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ヴァイオリン・ソナタ「悪魔のトリル」ト短調(タルティーニ)

いらっしゃいませ。

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。


さて、"本日のオススメ"は、タルティーニ作曲の『ヴァイオリン・ソナタ「悪魔のトリル」ト短調』です。(数字は11-162。名曲解説全集第11巻P162)


ジュゼッペ・タルティーニ先生。1692-1770年(77歳)のイタリアの作曲家ですね。

大バッハ先生、ヘンデル先生、スカルラッティ先生方が生まれて7年後、ハイドン先生は、タルティーニ先生の40年後に生まれる、そんな時代の方です。


両親は、タルティーニ先生をフランシスコ会の修道士にしようとしていたようで、基本的な音楽の教育を受けていたようです。

18歳のころには、結婚に関していざこざがあり、修道会に入り、訴追を逃れます。この時ヴァイオリンの習練を始め、技巧は鋭さを増し、ヴィルトゥオーソとしての地位を確立することになります。

29歳のころには、首席ヴァイオリン奏者兼楽長に就任。

この当時の作曲家としては珍しいそうですが、オペラなどは作らず、もっぱらソナタや協奏曲を中心に作曲をしたそうです。

教師としても能力を発揮し、ヴァイオリンの学校を立ち上げ、教則本なども著し、後進の育成にも大変評判を得たようです。


そんなタルティーニ先生の最も有名な曲が、本日の曲『ヴァイオリン・ソナタ「悪魔のトリル」ト短調』です。

この曲は、19世紀の末に大ヴァイオリニストであるヨアヒム先生が取り上げてから、急速に知れ渡るようになったそうです。


悪魔。


刺激的なワードです。由来としては…

タルティーニ先生が夢の中で、悪魔に魂を売ってレッスンを受けることになりました。その時に悪魔が演奏してくれたトリルのパッセージが、この世のものとは思えない美しさだったそうです。目が覚めると急いでそれを書き留めようと思い出そうとしましたが思い出せず、でもその感動の勢いのまま書いたのが、「悪魔のトリル」だった。

タイトル通りで合ってますね。


曲は、大変この熱い思いが伝わってくるいい曲です。勢いがありますね。



本日の音源は、avexさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。ありがとうございます。


本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

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