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無伴奏チェロ・ソナタ(ヒンデミット)


いらっしゃいませ。

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。


さて、"本日のオススメ"は、ヒンデミット作曲の『無伴奏チェロ・ソナタ』作品25-3です。(数字は17-253。名曲解説全集第17巻P252)


パウル・ヒンデミット先生。1895年-1963年(68歳)のドイツの作曲家ですね。

芸術家を目指していた父のもと、音楽教育を受けてきました。

13歳でホッホ音楽院(年齢制限のない音楽学校)に入り、ヴァイオリンと作曲を学び始めました。

18歳頃には、劇場のヴァイオリニストとして働き始めます。それまでにも、ヴァイオリンがうまかったようで、カフェやダンスホールや映画館などで演奏をしていたようで、作曲スタイルにも影響しているようです。

20歳頃には、歌劇場のコンサートマスターに就任、師の弦楽四重奏団でヴィオラを担当。

25歳頃には、弦楽四重奏団を結成し、ヴィオラを担当。この時期までには、弦楽器を中心とした作品、1幕のオペラも作曲し、有名になっています。

30歳頃には、ベルリン音楽大学の教授に。

39歳頃には「ヒンデミット事件」により、トルコ、スイスを経て、45歳頃にはアメリカに亡命し、イエール大学の職に就きます。


作風としては、表現主義的な作品を作っていましたが、30歳頃からは新古典主義に移っていき、バロック音楽の対位法や古典的な書法へと変化していきました。


そんなヒンデミット先生が作ったのが、本日の『無伴奏チェロ・ソナタ』です。先生、28歳頃の作品。四重奏団でヴィオラを弾いていた頃の作品です。

作風は、新古典主義として遡っていく前の時期に当たるということで、たしかに表現主義的な感じですね。25-1である無伴奏ヴィオラ・ソナタと同じように、5楽章構成で、基本的には調整も拍子もない作品です。ただ本作品は、3楽章には拍子の指示があります。


無伴奏チェロ・ソナタは、この1曲のみを作曲。

晩年に書いたら、どんな曲になっていたのでしょうか。



本日の音源は、YouTubeのdoor433さんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。


本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

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