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南港

南港、残念なまち。
ポートタウンで生まれ育った身としては、南港、コスモスクエア、ATC、コスモタワーあたりは知っているどころじゃない思い出のたくさん詰まった場所だが、大人になってからは行くたびに残念なまちだなとがっかりする。

今日は家族で最強王図鑑のイベントに行ったのだが、その前に昼飯を食べたコスモタワーのビュッフェもみごとに残念だった。
ビュッフェというものは、どれも似たようなメニューだけど、だいたい1個や2個はこれ!という目玉のメニューがあるものだがそれもなく、値段からするとなかなか不満の残るラインナップだった。梅田の高層ビル群や大阪湾を見晴らす眺望がいいだけにもったいない。昔はもう少し世界の料理とかあったんだけどな。
そして、コスモタワーは目も当てられない悲惨さ。コスプレイベント?をしていて、普通の格好して歩いている人よりコスプレ姿の人のほうが多かったくらいに、閑散としていた。もはや廃墟。

昼飯後はATCのさかなくんさんのイベントに。これは最強王図鑑の次いでではあったが、Eテレの番組らしく、色々と勉強になった。海を浮遊するプラごみにすら、ちゃんづけするさかなくんさんに脱帽。展示内容としてはもう少しゲーム性とか参加型とかないとちょっと辛いかなとは思ったけど、剥製?の魚たち、魚のCTスキャン、さかなくんさんの手描きの絵など、内容はなかなか充実していたと思う。
入口で、トイレは中にありません、再入場はできません、と説明され、しっかり金とってそれはないやろ!と憤りを感じたけど(下痢気味だったので)、たしかにトイレ我慢できるくらいのボリュームだった。もう2倍くらいあってもよかったよ。

そして、メインの最強王図鑑のイベントへ。さかなくんさんのイベントである意味免疫をつけておいてよかったというのが感想。
入った瞬間、その完成度の低いインテリアに驚きを隠せなかったが、内装だけじゃなかった。メインは最強王たちの戦闘サイズの模型や本物の虫たちの展示。だが、この本物の虫たちの展示、はじめと最後に2回観たけど、寸分違わず虫たちの位置や姿勢が変わっていなかった。考えたくはないが、本物ではなく、フィギュアじゃないかな。それともみんな死んだのか。本物のデスストーカー観たかった。
そのほか、360°の3D映像もあったけど、こどもたちが一番楽しんだのは休憩コーナーみたいなところにあったノートパソコンみたいな市販のゲームだった。イベントとしては致命的に内容が薄い。よくこれでこの値段とったなというより、よくこれでチラシやポスターでの広報したな。まあ、なんとなく覚悟はしていたけどさ。

フラストレーションを抱えつつ、子どもたちは無邪気に満足していたので、一応許しつつ、海を見ながら家から持参したおやつを食べ、その後、ITM棟からぐるりとコスモスクエア駅まで歩いた。途中、運河沿いの歩道が塞がっていたりして、ずいぶん大回りはしたけど。
昔を知っている身としては、けっこう空き地に建物、マンションやらが並んだなと思った。フリマをやっていた駐車場もなくなり、Zeppもなくなり、ふれあい港館も、なにわの海の時空館もなくなった。そういうのにロマンだけはあったのだが、新たに建った建物にはそのロマンなど微塵もなく、もともとの都市づくりの思想はみごとに吹き飛んだ。支離滅裂でまちになっていない。
故郷とも呼べるだけに残念すぎる。
なにをやってもうまくいかないまち、南港。
そのすぐ先で工事している万博、そしてIRが今から心配でしかたない。

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