作成時に図形を「線」と認識してしまっていたため
「宝」下部など、図形同士が交わってしまう箇所が出来ています…。
次に、「記念」が「記者」に見えます。これは仕方ない気もします…。
また上記の通り他人の作品に感化され制作したため、あくまでこの対応解釈は最適解ではないことも反省点です。

6/23「夏景色」(180°回転型)
ア局毎週お題「夏」にて制作しました。
ペン字などによって文字を相当崩した場合「夏」と「色」が対応しそうだったのがきっかけです。
1対1の対応でないことも相まって、色分けをしないと読みにくいことが難点ですね。
そして、ずっと感じていますがペン字は非常に難しいです…。

6/24「マガジンは自重で落下」(180°回転型)
エアガン界の著名人、マック堺さんの名言から。
好きな言葉をアンビグラムにしたい余り、対応が見えてこないのに着手することがよくあります。この対応はよく思いついたなぁと自分で感じています。
「マ/て」はそこそこの好対応、「゛ジン/落」は「落」の耐久性の高さに乗じて「ジン」をほぼそのまま残せています。
見やすくするために文字を色分けしていますが、どこかダサい気がしますね…。色使いがヘタクソです。

6/24「守護る」(180°回転型)
アンビグラム界隈の直近のブーム、「る転」です。
「守護る(まもる)」はネットではよく聞く表現ですが、バキシリーズでの本部以蔵のセリフが最初のようですね。
アンビグラムですが、画像の通りなのでほとんど書くことがありません。
「護」は非常に読みやすいと自負していますね。
文字が全体的に傾いているのは下書き由来のもので、デザイン的に良く見えたのでそのまま残しています。

6/25「圧倒的寝不足」(鏡像型)
Twitterトレンド上で見つけたワード。
「的/足」「圧」から斜め鏡像型を思いつきました。
「寝/倒」は密度こそ一致するもののかなり無理があり、比較的耐久性の低い「倒」にパーツを寄せようとした結果「寝」が奇形になりました。
印象的な「ね」ですが、「至」上部と形状が一致していたためここぞとばかりに取り入れてみました。ネタっぽいですが、しっかり対応しているので気持ちが良いです。
以前ア局の通話で「不」を45°傾けなかったのが偉いとおっしゃって頂けましたが、その選択肢に気づけていませんでした。

6/25「夜更かし」(180°回転型)
寝不足繋がりで同日に投稿しました。
180°回転型で作るとどうしても「亠」が余ってしまうので、ソレっぽいデザインでヤケクソに誤魔化しました。
私のアンビグラムは最近、対応の美しさに拘り過ぎている気がします。対応が美しい・テクいだけがアンビグラムでは無いことは承知ですので、こういったアンビグラムも積極的に作っていきたいですね。

6/26「音MAD合作」(180°回転型)
音楽に合わせて音声や映像を編集する「音MAD」、それの合作が「音MAD合作」です。
制作の際に、線がなるべく一直線上になるよう心がけています。これはこのアンビグラムだけに言えたことじゃないですが、几帳面になりすぎて知らぬ間に可読性やバランスなど大切な物を失っていそうで怖いです。
余談ですが、私も音MAD制作経験のある身として幾つかの合作に参加させて頂いています。動画の提出に追われながら作成したのがこのアンビグラムです。現在も提出に追われております。

6/26「意外性」(鏡像型)
「夕」などから斜め鏡像型を見出したのだと思います。
線の余りや向きを曖昧にするには筆文字が最適だと見て、筆っぽいフォントで描きました。
「意」が若干頭でっかちだったりと、バランス面に多少の反省点がありますね。
「意外性」という言葉を日ごろから見かけるせいか、このアンビグラムを作成後も時折「意外性ってアンビグラムにできそうだぞ!」と再発見を繰り返しています。

6/27「自転車通学」(180°回転型)
最近私が凝っている交差法を意識した対応です。
フォント(M PLUS 2 Black)と下書きを下に敷き、二文字の中間を目指して作図しました。
従来の交差法から使われている手法ですが、作図ののち角や窪みを滑らかにする処理を行うと可読性が向上すると思います。これをすると輪郭が不明瞭になり、「繋がっている線/いない線」「出っ張っている箇所/平坦な箇所」などが揺れるのだと解釈しています。
「転/通」は文字の特徴を残したまま上手く造形できたと思いますが、「自/学」が少し気持ち悪いと思っています。
この日よりアンビグラムは1日3作投稿に切り替えています。

6/27「宝塚記念」(180°回転型)
再び「宝塚記念」、今度は180°回転型です。
ウマ娘プロジェクト公式さんこちらのツイートから着想を得ました。
「宝」の縦線が「念」と対応しないので、円形の装飾で処理しています。こういった対処はあまり試した事が無かったのでいい経験になりました。
「土/己」の縦線が個人的に少し気に入っていて、繋がった線とずれた線を上手く両立出来ている気がします。
画像上部と下部には何の戦術的優位性タクティカル・アドバンテージもない装飾を取り入れています。

6/27「地固め」(鏡像型)
ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するスキル名です。
線の太さや傾きなどを含め、ゲーム内で実際に使用されているフォント・デザインを意識して作成しました。
「文字は左上の構造が可読性にとって重要」とどこかで聞きましたが、最近になってそれを実感しつつあります。

6/28「身内ネタ」(180°回転型)
恐らく「身/ネタ」がきっかけで制作したものです。
カタカナ、特に「ネ」の可読性を維持しようと細かい調整を繰り返していた記憶があります。
しかしやはり、「内」「ネ」あたりが読みづらく感じます。
楽に作画可能な幅の広いガタガタしたフォントを選びましたが、そのせいかもしれませんね。

6/28「意識不明」(90°回転型)
ア局「しりとり」にて作成しました。
元は「意識」のみを90°旋回型で描くつもりでしたが、どうしてもパーツが余ってしまいアンビグラムとして成立するか不安だったため、「不明」を取り入れ風車型とすることにしました。
幸いなことに「意識」のパーツと「不明」のパーツには似たところがあり、そこそこ線を維持できている…のでしょうかね?
「不」は袋文字にしたつもりです。
反省点として、色分けの不十分さがあります。赤と黒という極端な色分けをしてしまったため、「不」上部など線を共有している箇所を上手く表現できていないんですね。そして、フォントも最適でない気がします。
どのみち、4対応は非常に難しいです。

6/28「同主調転調」(鏡像型)
音楽理論用語です。
「同主/調」で袋文字対応を一部する必要があったためこういったフォント・デザインにしました。
輪郭を明確に描画しなければならないフォントなので「周/車」に非常に苦戦しましたね…。
一文字づつ見れば読めるかもしれませんが、パッと見で読めたものじゃないので精進したいです。

6/29「風景画」(180°回転型)
元はア局「題材募集・提供」で提供されていた「風刺画」を作ろうとしていたのですが、「刺」の良い形を思いつけなかったので「風/画」を残したまま「風景画」に取り組みました。
自然なアンビグラムの場合、対応に工夫を必要としない分デザインに力を注げる気がしますね。
ア局での通話の際、尊敬するアンビグラム作家の繋さんから作品をお褒め頂き非常に嬉しかったです。
ちなみに、「風景画」のこの対応は既出だったようです。
こちらです。流石の上手さですね…。

6/29「心象風景」(180°回転型)
風景繋がりで同日に投稿した気がします。あまりにもアンビグラムのストックが多かったのでネタが被っていたんですかね。
これは対応を見出したと言うよりかは単語の響きに魅了されて作ったのだと思います。
「象」と「景」で四角いパーツを共有しようとした結果、「景」を大胆にデフォルメする必要がありました。どうでしょうか。私には「景」と読めています。
「象」の斜め線を表現するため中央だけ斜体にした他、何の戦術的優位性タクティカル・アドバンテージもない装飾もしちゃったりして、かなり調子に乗っていますね。
でも作っていて楽しかったです。

6/29「放浪癖」(鏡像型)
「癖」の斜め鏡像から見い出した「放/浪」です。
こちらも交差法を意識したアンビグラムですが、「放浪」がなんとも読みにくいですね。
この読みにくさの理由は何となく推測できます。それは、「文字の左上の構造を残せていないから」でしょうね!
「地固め」でも述べましたが、文字の左上の部分は可読性にとって重要らしいです。
そして右肩下がりの斜め鏡像軸で行う二文字の対応には「左上の構造が左上の構造と対応する」と言う特徴もあります。
つまりは両文字の一番重要な部位が同じ構造を共有してしまっている、と言うことです。
そのためこの型には先天的な難しさがあると思います。う~む、分かり易く書けているでしょうかね。

6/30「すぐ読めない」(180°回転型)
当初は「すぐ読める」で作成しようと思っていましたが、あまりにも自画自賛自信過剰な内容で嫌気を感じたため意味を反転、「すぐ読めない」となりました。
殴り書きのようなデザインは「すぐ読めない」ことでヤケになってしまった私の心が由来です。
しかし、この殴り書きデザインを「読」の対応に上手いこと使用できているので満足です。

6/30「美しくない」(180°回転型)
「すぐ読めない」の流れで制作した日ごろの悩みです。
「美/ない」において線を1本余らせており、実際に美しくない対応なのが気に入っています。
清書時ヤケになって適当にフォントを選んだ結果、案外良い感じに出来上がった記憶があります。
ア局の「しりとり」に投稿していますが、しりとりとは全く別で作ったものです。当時はあまりにもアンビグラムのストックが多かったのでこういった芸当も可能でした。

6/30「マジで最悪」(180°回転型)
「すぐ読めない」「美しくない」の流れで作った「マジで最悪」です。
「最悪」の180°回転対応自体は既出だったため「マジで」を付け足した、みたいな動機だった気がします。
急遽付け足した「マジで」ですが、これが思いのほかアンビグラム適性が高くて良かったですね。
「日/心」を若干丸くし過ぎて可読性が落ちている気がします。


7月第1週(7/1~7/6)

7/1「タマムシ」(180°回転型)
月初めの恒例行事、みんビグラムですね!
今月は「タマムシ」、そして今月は型の縛りがなくなり、180°回転型はあくまで「おすすめ」ということになっていました。革命ですね。
この拙作は180°回転型ではあるものの、環状配置で作成しました。
相当シンプルな対応だったためタマムシっぽい色に塗ってみました。戦術的優位性タクティカル・アドバンテージなんて無くて良いです。
この対応は同時に「クマムシ」でもありますね。

7/1「タマムシ」(図地反転180°回転型)
同じくみんビグラムです。
推奨されていた180°回転型ではあるものの図地反転という、遊び心のつもりでした。
実際図地は反転させておらず、背景の色を明暗分けることで読ませています。
作りづらい・考えづらいなどの理由で図地反転型を長らく作ってこなかったため、非常に拙い出来になっていてお恥ずかしい限りです。
同じ構想でもっと素晴らしい作品があったので紹介させて頂きます
いやはや完璧です…。Snowさんは本当に尊敬すべき方ですね…。
私も図地反転型、頑張るべきです。

7/1「狂気の沙汰」(90°回転重畳型)
ア局毎週お題「気」です。
文字通り「狂気の沙汰」を目指して、複雑な対応を組んでみました。
網掛け模様による図形同士の対応だったりと今までやったことの無い手法を試してみたため、どうでもいいですが完成に相当な時間がかかりました。
「犭(左側)」「少(下部)」「太(右側)」「気(上部)」は、90°回転するごとに線の隙間を埋めるよう新たなパーツが入り込み、パーツの組み合わせが一周しています。言語化は難しいですが、とにかく複雑なことをしている気がします。
これに関してはこれ以上どうすれば良いのか分からないので反省しようにもできないですね…。

7/3「気象現象」(180°回転型)
同じくア局毎週お題の「気」です。
元は「気象」のみで作ろうとしていましたが、単調だったため「気象現象」に変更しました。
「象」は耐久性の低い部類の漢字だと思いますが、「象/現」がスッと嚙み合ってくれたおかげでかなり読みやすく仕上がりましたね。
最近やりがちな手振れ補正0のペンで描くフニャフニャしたフォントですが、それもハマっていると思います。
図形は上下で文字を区切る場所が違うため、「気」の下部分などの線が変な曲がり方をしており若干違和感を感じます。
線をどこで区切るかはもう少し吟味出来たと思いますね。
関係ありませんが、作ってすぐのアンビグラムをア局に投げた結果
「偉業」のスタンプを頂けた時ときたら、途轍もなく嬉しいですよね。
あのサーバーの絵文字のラインナップは素晴らしいです。

7/3「気性難」(90°回転重畳型)
連続でア局毎週お題「気」です。
「気/性」の90°旋回対応は比較的簡単ですが、それに合わせて「難」の回転重畳を考えるとなると非常に難しかったです。("難"だけに、とか言いませんよ。)
線の余りを誤魔化す観点から清書には筆文字を選びました。
面の広い文字での回転重畳なのでどうしても図形同士が重なってしまう場所があり、流石にそれではずるいのでなんとか重なりを減らせるように頑張りました。結果満足のいく出来ではありませんが…。
しかしその問題を除いても、そもそも「気」が読みづらい気がします。("気"だけに、とか言いませんからね。)

7/3「人気不人気」(180°回転型)
同じく毎週お題の「気」です。
「人気不人気」という言葉の響き・構造に惹かれて制作しました。
「人気」単体で180°回転型のアンビグラムになっており、それを二つ配置した間に「不」が入ります。
その「不」ですが、対応に悩んだ結果見た目が「X|X」になってしまいました。まあ思い切っていて良いんでしょうか。
アンビグラムとしての完成度は低いかもしれませんが、たまにはこういった見た目の面白さ重視のものも良いかもしれませんね。

7/3「仮定条件」(90°旋回型)
「仮」を回すと「定」になり、「件」を回すと「条」になるデザインです。
「仮/定」はシンプルな線運びを出来た気がして気に入っています。
しかし「条/件」は斜線が入ってくる分バランスに難がある気がします。
また「件」ですが、「牛」の縦線が飛び出ていないためか「許」などと読めてしまうのが反省点です。

7/3「無意識」(鏡像型)
ごんべんとれんがを対応させるため斜め鏡像型を選びました。
当初は過去作の来るのように、色の明度差で線を曖昧にする対応をするつもりでしたが
清書後にぼかしを入れてみたところ良い感じだったのでこれで完成としました。
「無/識」は読めると思っていますが、「意」はぼかしをいれたことで読みづらくなっていますね…。

7/3「安産型」(180°回転型)
こちらのツイートで対応に気づきました。
「型」に「安」と「産」両方のパーツを必要とするため文字のバランスには気を付けたつもりです。
なるべく線を一直線上に並べようといらぬこだわりを見せていて癪ですね。

7/4「気まぐれ」(180°回転型)
ア局毎週お題「気」です。
後述する「気まぐれTuning Heart」の方を先に作っていましたが、「気まぐれ」単体でも回せそうでしたので作りました。
極力線は余らせたくないので「気」のはねと「ま」を対応させたりしています。
「気/ぐれ」の対応は「ぐれ」に相当線を寄せていますが、「気」はどうやら読めていますね。
案外耐久性の高い字なんでしょうかね。

7/4「恵比寿」(敷詰回転型)
久々の山手線ビグラムです。山手線の駅名をアンビグラムにする企画です。
軸が2本ある回転型のつもりでしたが、敷き詰めると点対象になるので敷詰回転型なんでしょうかね。ア局で知りました。
作成が一筋縄では行かないので、文字やパーツのバランスには気を付けました。
案の定駅ナンバリングである「JY/21」も180°回転型のアンビグラムになっています。

7/4「重賞」(180°回転型)
重賞とは、競馬の中でも目玉となる大きな競争のことです。
愛嬌さんの大胆な筆文字アンビグラムに憧れて制作しました。
縦線と横線の共存だったり、余る線は墨汁の飛び散りと対応させられたりと筆文字にしか出来ない対応方法があると思います。
大胆に線を引っ張ったつもりなのでこれでも良いかもしれませんが、
大きいパーツと小さいパーツの差を広げるともう少し良くなる気がします。
改めて愛嬌さんのデザイン・アンビグラムの上手さが身に沁みましたね…。

7/5「色欲」(90°回転重畳型)
ツイートに記載した通り、アイデア、対応解釈やデザインは全てかささぎさん考案です。彼のDiscordサーバーにて投稿されていた下書きを私が清書させて頂きました。
う~む、素晴らしいですね…。「谷」の左上を「色」と一緒に回してしまうんですか…!「色/欲」は密度差があるので私なら諦めてしまいそうですが、この処理方法があったかという感じです。
袋文字対応もそうですが、かささぎさんのアンビグラムは常に私の想定外であり私には出来ない事をやってのけていらっしゃって流石です。
学べるものはどんどん学んでいきたいですね…!

7/5「概要欄」(180°回転型)
よく目にするワードなのと、もんがまえ上部と「要」が一致しそうだったので作成したアンビグラムです。
その対応に加えて「既のへん/東」など一致しそうなパーツはあるものの、いざ完成してみれば木へんなど相当迷走しているように見えますね…。
そしてバランスに難があります。「概」はつぶれているように見え、「欄」は縦に長く感じます。
これに関しては間違いなく修正可能ですから、不完全なまま完成としてしまったことに反省です。

7/6「気まぐれTuning Heart」(90°回転重畳型)
「気まぐれTuning Heart」とは『ウマ娘 プリティーダービー』よりセイウンスカイのキャラクターソング名です。
やっぱり好きなものはアンビグラムなど作品で表現したくなりますね。
旋回型か回転重畳型かですが、「T」の横棒の対応から見て回転重畳型かと思います。
文字の色分けは装飾のためでもあり文字の読みやすさ向上のためでもあります。
カラーリングや菊の花の装飾などはキャラクター・セイウンスカイ由来のものです。

7/6「ダックス憤怒」(180°回転型)
姫森ルーナ型と呼ばれる構造です。
「ダックス憤怒」というワードは、ア局にてあおやゆびぜいさんが提供されていた「ダックス/怒」の対応から着想を得たものです。
相当線が入り組んでいますが、読めない事は無い…んでしょうかね。
丸い角にする箇所・四角い角にする箇所の使い分けなどの細かい拘りが功を奏したのかもしれません。
また、縦線と横線で線の太さを変えることでより読みやすくなる気がします。


7月第2週(7/7~7/14)

7/7「歌も沈む夜雨」(90°旋回型)
ア局毎週お題「雨」にて作成した文字列生成です。
「雨/歌」の対応が可能だとりおさん(敬称のため名前省略)にご提供頂き、なんとかこれを利用しつつそれっぽい言葉で作れないかと奮闘し行きつきました。
「沈」は良い感じにデフォルメできている気がします。

余談ですが、ア局で「雨」のお題が出された際
あまりアンビグラムに使用したことの無い形状の漢字だったため、
私はこの文字を見ても「左右鏡像型の中心に配置できる」程度の思いつきしか出来ず、また「雨を含む単語一覧」を見ても作れそうなワードを見つけられず制作を見送っていました。そして同時に毎週お題もあまり盛り上がらないだろうと漠然と感じていました。
しかし蓋を開けてみれば、他の皆さんは奇想天外な対応かつ身近なワードで素晴らしい作品を多数投稿されており、大変驚くと同時に自責の念に駆られました。
可能性が狭まっていたのは自分のせいだったと分かったわけですね。
こういった事があるため、アンビグラム界隈の皆さんやア局には非常に感謝しております。ここまで自分の成長を感じられるコミュニティはそうそうないと思います。どうかこれからもお付き合いをよろしくお願いします。

7/7「月曜が近いよ」(90°回転重畳型)
久々の園田智代子ンビグラム…園田智代子ンビグラム?
前回の「月曜が近いよ」は180°回転型でしたが、「月曜が近いよ」の最適解を見つけたかったのでもう一度作りました。
「月/いよ」から90°旋回を見い出し、そこから「日/近」「が/隹」などを発見しました。
相当複雑な対応ですが、この方法だと線を余らせずに対応可能なので最適解を見つけられた気がします。
ア局「しりとり」に投稿したのち、細かい修正や智代子ちゃんのイラストを加えて完成としました。
「月曜が近いよ」は「月曜が近いよbot」さんが流行させた、『アイドルマスターシャイニーカラーズ』由来のネットミームです。

7/8「月アへの畏怖」(環状敷詰型)
7月の月刊アンビグラムを見た感想代わりのアンビグラムです。
「畏/怖」はパーツが余るため、余ったパーツを「の」とし
そこに「月/アへ」を加えて環状敷詰型にまとめています。
どなたかが敷詰型は対応が出来た後、敷詰方法を考えるのが大変だとおっしゃっていましたが、それを少し実感しました。
余力があったため、戦術的優位性タクティカル・アドバンテージのない装飾を多少施してみました。

7/11「家系ラーメン」(180°回転型)
ア局毎週お題「家」です。
「家」で真っ先に思いついたのが「家系ラーメン」だったので、姫森ルーナ型で制作しました。
線を全て再現することは難しかったので、線の流れで何となく読ませようと試みています。
袋文字なども考えましたが、敷居が高く出来そうにありませんでした。
しかし、これはこれで良い気もします。

7/12「新宿涅槃牧場」(90°旋回型・鏡像型)
「新宿涅槃牧場」とは、うわばみちゃんねるさんの『ダビスタSwitch』ゲーム実況シリーズのことです。
「新/槃」の90°対応は見つけられましたが、それはそれとして「宿/涅」は上下鏡像型しか考えられませんし…で文字配置にはかなり悩みました。
「新/槃」「牧/場」が90°旋回で一致するとなると、画像のように4文字を縦書きで配置すれば、その隙間で「宿/涅」の鏡像対応を行えると気づけましたね。
元は対応の型をガン無視した配置にしようとしていたので、文字の移動をせずに完成させられる配置に気づけたのは大きかったです。
なるべく綺麗で美しい文字を魅せたかったので「新/槃」などは細かい省略・デフォルメを工夫しています。
「牧/場」は密度の違いがあり、そして「場」の耐久性が想像より低かったためあまり可読性は高く仕上がっていないですね。
アンビグラムとは関係ありませんが、背景のレトロな青が好きです。

7/13「海の家」(180°回転型)
ア局毎週お題「家」です。既出だと思っていましたが、案外誰も作っていませんでした。
水滴っぽいフォントを使用してみましたが、バランスよく仕上がって良い感じです。
私の感想ですが、過去作の「最適解」のように、パッと見では読めるもののじっくり見れば見るほど読めなくなってゆくアンビグラムな気がします。
これが起こるのは個人・気分などによると思いますし、全員に共通した認識でも無いと思うので深堀りはしないでおきます。

7/14「G3だよ」「函館記念」(180°回転型)
園田智代子競馬bot」さんの投稿からインスピレーションを得ました。
深いことは考えず一気に作成しましたがなんやかんや読めていますし、アンビグラムの理想形かもしれません。
「函/念」にアンビリティを感じたため「函館/記念」も添えてみました。
何気に「函」は馴染みが薄く耐久性も低いので、「念」と構造上で奇跡の一致をしていて助かりました。
細かく分析してみると、「3」や「だ」などはパーツの的確な配置、つまりフォント上でのバランスが残せているので読めているのだと考えます。
また、「繋がっている線/いない線」を曖昧にする色塗りもナイスでしたね。
偶然からも学んでいきますよ。
違うアカウントで投稿するため粗雑に作りましたが、結局@TAKONU_maで投稿しちゃいましたね。


ボツに対する反省

6/24「振動」(180°回転型)
線の束を使ったデザインで縦線と横線を揺らそうと思っていましたが、あまり素敵な見た目にはならなかったためボツとしました。
アンビリティは感じられるので、再び挑戦できればいいなと思っています。

6/25「粛聖」(180°回転型)
「粛清」ではなく「粛聖」、相当なブームを巻き起こした楽曲「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」の「粛聖」です。
ボツ理由は面白みに欠けるから、完成度が不十分な為ですね。
両文字パーツ自体はかなり一致するのですが、例えば横線3本の構造で見た時
「粛」は中央の横棒が一番長いですが、「聖」は上下の横棒が最も長く
こういった細かい不一致が全体的なバランスを悪くしています。
そしてこれはフォントの問題な気がします。横線の長さを考えなくて良いフォントを選んだ場合、もう少し良く見せれたと思っています。交差法への執着が良くない結果を生んではりますね。


後書き・日記

前回のまとめ記事から約3週間が経っています。アンビグラム界隈はいつも通りの平和でしたが、私は最近変われたところがあると思います。

と言うのも私はコミュニケーションが苦手な所があり、TwitterでもDiscordでも文章を記入した後、1分ほど文法や語句の意味・失礼に当たらないかなどを吟味せずには送信ボタンを押せていませんでした。これは冬頃から鬱病を拗らせていたことに原因があると思います。
 しかし直近になって、ア局などを使いアンビグラム作家の皆さんと通話をすることが増えてまいりました。専ら私はマイクオフですが、それでも通話にいることは楽しいと感じます。
 暫くアンビグラムを毎日投稿してきたからか、通話に参加している方々から認知して貰えるようになり、時々私のアンビグラムを話題に出して下さることもあります。そうするともうメッセージを吟味する時間など無い訳ですから、私もある程度遠慮なく文章を送れるようになりました。
 またアンビグラムを制作する同士として、他の方々への理解や共感が深まった気もします。私が思いつきもしなかったような価値観で世界を見ている方もいましたし、私と同じように哲学的で心理的な考え事をよくされている方も見つけられました。
 とにかくアンビグラム界隈では多くのことを学べましたし、確実に私の内面に影響を及ぼしています。アンビグラム作家の皆さんには大感謝しておりますし、ア局には特にありがたみを感じています。Σさん、あなたですよ。本当にウルトラビッグ感謝です。

アンビグラムを作る上では各々技術・発想などにおいて「出来ないこと」があり、その各々の出来ないことを他人と学び合えるのがアンビグラム界隈の良い所だとどなたかがおっしゃっていましたが、その通りだと感じています。
私はアンビグラムの世界で既に多くの事を学びましたが、自分自身もまた誰かの学びの元となるようこれからも目一杯アンビグラムを楽しんで行こうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
投稿頻度に山や谷がありつつも、今後もアンビグラムまとめ&反省&自賛は続けていくつもりです。
これからもどうか、よろしくお願いいたします。



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