見出し画像

ミケランジェロの詩による三つの歌(ヴォルフ)

いらっしゃいませ。

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。


さて、"本日のオススメ"は、ヴォルフ作曲の『ミケランジェロの詩による三つの歌』です。(数字は23-313。名曲解説全集第23巻P313)


フーゴ・ヴォルフ先生。1860年-1903年(42歳)のオーストリアの作曲家ですね。


ん?

んん??


昨日、ヴォルフ先生の名前出てきましたね。

そうです、昨日のアルベニス先生と同い年生まれですね。という事は必然的に、マーラー先生とも同い年生まれという事になります。

こんな、テレフォンショッキング的な事もあるんですね。乱数生成で出している数字に、名曲解説全集のページを合わせているので、たまたまですが、面白いです。


さて、名曲解説全集は、ジャンルごとに巻でまとめらていて、その中でも作曲家ごとにまとまっています。

なので、多作の先生、有名曲を多く残している先生のページ数が、多いのです。


そんな名曲解説全集の23巻は、「声楽曲Ⅲ」という巻です。

ヴォルフ先生、63ページとってます。直前がプッチーニ先生ですが4ページなので、なんとプッチーニ先生の15倍のページを割いています。まぁ、歌劇の巻のページはスゴいですが。


ヴォルフ先生は、ざっくりそんな先生です。

音楽好きだった父からピアノとヴァイオリンを学びながら育ちました。

15歳頃にはウィーン音楽院に入るも、自身のしたイタズラにより、2年ほどで退学処分。

波乱の人生ですね。

そこからは、独学で学んでいきました。

ウィーンに来て、ワーグナーの作品を劇場に観にいった時に、ワーグナーと対面する機会を得て、

24歳頃には、音楽評論家として活動を始め、少なからず名声を得たようです。


ブラームスとの出会いで自身の作品に指摘・助言をもらうも、悪い取り方をし、ブラームス批判、ワーグナー絶賛派へと。


27歳頃には、12の歌曲を発表。その後、とんでもない勢いで、メーリケ、ゲーテ、スペインそれぞれの歌曲集を発表し、数々の名作を世に生み出し、名声を得ました。

ところが、イタリア歌曲集を書き始めたところで、急に、全く書けなくなります。


そして5年後、書けない絶望を乗り越え沈黙を破り、イタリア歌曲集の作曲を再開。無事完成。

そのあと、37歳頃にできたのが、本日の『ミケランジェロの詩による三つの歌』です。ヴォルフ先生、最後の作品。

1 われしばし古き日を思い出す。

2 生あるもの全て

3 私の魂は、私を創った神の憧れの光を感じる

※タイトルは、名曲解説全集によります。


とても苦しい時期を過ごしてきたんだな、というのが、第一の印象です。

そんな中で、3曲目の最後は、とても明るい印象で終わります。

結果的にこの曲が最後の作品になるようですが、もしかしたら、何かの希望が見えたのでしょうか。そんな風に感じてしまう終わり方です。



本日の音源は、FiDiTanzer528さんのものを、1→2→3と視聴させていただきながら進めてきました。

本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?