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マートラの風景(コダーイ)

いらっしゃいませ。

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。


さて、"本日のオススメ"は、コダーイ作曲の『マートラの風景』です。(数字は24-140。名曲解説全集第24巻P139)


コダーイ・ゾルターン先生。1882年-1967年(84歳)の、ハンガリーの作曲家ですね。

1つ上にバルトーク先生がおり、ストラヴィンスキー先生、シマノフスキ先生、ポンセ先生と同じ年の生まれで、昭和42年までご存命だった方。


音楽好きの父を持ち、子どものころからヴァイオリンを習ったり、聖歌隊に入ったりと、音楽のある環境で育ちます。

18歳でブダペスト大学に入学すると、同時に現在のリスト・フェレンツ音楽大学で作曲と民族音楽を学び始めます。23歳頃にはのちに数十年続く民謡の採譜・録音を本格的に始めました。博士論文のテーマにもなっているそうです。

このころバルトーク先生がコダーイ先生が発表していた民謡の譜例に興味を持ち、接触、一緒に採譜活動を始めることになりました。バルトーク先生がバルトーク先生らしい作風を作る契機になったのが、コダーイ先生という事になります。

そんなコダーイ先生は、音楽院でも教えるようになり、ハンガリーの音楽教育に大きく貢献し、教授法も優れ、民族学者としても名を馳せます。

特に民族音楽・民謡が大きく生かされているのが合唱の分野で、合唱界においては、コダーイ先生の名前は巨大だそうです。


スゴイ方なんですね。


そんな先生の『マートラの風景』が、本日の曲です。

小品集の中で最も有名で、しばしば歌われているそうです。

5つの叙事詩によって、ハンガリー民謡のメロディを土台として組曲風にまとめられた作品。


5曲で構成されているようです。

第1曲:狩人ヴィドローツキ

第2曲:別れ

第3曲:文使い

第4曲:夏

第5曲:家畜盗人

全体で10分強の短めの作品です。


とてもキレイな曲ですね。和声の使い方なのでしょうか。

曲にもよりますが、力強さも感じる。

とても良い作品でした。



本日の音源は、Komódi Károlyさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。


本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

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