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優しい歌(優しき歌)(フォーレ)

いらっしゃいませ。

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。


さて、"本日のオススメ"は、フォーレ作曲の『優しい歌(優しき歌)』です。(数字は23-222。名曲解説全集第23巻P210)


ガブリエル・フォーレ先生。1845年-1924年(79歳)の、フランスの作曲家ですね。

前回の登場は、「ヴ

ァイオリン・ソナタ第2番」の回でした。


そうです。

フォーレ先生は、パリ音楽院の院長で、ラヴェル先生を育てた偉大な音楽家です。


フォーレ先生の、最も有名な曲は、おそらく『レクイエム』でしょうか。

あとは、『マスクとベルガマスク』、『ペレアスとメリザンド』『パヴァーヌ』『子守歌』『夢のあとに』あたりでしょうか。


そんなフォーレ先生が49歳ころに作った曲が、『優しい歌(優しき歌)』です。

時期的には、2年後にフランス国立音楽・演劇学校の作曲科教授になっていおり、『子守歌』を含む『ドリー』の作曲中、4年後には『ペレアスとメリザンド』が完成する、そんな時期の作品です。


ポール・ヴェルレーヌ先生の詩集より9篇を選び、歌曲集としてまとめたものです。

詩自体の話でいうと、ヴェルレーヌ先生が婚約をした年に書かれたもので、数年間恋をし続け、ようやく結婚に至った幸福、その恋と恋人への賛歌であり、ヴェルレーヌ先生の「詩人の恋」をうたったもののようです。


9篇は下記のとおりです。

※かなり色々な訳がありましたが、ここでは解説全集に則ります。

第1曲「後光の中の聖女さま」

第2曲「黎明がひろがり、夜が明けて行くから」

第3曲「白き月影、森に照り」

第4曲「つれない世路を歩いていた」

第5曲「ほんとに、ぼくはこわいくらいだ」

第6曲「消えゆく前に」

第7曲「つまり、それは明るい夏の日のことだ」

第8曲「ね、そうだろう?」

第9曲「冬は終わった」


全11篇の詩を選ぶにあたって、詩の順序を改め、一部の曲では詩の一部を省略しました。

この曲は、フォーレ先生としては珍しい曲のようで、全9曲が関連付けられ、全曲が一貫性統一性をもった曲は他にないようです。

ちなみに、第1曲で全曲の主軸を、第2曲でその展開が示されているとの事。


ピアノ伴奏は、比較的早いパッセージを奏でているなという印象です。

1曲1曲は短めで、全曲通しても20分程度の作品です。


とても優しい曲ですね。

タイトルと確かに一致します。

色でいうとパステルカラー。

暖かい日の昼下がりに、のんびり聞きたい感じですね。



本日の音源は、gfdsabさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。ありがとうございます。


本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

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