実践値的、シノビガミ戦術指南。

今回は、シノビガミの戦闘における、私がいつも考えて行っている戦術(のようなもの)をここにつらつらと書き連ねていくことにする。

大前提として。

そもそも、シノビガミの戦闘は相性と運に大きく左右される。
この記事における戦術指南も、自分との対戦相手の構成、相性に非常に大きく左右される。
そんな中での"相性"の部分を少しでも埋めるために、この記事は書かれる。
運が悪い?知りません。お祓い行ってください。

ざっくりとしたPC構成について

私は、全てのPCはどのくらいのラウンドをかけて勝つか、で分類ができると思っている。
カードゲームで言うところのアグロ、とか、ミッドレンジ、とかそう言うやつだ。
私は各者PCを3種類に分ける。
・短期決戦型(1~2ラウンド)
・中期戦闘型(3~5ラウンド)
・長期戦闘型(6ラウンド以上)となる。
多分、お手元のPCたちもざっくりこの三種類に分類できるのではないだろうか。
じゃあ、それぞれのPCのレンジがわかったところで、各タイプの特徴や立ち回り方を記していこうと思う。

短期決戦型(1~2ラウンド)

わかりやすい火力バカがこれに分類される。打点で言うと4~6点以上。
構成として、忍道などがわかりやすくこれに当てはまる。
流派で見ると、ハグレモノ、隠忍の血統あたりがこれに分類されるだろうか。
もっと端的に言うと、特技配置がしんどいキャラクターがこれに分類される。
ともなれば、相手の攻撃を回避して戦ってゆくよりは、相手にダメージを多く与えて、戦闘に勝つと言う前のめりに戦っていくのが主流となる。
先手必勝で動くことが多い分、戦闘が長引けば不利になることが多い。
と、なれば戦闘を長引かせてこちらのペースを保つことが重要となってくる。
相性としては、中期戦闘型に少々有利、長期戦闘型に五分となるだろう。
こう見ると短期決戦型が強いように思えるがこれにはれっきとした理由がある。
そもそも、シノビガミは攻撃する方が強い。
一発引っ掛けて相手を事故らせると一気に短期決戦のペースになる。
そうならないように、こちらはいかに上手く相手の攻撃をいなしていくか、が重要となってくる。

中期戦闘型(3〜5ラウンド)

火力とある程度の回避能力を備えたシノビたちがこれに分類される。
平均火力としては3点あたりだろうか。
構成として、味方へのバッファー、相手へのデバッファーもこれに分類されることだろう。
流派で見ると、私立御斎学園、比良坂機関などがこれに当たると思われる。
というか全流派あり得る。大体のPCがここに分類される。
ある程度の回避能力や、火力を両立させるとなると、彼ら彼女らはもっぱら1ラウンド目に"準備"の行動をとることが多い。
戦場型などはすこぶるわかりやすい。その準備を完了させてしまうと、戦況は大きく中期型へ傾く。なので準備を碌にさせない短期決戦型が中期型に強いと私は踏んでいる。
しかし、中期型に準備をさせない、と言うのは非常に難しい。となればどう言うふうに戦っていくのか、というと、こればかりは相手との相性勝負と運、プロット読みになる。
このゲームは、たいてい5ラウンド以内に決着がつくゲームなのでそれまでに相手の出目が悪くなるかこちらの出目が非常に良いかを願う他ない。

長期戦闘型(6ラウンド以上)

どちらかというと火力よりは生存能力に長けているキャラクターたちがこれに分類される。
流派で言うと、鞍馬神流が代表的だ。
ここまで斜歯忍軍が上がっていないと思うのだが、あの流派は自分のしたいことを押し付けてくるのでどこに分類されるかはそいつ次第という傾向が非常に強いからだ。
相手の攻撃を躱しながらも、自分で回復する手段まで得ていれば、これにはっきりと分類されることだろう。
じっくりと準備をしながら相手がジワリジワリと死ぬのを待つ。そういう構築だ。
どうすれば良いか、というと集中砲火するしかない。
相手の得意な領域に入られる前に落とそう、というのが結論となる。頑張ろう。

プロット読みについて

プロット読みなどほぼ運と言っても差し支えないのだが、参考程度にここに記しておこうと思う。
大前提として、たいていのシノビはプロット4以下で行動を行う。
これは、基本的に攻撃の目標値が5であることに関わっており、最低出目の5で逆凪しない立ち位置で立ち回っている人たちが多い。

基本的には相手の使うコストからプロットを読んでいくことから行う。
相手の構成が神槍痛打陽炎、と4コストを最低でも使う構成ならば、相手は4プロット以上に居座ることになる。
これくらいは当然のこととして、次は相手のコストからプロットが読めない場合である。
例えば射撃戦攻撃+痛打などの1コストしか使わない構成の場合だ。
こうなると、次は相手の間合いから読み取っていくことになる。
上記の場合は間合いが2なので、常識的に考えて、大体は3プロット以下に居座っていれば、ファンブル値を抑えつつ1~5プロットまでを射程に入れることができる、と考える。
2プロットにいる場合は1~4となる。
つまり、間合い2の相手は大体2、3プロットあたりに居座っていることが多いと考えられる。
先手で攻撃することができれば相手の特技を潰すことができるので、この場合の回答は相手のプロットを2,3と読んで、こちらのプロットを3,4と置くのが回答となる。
ここまで書いておいてなんだが、ここからいわゆる"読み合い"が発生する。
こちらの3,4のを読んで、1に置かれたり、先手を取られて6に置かれたりされる。この基礎を持って読み合いが回っていく。
そして、ここからは応用編となるが、こちらの間合い、戦況を把握するとプロット読みはさらに正確になっていく。
もちろん間合いは正義だ。あればあるだけ自分の攻撃チャンスが増えることになる。が、間合い1でも十分広い。
自分が4プロットに置くとすると、間合い1の接近戦攻撃で3~5のプロットに攻撃できることになる。
実に、ヴェロシティシステムの半分を間合い1で見ることができる。
つまり大体の忍法は4に置いておけば攻撃することができる。
この考えは意識的だろうと無意識的だろうと、シノビガミをするプレイヤーたちの根幹に潜んでいる。
ここから5プロットに置くと、相手より先に攻撃ができたりする。
大前提として、たいていのシノビは4プロット以下で行動を行うと記したが、その意識から外れることによって簡単に先手を取ることができる。
また、相手のコストを見る、という点と少々被るが、相手の構築からプロットを読むこともできる。
簡単な話だが、土竜吼を持っているシノビなどはその忍法の性質上、高プロットに行って相手にダメージを与えてからプロットを下ってきて、もう一度攻撃を行うというのがある。
じゃあ高プロット行くじゃん。と一目瞭然となる。
5,6あたりかな、と1/2まで絞ってあとは人読みだったり戦況読みだったりでプロットを置いていくわけだ。
人読みはさておき、戦況読みとはなんなのか、について話していく。
戦況読み、とは相手と自分の体力やリソース差を見るということだ。
例えば、相手のリソースがない状態。忍具や生命力がない状態を指すのだが、例えば相手の忍具がない状態は「保険がない状態」と言い換えることができる。
とすると、保険がない状態でリスキーな行動はしないだろう。となればそれこそ、4プロット以下に居座ることが多くなるだろう。
また、相手の生命力がない場合、少なくなればなるほど最大行動を取らないと戦況をひっくり返すことができなくなるので、これまでリスキーだった5プロット以上も視野に入ってくることになる。
これは、相手目線で書いたが、自分にも適応される。
常識を覆すことで相手の裏を掻くことができるのだ。
そして、ひとまず置いておいた人読みについても軽く触れていく。
これは相手のPLを読むということだ。
「この人はあんまり常識では行動しないな」とかそういうところと、
相手の戦術レベルを読む、ということだ。
一つ目はまあこれは読める人はいたりいなかったりするので置いておいて、相手の戦術レベルを読むということは誰でも行うことができる。
相手の戦術がどの程度かを察することができれば相手の行動指針を読むことができる、ということなので、これができればプロット読みはさらに正確になる。

終わりに

以上だ。
最後に、私の好きな言葉を貼ろうと思う。
ワールドトリガーの太刀川 慶から引用する。
「気持ちの強さは関係無いでしょ。勝負を決めるのは、戦力、戦術、あとは運だ。」
「気持ちの強さだけで勝負が決まるって言っちまったら、じゃあ負けた方の気持ちはショボかったのかって話になるだろ」

RPをしながらも、戦闘が重要なこのシノビガミというTRPGに置いて私が最も大事にしている言葉である。
戦闘だけが、このゲームの熱くなれるところじゃない。
それを忘れないようにこのゲームを楽しもう。


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