シンフォニアWQ183-3(C.P.Eバッハ)

いらっしゃいませ。

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。

さて、"本日のオススメ"は、C.P.Eバッハ作曲の『シンフォニアWQ183-3』です。(数字は1-31・名曲解説全集第1巻P31)

C.P.Eバッハ先生。カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ先生。1714年-1788年のドイツの作曲家ですね。

バッハというくらいなので、J.S.バッハと関係があるのかといえば、めっちゃ関係者ですね。

先妻の間にできた、次男坊さん。


クラヴィーアと作曲を父に学びますが、より多くを学び影響を受けたのは、テレマン先生でした。しかも名付け親らしい。テレマン先生のあと、ハンブルクの音楽総監督の職を引き継いだのがC.P.Eバッハ先生。こんな間柄。

なんなら、当時名声を得たあとは、「バッハ」と言ったら「ヨハン」ではなくて「カール」だったくらい、この先生は有名な方だったわけです。今は逆転しましたね。


なお、大バッハ先生のお子さん方で音楽家として名を残しているのは、

・ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ

・カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ

・ヨハン・クリストフ・フリードリッヒ・バッハ

・ヨハン・クリスティアン・バッハ

の4名のようです。

父に学んだクラヴィーアは、この演奏家として巨匠であり続けたそうで、クラヴィーアの曲も多い。ただ、宮廷楽長として、様々な必要必要な曲ももちろん生んでいます。

ハイドン先生、ベートーヴェン先生にも影響を与えているそう。


今回の作品は、管弦楽曲です。名曲解説全集では、「交響曲」の巻に収まっています。

シンフォニア?

元の意味だと、合奏曲を意味するようです。まあ、ここから色々なジャンルに派生していったわけですね。


本日の作品は4つのシンフォニアで括られており(6つのシンフォニアがWQ182)、C.P.Eバッハ先生が70歳を越えた時期に書かれた作品。74歳くらいの生涯でしたので、晩年の作品ということになります。

第3番はヘ長調。マックス・レーガー先生(『モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ』が有名ですね)がこの曲を指揮したとき、「人知らぬ、まったく魅力的な作品」と称賛したそうです。

3楽章で構成されていますが、全曲通しても10分強。

この時代の作品としては、確かに規模の大きな作品のようで、合奏曲とは言いましたが、しっかり交響曲の雰囲気が伝わってきます。

これは、交響曲の巻で正解ですね。

すごく凝縮されていて、寿司でいえば「こはだ」みたいな、こう凝縮されてる感じですね


今回の音源は、YouTube先生より「Ars Lyrica Houston」さんのチャンネルで公開されてたものを視聴させて頂きました。


本日もご来店頂きまして誠にありがとうございました。

またのご来店をお待ちしております。

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