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ラブライブ!スーパースター!!がめちゃ良いって話

サムネのこの子。可愛いよね。唐 可可(タン クウクウ)って言うんです。

いや、そんなことより聞いてほしい。

ラブライブスーパースター、めっちゃ良くね?

一年前に放送された1クール13話で構成されたいわゆる大人気コンテンツ「ラブライブ!」シリーズの最新作アニメなんですけど、これがめちゃくちゃ面白いの。

お前がラブライバーなだけだろ、オタクキモ。と思う人もいるかもしれない。
実際、僕はラブライブ無印とサンシャインどちらも視聴済みでそれぞれ面白いとは思っている。だが待ってほしい。

私はラブライバーではない。

決してラブライバーによる贔屓ではないのだ。

日本にとても深く強く結びついて、今や各自治体とも協力し、地元のコンテンツともなっているラブライブシリーズ、日本に住んでいるものとしてこれを見ないと言うのはむしろ一般教養不足だろうという謎の脅迫感から、ラブライブ無印を見始めた。もちろん面白かったし、感動もした。そしてその勢いでラブライブサンシャインも見た。
だが決してどハマりしたわけじゃない。楽曲もほとんど覚えてないし、キャラクターも全部すらすら言えんのかって言われたら言えない。言われたらわかるけど。
全然CDとかライブとか知らんような状態だ。
むしろこんな状態でラブライブ面白いよねっていうと本家ラブライバーを敵に回しそうで怖い。叩かないで........オネガイタタカナイデ.....

そんな感じの瀧本が去年の春このラブライブコンテンツ最新作ラブライブスーパースターを見始めたのだが、

どハマりした。

1話の時点で吸い込まれるように見ていた。むしろ1話で一番興味惹かれたと言っても過言ではない。まず作画のレベルが高すぎる。めちゃめちゃに力を入れた作画で始まった主人公がめちゃめちゃな綺麗な歌声で歌い始めて、主人公が自己紹介を初めて、夢を語り始めたところで、

それがいつの間にか音楽高校の面接及び実技試験シーンにすり替わっている

と言うめちゃめちゃに胃にくるスタートを切る。そしてこの試験中、主人公は緊張し上がってしまい、呼吸困難で歌声が出せず.......となる。この間わずが1分30秒。
そしてシーンが受験から移り、主人公が「バァーカ、歌えたら苦労しないっつーの」とひとり自室であろうベットで呟く。

受験に落ちたのである。

まずすごくない?高校受験に落ちた主人公って、
すごくない?

主人公が受験で落ちてスタートするアニメって全然無いと思う。本当にすごい。

大学受験が全然うまくいかなかった瀧本さんはめちゃめちゃにシンパを感じた。

シーンは移り、主人公である「かのん」は喫茶店を営む家を出て登校する。
家でも、妹の態度や、母の反応から、受験に落ちてからと言うもののだいぶやさぐれて自堕落な生活を送っていたようである。
そして母親から学校に行く前にこう言われる。

母「制服、似合ってるわよ!」

かのん「似合ってない!」

そらそう言いたくもなるわ。

要は、慰めである。
これは受験期に落ち込んでる子供がいっちばん言われてきつい言葉である。むしろ似合ってない!だけで返したかのんを褒めたい。これが名探偵コナンだったら今頃殺人事件の導入部になっていたし、相棒であれば「最悪の場合、遺体が一つ増えることになります。」と杉下右京が言う場面だろう。

そして家から出たかのん。と同時にヘッドフォンを出した。そして装着。

かのん「よし、これで何も聞こえない。」

主人公卑屈すぎん????

これでも由緒正しきラブライブアニメの主人公のはずなんですけど。
家から出て、外界からの情報をシャットダウンして自分だけの世界に閉じこもろうとする。ラブライブ主人公といえば他のキャラにぐいぐい押していって他人の心を開いていくような展開が印象に残る。
逆だ。まるで逆。自分だけの世界に閉じこもって塞ぎ込んでいる。学校にいこうとするあたりまだマシかもしれない。僕なら学校にも行けない。家でTwitterやってます。

そして主人公が街中を駆けていく。しばらくして、ヘッドフォン登校中に中学の頃の友人たちとばったり出くわす。
友人たち二人は主人公の紺色の制服と対象に白い制服を着ている。

かのん「わわっ!?」
友人A「かのんちゃん!」
かのん「お、おはよ〜、春休みあっという間だったね〜」
友人A「そう〜?」
友人B 「私、結ヶ丘に通いたくてずっとうずうずしてた〜!」

もうきつい、初手でキツイ。

受験で失敗して何もかもどうでもよかった主人公の春休みと対照的に、この白い制服の二人は自分の第一志望であろう高校に受かった喜びで春休みも待ちきれないというあまりにもわかりやすく残酷的な対比。幸か不幸か、瀧本さんの周りの人たちはどいつもこいつも優秀だったのでみんなは難関の国立とか私立大学に受かり、自分は甘んじて並の私立に行くという......状況は少し違えど、この景色は痛いほどわかる。

かのん「あはは....やっぱり音楽科受かる子はすごいなあ〜、それに、制服も似合ってるぅ」
友人A「ありがとう、かのんちゃんも!普通科の制服も可愛いよね!」
かのん「そ、そう?」
友人A「似合ってる!」

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可愛いよね!で止まってたら全然よかったのに、「似合ってる!」で善意のナイフを心臓に突き立ててくる友人A。もちろんこのあとすぐに謝罪してそんなつもりじゃなくって......と言う。それでも苦しい。
かのんはそれに対して全然気にしてないと言う。


友人A「まさか、かのんちゃんが音楽科落ちちゃうなんて....」
友人B「かのんちゃんの歌、ずっと好きだったから.....」
かのん「........」

どうやら、かのんは結ヶ丘高校の音楽科に受験していたらしく、そこでかのんは試験で滑り、友人たちは受かった、と言う流れのようである。


と、ここでかのんは向こうの小道に野良猫を見つけると

かのん「あ、あの猫、最近うちに遊びにくるんだ〜!じゃあまた!」
と足早に立ち去ってしまう。
そしてその後、猫に「ありがとう、キミのおかげで助かったよ。」
とかのんは言う。
しかもとっても悲しそうな、なんともいえないような表情で。

やっぱり本人からしても辛かったのだ。そらそうだ。本人が一番受かりたかっただろうに。
と足早にここまで書いてしまった。ここまでの情報を軽〜く書いても、まだ本編は五分行ってない。すごいアニメだと再認識する。
ここまでの面白さをまとめると

・作画がめちゃくちゃ綺麗。
・従来の主人公とは離れた存在。
・随所に光る対比の数々。

・そしてこの受験失敗のくだりを春先にやるという運営の性格の悪さ(褒めてる)

と、こんな感じである。どうもこれまでのラブライブらしくないのだ。全然違う。
キービジュアルも見てみると5人のキャラクターが描かれている。そう、今までのラブライブと違い、9人ではないのだ。ここも従来のラブライブ!と大きく違う。なので、この先キャラクターが増えるとしても、5人までしか増えないので、キャラの掘り下げもしやすいし、名前も覚えてもらいやすい。初心者に優しい設計である。
このいろんな新しいことに挑戦し続けているラブライブにも感動したし、普通に新規にもおすすめするラブライブである。瀧本さんはラブライブスーパースターをラブライブ作品だから.......と遠慮せずにフツーのアニメだと思ってみてほしいと思っている。何も知識なくても見ていけます。それくらい良い作画で、良いストーリーです。

最後に、僕の推しはかのんちゃんです。ぜひ見てね!




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