桜川

打合せで桜川に。なかなかプライベートでも仕事でも来ることがないが、来るたびに魅力的な街だと思う。難波から一駅、堀江のすぐ南、道頓堀川のそばにある街。そういや、桜川という川はあるんだろうか。
桜川は、古いビルが多い。戦後に建てられたいわゆるレトロな建物におしゃれな店から工場から庶民的な店からアパートまで、多種多様、玉石混交に混じる。それが妙に楽しい。生業もあるし、暮らしもある。何かに振っている感じもしないし、新しいものも古いものも、かっこいいものもダサいものも受け入れてくれそうな寛容さを感じる。
20歳代の独身時代に住みたかったなと思う。難波で遊んでも歩いて帰れるし、職場にも自転車で通える。古くて安い家もあるだろうし、安くて美味い店もある。
そういや、時間がなくて入ったカレー屋（見た目は普通の食堂だったけど）は、インデアンカレーに似た味で、でも船場カリーみたいなトッピングで、たいへん美味かった。近くにあったら通いたい。

結局打合せの場所だったカフェは定休日で、約束していた人は現れなかった。なかなか仕事をしていてありえないような事態になったけど、近くのカフェで待ちながら、忙しない日々にちょっとした隙間が生まれて、悪くなかった。
しかも、その打合せするはずだったカフェの「大きな苗」をピクミンが見つけてくれたので、それもなかなか良かったな。
こんな日もあるさ。
それもぜんぶ織り込み済み。