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くーちゃん物語 〜社会人編〜

今日をもって、3年間勤めていた学校での生活が終わりました。

今から丁度3年前。「うわあ、学生生活が終わってしまう」「明日から上手くやって行けるんかな」なんてことを思っていました。

今は、「慣れた生活が終わってしまう」「明日から上手くやって行けるんかな」なんてことを思っています。

なんちゃ変わりませんね、僕。変わってはいないけど、成長は少しはしたんだなと振り返ってみて思います。

子どもの頃、離任式が嫌いでした。だってお別れがあるんだもの。新聞で見て「この先生変わっちゃうんだ 」と思って、大好きな先生だった時は大泣きして。気がつけば僕の名前が新聞に載る日が来ていました。

僕の受け持ちの子達は本当に元気が溢れすぎていて、とても賑やかでした。でも、今日のお別れくらいはしんみりしてくれるんかなと思いながら最後の教室に行ってみると…

…今まで以上にうるさかったです(笑)

離任式で泣けたし、もういっかな。これもまた、この子達らしいなと思いながら最後の話をしました。

「自分のいいところを見つけてね」

と。僕はいつも「武器」と言い換えて言っているのですが、本当に武器を連想しそうな子達なのでやめにしました。

1年間見てきて、一人一人のいいなと思ったところと、思い出エピソードを手紙に書いて渡しました。6時間かかりました(笑)

読んでいる姿は見てないけど、じっくり読んでくれてたら嬉しいな。

あと、いろいろなものやお手紙もいただきました。カービィのイラスト、カービィのマスクケース、カービィの…

くーちゃんらしいですね。笑


折角なので、この3年間の出来事も振り返ってみようかなと思います。

初任者としての1年目。我ながら「とんでもないやろう」だったと思います。右も左も分からないのもいいところ。

定期的に爆発して大泣きして、主任をはじめ色々な先生を困らせました。授業も子どもとの関わりもそうですが、何より歳上(先輩)との関わり方で大きく悩みました。今でも苦手な部分はありますが、前はもっとひどかった。笑

大爆発して大泣きしてる所をたまたま他の先生が見つけて、飲みに連れていってくれるけど、歳上との関わり方で悩んでるのが言えなかったは6月のあの日は今でも覚えています。

土曜午前のかるたが終わると、「休みが終わってしまう」と家で震えてしまうこともしばしば。

震えながら「女王の教室」を観ることもありました。いや、よりによってなんでそれ?って感じですが。

正直なところ、1年目は「楽しいな」「やりがい感じるな」みたいなことは全くもってありませんでした。辞めたいとも思ってました。

そんなこんなで、2年目。蓋を開けてみると「6年生」「体育」のこの2つがのしかかってきて、最早絶望の域じゃねーか、と思ってました。かるたもこりゃ出来んな〜とも。

ところがどっこい。ここから、社会人かるたーとしての本領を発揮することになるのでした。初めてかるたクラブに行った時の「ナンダコレ」感。みんな真面目にルール破りながら頑張っていてどこから手をつけたらいいか分からないあの感覚は初めてのことでした。

2年通った結果、他の人にも自慢のできるかるたクラブになりました。みんな、ほんとに頑張ったね。

そして、夢に見ていた「国民文化祭決勝トーナメント進出」

愛媛県史上初の快挙を主力メンバーの一員として成し遂げれたこと、心の底からかるたをしてきて良かったと思いました。先輩や後輩たちの力と言われれば本当にその通りなのですが、なんと言われようが嬉しかったです。

話が逸れてしまいましたが、2年目振り返ってみて「楽しかった」という一言に尽きるなと思います。

訳分からないまま、体育はするし6年生と過ごすし、苦手な歴史分野での研究授業でたくさんの市内の先生に見られるし、気がついたら仕事湧いてきてるし、ほんとに散々だった気はしますが、本当にたくさん笑いたくさん怒った1年で楽しかったとしか言いようがないです。卒業式ってこんなにも感動するんですね。今までで1番泣いた気がします。


そして3年目。「楽しかった」と「疲れた」がいい勝負をしていますが、充実し、勉強になった1年になりました。これは、仕事も、かるたも。

本当に、何度も信じては裏切られる。僕も懲りずに信じ続け、裏切られ続ける毎日。笑

けど、3年目が1番笑った気がするし多くの人を笑顔にできた(言い方がアレだが)気がします。先輩の先生ともお話も出来るようになってきました。

「笑顔」「メリハリ」この2つをひたすら言い続けて、これが正解かどうかは分からないけど、本当に明るくなった1年間でした。

個人的忘れられないエピソードは道徳科の研究授業。相当考え抜いて、相談もして、夜中も頑張って(早寝することは譲れない)、それでも失敗したなと自分でもわかっている矢先に、

「この授業は大失敗じゃ!」「若手によくある形だけ綺麗な授業」「なんで○○せんかったのか」

みたいなことを散々言われ、「んなもん分かっとるわボケェ!!!!!!」

と思いながら…まあ、悔し泣きですよね。泣き虫くーちゃんが泣かないわけがない。笑

ここまでコテンパンに言っておいて、どっかに出す資料には授業のこと良いように書いていたので、「そこはボロカスに書けよ」と思いましたが、ここだけの話にしておきましょう。

このエピソードは一生忘れることがなさそうです。

様々な学年を持たせてもらって、大きな舞台で研究授業もさせてもらって、色んな経験をすることが出来ました。これに関しては感謝です。当時は死ぬほど嫌だったけどね。

走り続けてきたからこそ、離任式の日にたくさんの子達が話しかけてくれて、離任式でもたくさん笑えたんじゃないかなと思います。

社会人3年目のかるたは、よく学び、よく戦い、たくさん成長しました。我ながらびっくりするほど。一昨年、支部長に「小学校でかるたなんとかならんか?」と聞かれて、当時は分からないし難しいと答えていましたが、今では、「頑張ります!」と言えそうです。

そして、今年度は何より大会開催のために全力を注ぎました。詳しくは前の記事を読んでください。

結果的には県内の小中学生のためにもなれたのかなとは思いましたが、きっかけは指導している子でした。

一年間頑張り続けている姿を見ると、「大会に出てみたい」という思いにも応えたいなという気持ちが強くなりました。何とか形にできて本当に良かったです。

いよいよ明日からは新天地での勤務。本当に不安でしかないですが、僕なりに僕らしく毎日を過ごして行けたらいいなと思います。かるたも僕なりに、しっかりと向き合って頑張っていきたいと思います。


くーちゃん物語 〜社会人編〜


〜第1章 完〜


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