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出版就活に挑んだ僕が「やったこと」「やらなかったこと」

こんにちは。滝口です。
年も明けて、いよいよ入社の日が近づき、またそれと同時に2021卒の採用が目前に迫ってきています。

終わったら書こう、終わったら書こうとずっと思っていて、まあそろそろ書いてもいい頃かなと思い、書いてみようと思います。僕は何事も文章にしてみないと理解できないという種類の人間なのだ。

普通の体験記を書いても面白くないので、志望動機とか、時系列で何してたかとか、そーゆーのは書きません。
そのかわり
自分が就活で
やってよかったこと
やらなくてよかったこと
やればよかったこと
やったけどいらなかったこと

の4つに絞って書きました。

最後にまとめみたいな内容で、これから就活に臨む人たちに伝えたいことも書きました。

では、いきます。

やっておいてよかったこと

①大量のインターンに申し込み&参加
夏で10社近く、トータルで15回ぐらいインターンに参加しました。そのうち2週間が2社、1週間が1社、3日間が1社あります。
これらの中期インターンは僕の就活の軸を決める上でとても役に立ちました。
インターンを通して「好きな人、気が合う人と働く」「企画出しができるところで働く」という大きな方針が決まったのがよかったです。
あと、6月ぐらいから新聞社のインターンにめちゃくちゃ申し込んで、めちゃくちゃ落ちてます。早い段階で自分のESがポンコツと気づけたので、夏秋でかきなおして、冬のインターンは全通しました。

②就活を早くはじめる
早くって言ったって3年の6月からでしたが、まあ上にも書いた通り早くはじめたから修正が早くできて、いい経験がたくさんできました。
ただそのせいで中だるみをして、一番大事な2月3月に全然やる気が出なかったのは良くなかったですね。

③業界を絞る
言わずもがな僕は出版社に絞って就活をしました。書店も印刷所も取次も他のエンタメも受けてません。もちろんリスキーですが、お陰で逃げずに頑張れたし、いろんな人に応援してもらえたかなって思います。
ただ、これを言うと「自分にはそんな覚悟できない」って言う人がいるんですが、それは違います。他社や他業界と両立するのにも覚悟が必要です。「他社で内定を取って安心てしまって頑張れない」というのも立派なリスクです。
本気で入りたいなら「絞る覚悟」「両立する覚悟」のどちらの覚悟を選ぶか、それだけの違いだと思います。覚悟なく入れる人もいるかもしれませんが、自分を「一部の天才」だと思っていない人はある程度覚悟と勇気を持って受けなければいけないと思います。

④本屋さんに通う
情報の宝庫ですからね。気になる本もどんどん見つかるし、アイデアもどんどん浮かぶし、本屋さんはチートエリアです。雑誌の表紙とか特集見てれば人気の俳優とかわかるし。テレビがなくてもテレビに強くなれたりします。僕はテレビ系死ぬほど弱かった。
筆記試験にすごく役に立ちましたね。
フェアや話題書を見ればニュースもわかるし、文芸棚見れば文学賞わかるし、このラノ、このミス、このマンガあたりはご丁寧にPOPつけて教えてくれるし。
ちなみにこの「通う」のルールですが、僕は「視界に書店の字を捉えたら、どんなに急いでいても必ず寄る」という自分ルールを作っていました。まあ、必然的に最寄駅の駅ナカ書店には毎日通うことになってましたね。あと就活で都内に出る時はその街で一番大きな書店に行くのは決めてました。

⑤いろんな人に会う
面接の会場が一緒だった就活生、インターンで知り合った人、とにかくいろんな人に会って話してモチベーションを保ってました。
「この人たちと働けたら最高だなぁ!」
と思える人が何人もいたことが僕を最後まで頑張らせてくれた大きな要因でしたね。
イベントにも参加しました。
T.O.P&Mという出版マスコミ支援のボランティアを見つけて、そこでセミナー受けたりOB訪問会行ったりしてました。
現在は内定者スタッフとしてイベントの企画、運営をしています。この団体の内定者スタッフになることも、僕の中で大きな目標になっていて、そのために就活がんばっていました。
とにかく1人で戦ってると心が死ぬので、いろんな人とコミュニケーションをとりながらモチベーションを維持していました。

⑥面接は朝一を予約する
願掛けみたいなものですが、予約できる面接は基本的に全部朝一の回を受けてました。
面接官も気合が一番入ってそうだし、ちゃんと話を聞いてくれそうだったので。
僕自身あまり緊張しない性格だから心の準備の時間がいらないっていうのもありますけどね。
面接官に最後に
「こちらとしても1日の一番最初の面接が滝口さんでとても良かったです。」
と言っていただけたこともありました。
面接官も緊張してるんだなって、ちょっとホッとしました。

⑦Twitterをやる
就活用のアカウントを開設して、気づきやアイデアをメモしたり、現役編集者の人が何を見て生活してるのか見たりしていました。生の声が見られるのはこの時代ならではの武器ですね。

そして実名顔出しにして、人事にチェックされても絶対に恥ずかしくないことしか言わないと決めました。就活アカって結構鍵かけて愚痴吐くのに使ったりする人もいるんですけど、そーゆー使い方はやめようと。情報は吐き出した人のところに入ってくる物なので、積極的なアウトプットの場にしようと。その成れの果てが現在のアカウントになります。全落ちしたらそっとアカウントを消すつもりでしたが、なんとか継続できていて嬉しい限りです。

あと質問箱開設したのが大きかったですね。自己分析の助けになりました。時々心ない匿名コメントがつくこともありましたが、多くの方が僕に興味を持ってくれて、僕の話を聞いてくれたのはありがたかったですし、自信にもつながりました。あとちゃんと答えられなかった質問とか、そのまま面接の時逆質問で使ってました。助かったなぁ。おかげでいい面接になった。今も質問箱は続けていて、現在1080件の質問に回答しています。ほんとになんでも答えてます。よかったら質問投げてください。なんでも答えます。

やらなくてよかったこと

他の多くの就活生がやっていた(もしくはやるべきと言われていた)けど、僕はやらなかったことです。そして特に後悔とかしてないものです。

①雑誌のバックナンバー全部読み
よく言われますね。国立国会図書館には過去の雑誌がめっちゃ揃ってるから行って読んで分析した方がいい。
そもそも雑誌志望じゃなかったのが大きいですが、やる気と時間が足りなくて行きませんでした。雑誌志望の人はやったほうがいいと思います。

②SPIの勉強
SPIというか、筆記試験対策自体机に向かって勉強とかはしてなかったです。中でもWEBテスト系はそもそもほとんどでないし、そんなに難しくないので1回模試みたいなのネットでダウンロードしてやって終わりでした。
これもまあ、やってみて「これはやばい」と思ったら対策したほうがいいですし、「あ、別にそんなに難しくないじゃん」って人はそっちよりも時事問題の対策に時間を割いたほうがいいです。8割取れればいいんじゃないでしょうか。

③作文対策の予定原稿作り
一回前年のテーマで800字書いてみて、30分でかけたら作んなくていいと思います。
文章の良し悪しも、ESと同じ基準で考えてました。不安な人はかけた作文を他の人に見せて面白いかどうか聞いてみてください。僕はあんまりやってなかったです。

いずれも勧められて、取り組んでみて、自分はやらなくていいなと判断したものです。
僕がやってないから自分もやらなくていいというジャッジは危険です。何事も自分で決めましょうね。

やっておけば良かったこと

①面接対策
全くやらなかったんです。自分、喋れるし。って思って。僕は当時気付かなかったんですが面接対策には
・コミュニケーションの練習
・質問の想定

の2種類あるんですよね。
 コミュニケーションは正しい日本語とか緊張とうまく付き合うとかいい笑顔とか姿勢とか礼儀とかその辺です。僕はこっちは(たぶん)できてました。そしてこれでいいと思ってました。
 しかし、大事なのは二つ目の質問の想定でした。どんなに頭の切れる人でも想定外の質問にうまい切り返しはなかなかできません。どんな質問が来るかはちゃんと予想していくべきでした。まして自分が書いたESの中から出た質問に答えられないと
「あ、こいつ考えてないな」
ってバレます。ESはちゃんとコピーを取って、穴が開くほどみて対策するべきでした。
実際、想定できていて然るべき質問に答えられなくて落ちた面接もありました。
 それさえやっておけば受かったかと聞かれたらわかりませんが、やっておくべきだったとはおもいます。

②OB訪問
実は僕あんまりやってないです。
そしてやっておけば良かったと思ってます。就活イベントに行って社会人の方のお話はたくさん聞きましたし、ES添削をお願いした人もいましたが、人数は全然です。
もっとたくさんの人に会って話を聞いておけばもっといい企画とか考えが浮かんだかもと思います。
 最近思うのは「アイデアの質はインプット、アウトプットの量に比例する」ということです。つまりいろんな人にあったり本を読んだりしてそこから得たものを排出すればするほど自分のアイデアや考えはブラッシュアップされます。就活中からやっておけば良かったなーって思います。

割とオーソドックスなやつをすっぽかしていたがために痛い目に遭いました。

やったけどやらなくて良かったこと

①興味ない会社の説明会に行く
あんまりやってないけど、何社か行ってしまいましたね。特に就活後半、内定無しで選考中の会社が減ってきたあたりから
「なんでもいいから就活をやっている」
という状態を欲します。
視野を広げるのを悪いとは言いませんが、
「説明会に参加している自分」を言い訳にして目の前の問題から逃げました。頑張っているという言い訳をしたかったんですね。
一度腹を括ったらやり抜く覚悟でやったほうが後味よかったなって今になって思います。

②面接1時間前に会場に着く
やりすぎです。当然、そんな時間から中で待たせてはくれないので、近くのカフェとかに入って待つことになります。毎回コーヒーを頼んだせいで頭痛くなって割とグロッキーな面接もありました。やめた方がいいです。


この就活を、成功とするか。

 以上が僕が就活でやったこととやらなかったことです。
 僕は自分の就活の結果に非常に満足しています。素敵な会社に内定をいただいて、自分に一番合っている場所を見つけたと心の底から思います。また僕を見つけてくださった会社にも本当に感謝しています。
 しかし、僕の出版就活は
11社申し込んで
早期選考落ち
ES落ち
筆記試験落ち
1次面接落ち
1次面接辞退
2次面接落ち
2次面接辞退
3次面接落ち
最終面接落ち
内定2社
というものです。
2社内定の連絡をいただいた方法であり同時に、7社の選考に落ちた方法なのです。

このnoteを読んでくださっている方の多くがこれから就活に臨む人たちかと思います。
当たり前のことですが、僕がやったことをそのままやって受かるとは思わないでください。
他のどの内定者や社会人でも同じです。受かった人と同じことをやって受かるわけではありません。就活に正解はありません。僕だって正解か、成功かどうかなんて、働いてみて10年経ってみて初めてわかることです。

ただ僕は自分に合った方法で、自分に合う会社を探した結果、現在の内定先と巡り合えたと思っています。

「就活は情報戦だ」
という人もいます。
僕はそんな闘い方はしたくなかった。
だから自分が持っている情報は全部友人にシェアしていたし、助け合ってやってきました。

でもきっと「情報戦」に勝ち抜いて内定をもらった人もいるでしょう。

「面接は嘘をつく場所だ」
という人もいるかもしれません。
そうやって内定を取った先で幸せになれる人だって沢山います。
でも僕は嘘ついた就活はしたくなかった。
嘘ついた先でどんなに高い給料を貰っても嬉しくないと思いました。

就活はその後の人生に大きな影響を与えると、僕も思います。
でもその影響は、起こってみないと分からないとも思います。
幸せのものさしは一つじゃないし、一つの価値観に縛られる人生は哀しいものだと、僕は思います。

だからこのnoteを読んだみなさまには是非、自分の幸せがどこにあるかから、ちょっとでいいので考えて見てほしいです。

僕個人は
「自分に嘘をつかずに、見栄をはらずに生きていく」事が大きな幸せかなって思いますが、これだって他の人から見たらちゃんちゃらおかしいかもしれません。

就活終わったばっかりで働いてもいないやつに人生の話なんてされたくないかもしれませんが、実は本当に伝えたいことはここです。

就活生に関わる人も、学生にバイアスをかけるような発言には本当に気をつけてほしいです。

GNHの高い社会を、就活から考え直しましょう。

久々にボリューミーな記事になりました。お読みいただきありがとうございました。

また、書きます。

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