巷に溢れる...ナンピンEAの真実『4話』
【ナンピンマーチンEAの真実】
証拠金を倍にするとどれぐらい耐久が上がるのか?
こんにちは、たっくんです。
前回の記事ではナンピンマーチンEAの性能について記事を書きました。
今回は証拠金を倍にするとどれぐらい“ぼうぎょりょく”が
上がるのかを検証してみました。
破綻が怖くて、推奨証拠金の倍の金額で稼働している人もいると
思いますが、実際どれぐらい耐久力が上がるのか知っておいて
損はないと思います!
当然と言えば、当然ですが、推奨証拠金が10万で初期ロット0.01の場合に200pips耐えられるEAがあったとします。
20万円で初期ロット0.01で稼働したからといって
400pips耐えられるようになるわけではありません。
では、どれぐらい耐えられるようになるのか?
検証してみました。
前回の記事で紹介したGoldの2023年10月13日の相場で
ショートエントリーのみにしてバックテストしました。
EAはシンプルなものを採用しています。
初回エントリーから破綻して、
バックテストが強制終了された時の終値までの値幅を図ります
(主導のため数pipsの誤差があるかもしれません)
条件1 ナンピン幅 ➠ 20pips
ナンピン倍率 ➠ 1.5倍
ナンピン回数 ➠ 無制限
証拠金 10万円 → 207pips、ナンピン回数9回
証拠金 20万円 → 235pips、ナンピン回数10回
証拠金 30万円 → 254pips、ナンピン回数11回
証拠金 100万円 → 314pips、ナンピン回数14回
いかがでしょうか?
検証して感じたのは思ったより耐久力が上がらない・・・でした。
証拠金が増えてもナンピンの回数が増えるとその分大きなロットで
エントリーするので、その大きなロットがマイナスになると
大きな含み損となります。
そのため、そんなに耐久力が上がりません。
耐久だけを考えるとナンピンしなければよいのでは?と思い、
ナンピン回数を9回までとして、再度検証してみました。
条件2 ナンピン幅 ➠ 20pips
ナンピン倍率 ➠ 1.5倍
ナンピン回数 ➠ 9回
証拠金 10万円 → 207pips、ナンピン回数9回
証拠金 20万円 → 254pips、ナンピン回数9回
証拠金 30万円 → 312pips、ナンピン回数9回
証拠金 100万円 → 975pips、ナンピン回数9回
証拠金100万円のパターンは10月13日の上昇は破綻せずに乗り越えました。
しかし、10月13日の上昇のてっぺんから9回目のナンピンの位置まで
435pipsあり、そこまで戻ってくることはなく10月18日に破綻しました。
裁量ができる方であれば、危険だと感じた時にナンピンをオフにして、
反発しそうなところでナンピンを再度オンにして乗り切るという方法も
面白いかもしれません。
注意点としては、含み損が大きくなっているので通常の倍率だと
その含み損を補うのに時間がかかってしまいます。
つまり、利確が遅くなるという点です。
最後にナンピン倍率のみを変更して検証してみます。
条件3 ナンピン幅 ➠ 20pips
ナンピン倍率 ➠ 1.7倍
ナンピン回数 ➠ 無制限
証拠金 10万円 → 175pips、ナンピン回数7回
証拠金 20万円 → 206pips、ナンピン回数8回
証拠金 30万円 → 217pips、ナンピン回数9回
証拠金 100万円 → 267pips、ナンピン回数11回
1.5倍の時に証拠金20万円から30万円に上げると19pips耐えらる幅が
上がりましたが、1.7倍の時は11pipsしか上がりませんでした。
当然と言えば当然ですが、ナンピンマーチンのEAを使用する際は
倍率にも注目した方が良いかもしれません。
もちろんナンピン幅が変わることでもこの値は変化します。
以上が検証の結果になります。
安易に推奨より多くお金を入れていれば安心ということではないということが分かったのではないでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございました!
次回は『バックテストの仕方について』書いてみようと思います。
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