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マジカルハット ボケクエ6 プロローグ

僕はドラクエをやったことがない。参加登録にあたりチーム名となるモンスターを決めないといけないのだが、僕はスライムというやつがいることくらいしか知らないためメンバーに何か候補挙げてくださいとお願いした。すると、えすわいさんがマジカルハットというモンスターを持ってきてくれた。完全に響きだけで選び、登録してからどんなモンスターなのか調べてみた。豚でした。なんで豚なんだよ。帽子のモンスターじゃないのかよ。帽子に命が宿ってピョンピョン跳ねてるモンスターだと思ったのに、豚でした。別に豚が嫌とか言ってるわけではなくてこの見た目でマジカルハットって名前はどうなんだ。豚要素がなさすぎる。とはいえマジカルハットという名前はとても気に入っているので豚だろうが何だろうが愛すると決めた。

ちなみにえすわいさんはもう一つ「わらいぶくろ」というモンスターを挙げてくれたが、大喜利のチーム名に「わらい」が入っているのは強気すぎるのでやめた。そう考えると笑い飯というコンビ名はすごい。さらにキングオブコメディという名前もすごい。新人の頃はさぞ先輩から冷ややかな目で見られていたであろうがよくそれを乗り越えたと思う。両者M-1グランプリおよびキングオブコントのチャンピオンでさらにさらにすごい。僕は2010年のM-1はスリムクラブが優勝だったと未だに思っている。紳助が笑い飯に100点つけたのは今年で終わりだからってさすがにヤケクソすぎると思うし、笑い飯はもっと過去に優勝しておくべき年があったように思う。

わらいぶくろで滑るのが怖かった。わらいぶくろがどんなモンスターかは調べてないけど、麻袋を被った豚だと思う。どうせ豚ならマジカルハットの方がいいのでこの選択は間違ってなかった。この記事を書いてる最中に京都の新京極という通りを歩いていたら、豚を売ってるペットショップがあった。店頭のショーケースにはどう見ても豚がそこで息をしており、立ち寄った女性二人が覗いていた。従業員であろうおじさんがその横に立っていてその女性たちに「これ本物のブタさんなんすよ」と話しかけていた。なんだその呼び込みは。誰も偽物だと思ってないよ。そんなこと言われたら聞いてる方も「へー!そうなんだー!」と言わざるを得ないだろうけど、そんな返事したらあたかも目の前にいる動物が豚ではないのではないかと疑ってるみたいではないか?ちなみに僕は「ペット」という概念にあまり肯定的ではないので犬だろうが豚だろうが気持ちお店を睨みつけるようにして前を通る。その豚、帽子は被ってなかった。

えすわいさんは僕が最初に声をかけた人だ。この4人の中で、ではなく、僕の大喜利史で最初に声をかけた人なのだ。僕は2020年の4月に大喜利を始め、一年くらいは、慣れるまで迷惑かけないでおこうという気持ちでチーム戦に参加せずに一人でポツポツ色んなサイトに投稿していた。その後2021年のいつだかにゆうとってゆうとるやんさんに初めて声をかけて頂き、それからはぼちぼちチーム戦に参加するようになった。しかしどのチームも自分から誘って組んだことはなかった。一番は自分に自信がなかったからだ。僕は大喜利の人たちはみんな優しいと思っていて、誘ったら、チームが決まってたり忙しかったり以外は断らない人たちの集まりだと思っている。だから貴重な一枠を僕で埋めるのは、あなたにはもったいないと思っていた。そんな感じで受け身のチーム戦をいくつか経て、つい先日ボケクエ6の参加登録が始まった。

僕が大喜利を始めたきっかけとなったのがボケクエ4であり、ボケクエは僕にとって一番大切な大会だ。ボケクエに初めて参加したのは前回の5であり、ここでは個人登録でチームリリザとして出場した。初めてのボケクエは苦い思い出で終わった。一番苦いと思っているのは、当時のメンバーの残りの3人が現在大喜利を続けていないことだ。また、予選で敗退したが、彼らは投票も最後までしていない。それが悲しかった。だから、次のボケクエは絶対チーム登録で出ると心に決めていた。今回それが叶って今めちゃくちゃワクワクしている。(別に個人登録は全部ダメだとかそういうことを言いたいわけではない。)

そして6の参加登録が始まったが、動き始めたのは一週間くらい経ってからだった。やる気がなかったわけではないが、すぐに動かなかったのも結局まだ自分に自信がなかったからだと今になって思う。僕が先に声をかけてしまったせいで後から声をかけてきた僕より強い人の誘いを断らなければならなくなるみたいな状況にさせてしまったら申し訳ないなと考えていた。それなのに今回のボケクエは自分の好きな人で組みたいという気持ちもあってもやもやしているうちに、気が付いたら一週間経っていた。参加名簿にはすごい勢いでチームが登録されていくのを内心焦りつつ呑気に眺めていた。えすわいさんは一番初めに誘おうと決めていた。初日から決めていた。声をかけたのは登録開始の一週間後だった。「もう決まってます!」と言われたら「なんでもっと早く声かけなかったんだろう」と後悔するのは目に見えているのに、一週間置いた。

僕はAB型である。血液型が関係してるかは知らないが、自分の中に相反する気持ちが共存していることがめちゃくちゃ多い。臭く言えば、人格が複数ある気がする。しかし最近思うのは、完全に別人がいるのではなく、A型の自分とB型の自分が共存しており、どちらも自分なのではないかということだ。早く声をかけたいという自分と、声をかけるのは申し訳ないという自分が共存しており、どちらも素直な僕であり、どちらかを犠牲にするということはすなわちどちらかの自分を殺すことになり、その決定に一週間を要した。人間なら誰しもこのせめぎあいはしてるだろうが、もしかしたらそれは血液型によるものなのかもしれないね。AAのA型、BBのB型、そしてO型なのにこういった葛藤をしてる人、僕の考察への反論になるので今すぐやめてください。AB型の僕は片方の自分を殺す決意をし、えすわいさんに声をかけた。そしてしばらく2人で相談する期間があり、まずは3人目をどうするかを決めた。

3人目、声をかけたのは、ぴゅあさん。ボケクエ5の話になるが、僕はスライダーガールがめちゃくちゃ好きだった。たぶんみんな好きだったと思う。もっともっとスライダーガールの大喜利が見たかったが予選で負けていて、勝手に悲しんでいたのを覚えている。今でも覚えているのだが、スライダーガールは予選がIグループで、このグループはめちゃくちゃ面白くて投票を最後のお楽しみにとっておいたほどだ。特に画像お題(瓶の飲み物をラッパ飲みしてる女性とそれを見てる女性)は4点を10個入れたくらいツボだった。あまり細かいことは個人情報をむやみに公開することになるから控えておくが、僕は勝手にぴゅあさんに親近感が湧いている。自分の話になるけど、僕は去年大学院の修士課程を修了した。専攻は植物の遺伝とかその辺りで、交配させて種子を採り、それらのDNAを使って遺伝子がどうだとかそういう話をする研究室にいた。当たり前に周りには理系しかいなかったが、外に出てみると会う人会う人文系で、一体理系は卒業したあとどこで何をしているのだろうと不思議に思っている。大喜利界で文系とか理系とかは特に重要なことではないので誰がそうかとかはあまり気にしていないが、理系は理系に会うとそれだけで嬉しいのだ。僕は理系の中でも希少な生物理系の男であり、化学生物で受験した人と会ったりなんかしたら飛び上がってしまうのではないか。特に生物(生物学)はとても面白いので多くの人に学んでほしいし、もっと言うと科学は面白く、核酸なんてサプリメントを通販で買っている場合ではない。これでぴゅあさんが文系だったらどうしよう。

ぴゅあさんの勧誘に成功し、しばらく僕とえすわいさんとぴゅあさんの3人の期間が続いた。今のところ全員ひらがなだなぁとか考えていたが、100チームほど決まっている中でひらがな表記の人に絞って探すほど心に余裕はなかった。僕たち3人を出場に導いてくれた4人目は、ランターンさん。僕は禁伝環境でカイオーガが暴れていた時期にチョッキちょすいランターンを連れて潜っていたため謎に親近感があるが、ランターンさんがランターンが好きかとかそもそもポケモンやってるかとか全然知らないからボケクエを通してそういう話もできたらなとか思ってる。ランターンはHPは高いが防御と特防がそんなに高くないのでイメージ以上に耐久がなく回復もねむるしかないので素直に対面操作寄りのアタッカーが強いんじゃないかと僕は思ってる。ボケクエ5にランターンさんは個人登録で出場されており、結構勝ってたので覚えてる人も多いと思う。個人登録で予選敗退した僕にとってリムルダールは星だった。同時に、個人だから、は言い訳にならないことを突きつけられた。

4人目が決まり、TwitterのDMで4人のグループを作った。この安心感はなんだろう、まだ始まってもないのにチーム登録できて僕はもう満足してしまっているのかもしれない。このメンバーで、より長い時間このメンバーで戦うためには、大喜利で勝たなきゃいけない。もうなんか大喜利とかせずに4人で麻雀とかスプラトゥーンとかして遊びたいんだけど、大喜利だって別に仕事でやってるわけじゃないし、大喜利は楽しい楽しい遊びなのだ。この4人で大喜利で遊べるのが楽しみだ。僕にとってボケクエは他のチーム戦の大会と思い入れが違う。ボケクエはとびきり楽しくやりたいのだ。もちろん他のチーム戦も楽しくやりたいのはもちろんなんだけど、ボケクエは「この人と組んでみたいな」というよりかは「この人と仲良くなりたいな 」で誘う人を決めた。というか人を誘ったの自体今回が初めてなので将来別の大会で人を誘う時に「この人と仲良くなりたいな」を基準に誘っているかもしれないが、少なくとも現時点ではチーム集めの段階からボケクエは唯一無二なのだ。

ボケクエの参加登録期間中に別のサイトで団体戦が開催され、これはキャプテン側の人間がメンバーを指名してチームを作るというもので選手側に決定権はないのだが、なんとそこで僕とえすわいさんは同じチームになってしまった。えすわいさんはボケクエのメンバー集めの時に、チームは組んだことない人と組みたい的なことをおっしゃっていたので、マジカルハットが破談になるのではと内心恐れていたが今のところそんなことはなくホッとしている。えすわいさんを初めて知ったのはとあるbigiriの企画である。僕が精力的に参加していた時期だから第10回から70回くらいの初期の方だと思うが、「またこの人に投票してるな」と思っていたうちの一人がえすわいさんだった。ちなみにえすわいさんはこないだ僕がYouTubeでブツブツ配信してたらコメントしてくださってとても嬉しかった。そこでえすわいさんもチームの記事を書こうとしていたらしく、譲りましょうかと訊かれたけど別に一チームに一個ってわけじゃないから書きたい人が書きましょうと返したので、きっともうしばらくしたらえすわいさんの方でもnoteが上がると思うからみなさんそちらも読んでください。
リンク→https://note.com/eswy/n/nae9c46dd8c15

公開されればここにリンクを貼ります。
(読みたいのでプレッシャーをかけています。)
11/9追記:本当に書いてくださいました!!こちらもチェックお願いします!

大喜利でチームを組むにあたって、やっぱり僕は自分がたくさん投票してる=回答が好きな人を選びたい。理由は、会議の段階でその人のボケがたくさん見れるからである。これってすごく幸せなことだと思う。強いなと思う人はそれはそれはたくさんいるが、その全員に点を入れているかと言われればそんなことはなくて、ぶっちゃけこういう回答嫌いだなと思いつつも強いことは認めざるを得ない、みたいな人も少なくない。だけど強いからと言って自分からそういう人は誘わない。組んだとしても没ボケになるであろう数多の回答を見たところで僕にその面白さはわからないからウケるはずの回答を選べないしメリットがお互いにない。僕から見たとき、チームマジカルハットはめちゃくちゃ面白い。本当にこんなメンバーが集まっていいのだろうかと時折ハテナが浮かぶことがあるが、自分の半分を殺してまで踏み出したことだしそろそろ自分に、自分の大喜利に自信を持ってもいいのではないだろうか。これから始まるであろう贅沢なボケ選びの時間が今から楽しみで仕方がない。


大喜利に、お笑いに、芸術に年齢は関係ないのだが、そうかそうじゃないかで言えば歳が近い人と話す方が話題も合うだろうし話しやすいとは思う。大喜利界ではこれまで何人か、本当にせいぜい両手で余るくらいの方の年齢は知っているが、誰が何歳かはほとんど知らないし何歳"くらい"かも見当がつかない。そんな中、この4人は歳が近いんじゃないかと勝手に思っている。根拠はなく完全に勘なので歳を聞いてめちゃくちゃ年上かもしれないし、はたまたその逆みたいなこともあるだろうけどそれはそれで面白いし、どちらでもいいということはすなわち年齢は関係ないということになってそれもまた良し。4人の歳が近いと思っている微かな根拠、なんとなく、なんとなくではあるけど大喜利界でめちゃくちゃおじさんの人たちはわかる、し、めちゃくちゃ若いそれこそ10代とかの人たちもなんとなくわかる。4人は、そのどちらでもない、だろう、という、直感。あとおじさんか10代かといえばどちらかと言えば10代に近いだろうと思う、少なくとも気持ちは。でも10代の人たちと仲良しこよしにやってくような歳でもないのが僕くらいの歳なのだ。とか勝手に思っているけどメンバーの中に10代がいるかもしれないしおっさんがいるかもしれないしおばさんかもしれない。このように僕はマジカルハットのことは年齢をはじめどんな人たちなのか全然知らない。だけどみんな面白いことは知っている。大喜利をやるにあたって面白いことがわかっていれば仲良くなれる。そっから話していけばいい。何はともあれ、こうして一つのチームになれたのは何かの縁だと思うし、たとえ途中で負けようとも、ボケクエ6が終わったその後も、何かしらで仲良くやっていけたらなと思っている、というか、仲良くしてもらえたら嬉しいです。

ボケクエのチーム紹介記事は各々の代表ボケとか筆者が好きなボケとかを貼るのがテンプレートだと思うので僕もそれに倣って好きな回答を一人一つずつ選んできた。

えすわいさん

お題『マッチョとマッチョの喧嘩を目撃した時、印象的だったセリフ』

自分みたいで、怖いんだ

大喜利大使館予選第3試合グループH


ぴゅあさん

お題『美術館の人をブチギレさせたバカの行動』

全部の肖像画と肖像画の間に「VS」と書いた

主戦場対抗大喜利フェス2021予選リーグ第2試合大喜利プラス


ランターンさん

お題『冷凍庫に閉じ込められて思わずやったこと』

シェー!(狭すぎてキモいシェー)

ネタボケライフ第2540回

もうすぐ参加登録も締め切られ全てのチームが出揃うし、練習お題の投稿もあと2週間とかそのへんで始まるし、いよいよボケクエ6が開幕する。えすわいさん、ぴゅあさん、ランターンさん、改めましてお誘いを受けてくださってありがとうございます。

ボケクエ6を思う存分楽しみましょう。

たきざきでした。また来ます。





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