地方だから… 地方ならでは…!

夏休みが終わってしまいます。

夏らしいことは特にせず、学生の頃のようにゆっくりする日が多かったです。あと半年…笑 ゴールデンウイークのときも同じことを言っておりました。

かるたもそこまでできず、コロナがやはり憎いですね。嘆いていても意味がないので、最後の4連休、全力でゆっくりしようと思います。


さて、最近Twitterの方では、同期であるはまのくんが新機能を上手に活用して、「かるたトーク」を行ってくれています。A級選手の考えていること、経験してきたこと等、様々な話を聞くことができて、僕からしたらかなりありがたいことです。

いずれはA級に限らずにいろいろな方の話を聞いてみたいと思いますが、A級の方ってやっぱすごいなあと思わされます。

その中で僕が一番聞いてみたいと思っていた内容が昨日ありました。

「地方のかるた」をテーマにした話です。鳥取県のお話で、愛媛県に住んでいる僕も似たような点が多くあるのではないかな、たくさん共感したいなと思ってずっと楽しみにしていました。

鳥取県と聞いて、一昨年に教え子の保護者とお話をしていて、親戚の方が鳥取県でかるたをしている(会長うんたらかんたら話していた)話を聞いたきがするので、いつか答え合わせもしたいと思います。

話がそれてしまいましたが、実際にトークを聞いていて、「思った通り大変なんだな」というのが素直な感想でした。そして、本当にすごいなあと心から尊敬できるわ~と思いました。

アフタートークでは後輩と共に出演し、愛媛県の様子について知ってもらえる機会をいただきました。80名近くの方に聞いてもらっていたようで、ありがたい話でした。躊躇するんじゃなかったなあ。笑

実際話を聞いたり話してみたりして、どんなところが心に残ったか、今回は気合を入れてメモを取りながら聞いていたので振り返りながら書いていこうと思います。


①「強くなるかるた」と「楽しくするかるた」


始めに言っておくのですが、このコロナの時代にかるたを頑張っている、親しんでいる人がいるっていう状況を僕はすごいしありがたいと感じていて、「頑張ります!」という子も「ちょっと離れます」という子もいて当たり前だなと思っています。

では本題。いろいろな競技において、上を目指すために取り組む人もいれば、エンジョイを目的に取り組む人もいます。テニス部があればテニスサークルがある。バレーでもレクバレーがある、みたいに。

かるたも同じようにあっていいと思っていますが、他競技に比べて取り組める場所が少ないこと、経験の差によって両極端に分かれてしまう印象があります。これは、地方に限らないんじゃないかな?と思っていますが、的外れだったらすみません。

自分の県の話をすると、いわゆる「県協」の練習会というものは存在せず、知っている範囲で県内で5か所(一般会)と各学校の部活動でそれぞれがかるたをしている状況だと認識しています。

部活動で頑張っている学校の中にもガチ勢とエンジョイ勢がいるように思いますが、ここでいう違いは「目標」だと感じています。特に高校選手権に向けているかどうか。そういう意識がある学校は指導者がいなくとも、上を目指して頑張っているように思います。

一般会でいうと、僕が参加している会の人には上を目指して頑張る人も多い印象ですが、「上の級を目指して」的なことを考えている人は少ないと思います。その他の会は、聞いた話からすると楽しくしたいという感じだと思います。

「かるたを頑張る文化」がないというお話もありましたが、本当にしっくりと来た言葉だと思いました。愛媛もそんな感じがします。

どちらの取り組み方も僕は大切だと思っていて、「ここはエンジョイ勢の集まりだからダメ」とかそういうことを思っているわけではありません。ただ、数少ないかるた会でどちらかに極端に偏ってしまうのは残念だなと思っています。ちなみに、僕が目指しているのはハイブリッド型かるた会です。

楽しくだけだと、その中で強くなりたいという子ができたときに何もできなくなるから。

もっというなら、楽しくする中で「強くなりたい」と思ってもらえるような会がいいですよね。

僕自身が思っていることとして、「競技かるたを楽しむ、楽しんでほしい」というものが前提としてあります。「今日の練習会楽しかった~」って帰ってもらえると僕自身も嬉しいし、今後も頑張ろうってなると思っているからです。

ただ、田舎あるあるかどうかは分かりませんが、「楽しむ」をはき違えている人がとても多い、なんなら僕の考え方が常識外れだみたいなところがあるように思っています。

・あいさつを適当にする。
・暗記時間にぺちゃくちゃしゃべる。
・試合中にもしゃべる
・一枚一枚の反応(取った取られたお手した等)がうるさい
・2試合できるのにだらけて1試合しかしない。

など、上のような過ごし方をしてかるたを楽しんでいる感じがしますが、それは違うぞと。僕はこれを「かるた札を使った別の遊び」と呼んでいます。

「取った取られた」「速く取れた」「大事な場面でお手した、意識した」など、競技かるたとしての楽しいは共通認識として持っておいてほしいなと思います。特に、面倒を見ている小中学生にはこのように言っていますし、そう思ってもらえるように練習の工夫もしています。

「強くなりたい!」「上を目指したい!」って思う思わないは人それぞれですが、そう思ってもらえるように種まきをするのは指導者の役割だと思っています。

ハイブリッド型かるた会を目指すにあたって、強くなる、強くなってもらうには壁となる存在が必要。僕は強くなかなか勝たせてもらえない人を想定していますが、自分で壁(目標)を設定して取り組んでいる人もいるだろうし、大切になってくるんだろうなと思います。

強くなることも楽しいんだよってわかってほしいなあと思います。


②やっぱり足りない、足りない…


かるた展望に寄稿した「四国の明るい未来に向けて」(noteだと「足りん、足りん、足りん…」)にも書きましたが、本当にいろんなことが足りないのだなと思いました。

↑これです。
末次先生にも紹介していただけたのもあって、閲覧数とスキの数が爆上がりで震えました。笑

それはさておき、話を聞いてみて、書いたことと似ている部分が大きいなと思ました。

県に「有段者が3人」という最初の言葉、多くの方が驚かれたのではと思ったはず。僕も同じですが、他県にそんな環境もあることは知っていたので、ここもなのかあ、という感情でした。

有段者=理解があるとまでは言いませんが、少人数となるとなにをするにしても難しいだろうなと思います。

公認大会をやってみたものの、もうやりたくないという話も、やってほしいという気持ちもやりたくないという気持ちも両方分かるのでむずかしいだろうなあ。どうなるかは分かりませんが、

人がいないことにはできないことも多いので、難しい限りですね。

練習会も1つのみという話をきいて、そもそもかるたに親しむための入り口も狭い。折角いけたとしても満足できるかどうか…

その中で特に練習量も、交流の機会があまりないことが特に辛そうだなあと。

総じて、いろんな面で足りないんだろうなあと共感しておりました。


③地方ならでは、を見つけたい


地方だから、盛んではないからとマイナスな面が見えがちですが、地方ならではのいいところも見つけて頑張っていきたいなと思っています。

後輩とも話していて、やろうと思えば一人一人にじっくり指導できることって人が少ないならではな部分もあると思っています。

今小学生にやっている「かるたカード」、これが後20人増えるとさすがにできなさそうだなとも思いますし、C級B級の子に対してもじっくりと試合を見て自分なりのアドバイスもできるので、僕は今の人数が落ち着くのも事実です。笑

あくまで、一例には過ぎませんし他のって言われてあまり思いつかないのも事実なのですが、盛んなところじゃなきゃ楽しめないわけではないので、地方で多くの人がかるたに親しめるように、いいところにも目をむけれるようにしていきたいです。

その一つの今年の目標として、「かるたの情報量を増やす」というものがあります。これは、「自分の」も「教えている子の」も。

そのために、教えてもらったことをまとめて立ち上げたclassroomに資料を置いてみてもらったり、対戦動画を取って、編集でコメントを入れながらYoutube(限定公開)で見れるようにしたりと。

インターネットを使って遠いところからでも情報にアクセスできるようにしたいなとおもってあれこれ試しています。見てみたい方は、くーちゃんまで笑

物理的な距離やなかなか一緒に練習できないことを嘆いても仕方ないので、解決策を考えれるといいなと思います。

が、かるたYoutuberになる度胸はないので、それ以外の道で考えていきます。笑

これからも、いろいろな人から話を聞いて、自分自身これからも地方で長くかるたを続けていこうと思います。


後になるにつれて短くなりましたが気にしない!


おしまい!!


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