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チェロ協奏曲(ミャスコフスキー)
いらっしゃいませ。
ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。
さて、"本日のオススメ"は、ミャスコフスキー作曲の『チェロ協奏曲』です。(数字は10-97。名曲解説全集第10巻P96)
ニコライ・ミャスコフスキー先生。1881年-1950年(69歳)の、ロシアの作曲家ですね。
軍人の家庭に生まれ、一度は職業軍人になります。
のちにグリエール先生に作曲を学び、25歳ころにはペテルブルク音楽に入学し、リムスキー=コルサコフ先生に学ぶとともに、プロコフィエフ先生と同級になり、親交を結びます。
27歳のころには、交響曲第1番を書き、ベートーヴェン先生以降の作曲家としては珍しい、27曲の交響曲を生涯に残すことになります。
36歳ころには再び軍隊に仕え、終了した40歳ころにはモスクワ音楽院の教授になり、30年近くその職に就き、カバレフスキー先生やハチャトゥリアン先生を含む、多くの音楽家を育てます。
ミャスコフスキー先生、作曲家としても再評価を受けているところのようですが、教育者としてかなり有名とのこと。
交響曲27曲、弦楽四重奏曲13曲、ピアノ・ソナタ9曲など、伝統的なスタイルの曲を多く作ったようですが、そんな先生が実験的な作曲時期がありました。
それが40歳ころから52歳ころ。
その時期を経て、55歳ころからは、政治情勢から実験的なものはなくなっていき、新ロマン主義へと傾倒していきます。
その延長線上の第2次大戦中の63歳ころに完成した作品が、本日の曲『チェロ協奏曲』です。独奏楽器と管弦楽のための協奏曲は、このチェロ協奏曲とヴァイオリン協奏曲の2曲で、先生の傑作として現在でもしばしば演奏されているようです。
そしてこのチェロ協奏曲は、かのロストロポーヴィチ先生が好んで演奏した作品で、「モスクワ音楽院で勉強を始めてすぐの頃この曲を聴き大変気に入り、さっそく練習した。」との言葉を残しているようです。
さらに、1945年度のスターリン賞を受賞。
ミャスコフスキー先生の曲を聴くならコレ!という感じの曲のようです。
休みなく続く2楽章構成で、25分ほどの作品。
さすがロシア音楽の伝統の整備と回想を目指しているようだと評された先生。ロシア的な響きで満たされます。
本日の音源は、incontrario motuさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。ありがとうございます。ロストロポーヴィチ/モスクワフィル/コンドラシン。
本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
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