オリジナル額を作る(1)
ポストカードサイズの作品をお買い上げの方から、これに合う額を作って欲しいと言われ、さっそく設計。普段作ってるサイズはインチ判と言って、F0号がちょうど合うくらいのサイズ。
そのサイズでも、問題はないんだけど、敢えて一回り小さいサイズで作る事にした。
いつもより、沢山穴が開いてます(笑)
ジグソーで切り抜く際に、バリが出て、特にこのシナ合板は、表面の1枚がペロッとめくれやすい。ということで、下書きに沿って、先にカッターで切り込みを入れておくと、めくれにくくなる。この一手間で仕上がりがだいぶ違う。
電動ドリルで要所要所に下穴を開ける。ジグソーは曲線切りが出来るけど、それでもカーブのきついところは無理なので、曲がりやすいように下穴を開ける訳です。もちろん、最初に刃を入れるところも必要です。
どうやって切り抜いているのか? という問いが以前から多いので、動画を撮ってみました。写真だけではなかなか伝わらないらしい(苦笑)
ジグソーで板を切り抜く@YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=erCS4dkfShE
右側は、ついでに作ったシンプルな量産タイプ。
これの裏側に木枠を接着。8mm x 15mm の角材を使用。
そして、木工で大事なヤスリがけ。ヤスリがけ次第で、その後の仕上がりに差が出る。
たぶん、木工用じゃないんだと思うけど、もう20年以上使ってると思う。これで、穴とか曲線の部分を削る。
ある程度、ヤスリがけが出来たら、今度はニス塗り。水性のアクリルニスをいつも使ってます。アサヒペンのクリアニスですが、2種類あって、この写真のは「水溶性アクリルニス」で、もう一つは「水性アクリルニス」となってます。「水溶性」の方は、原液が透明で粘度が高い。「水性」の方は、原液が乳白色で粘度が低いです。
どちらが良いとは言えないのですが、こちらの「水溶性」の方が、原液が濃くて、用途に合わせて、水で薄めて使えるので便利かなと。ただ、溶剤の匂いがします。
このニスを薄めて、2度ほど塗って、軽くヤスリがけして、螺鈿貼りです。
と、その前に、発注していたマットが来たので、さっそく落描き!
額に収めてみると、こんな感じ。
ということで、螺鈿貼り貼り!
こちらも、どうやって貼ってるんだ?っていう問いが多いので、動画撮ってみました(笑)
螺鈿をニスで貼り込む@YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=D06zXx13i2g
彫刻刀の切り出しで、切ってます。そして、先ほどのニスで貼り込みます。ニスはこの後、数回塗り重ねます。
マットと一緒に発注していたアクリル板。なるべく安くあげるために、2枚分の大きさで頼んで、自分で半分にカット。
と、思いきや?!
サイズを間違えた!
ワンカットで済むところを、2回切らねば・・・。
まぁ、小さい方に間違えなかっただけ良しとしましょう!
アクリルカッターで、キィーキィー言わせながら、無事にカット完了!
額の四隅にワンポイント入れて、完成!
全くもって、良く分からない額ではありますが、良い感じ(笑)
この記事はここで終わりです!
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