45・種をまく
朝、ライラックの木を見たら、葉っぱがハート型なのに初めて気がついた。
去年の秋 道端に咲いていたフウセンカズラの種を少しもらって 空いている植木鉢にまいておいたのだが 今年の春 庭を整理した時 そんなことすっかり忘れて その植木鉢の土を地面にまいて片付けた。
今年になって、庭のあちこちにかわいい葉っぱがはえ いったい何だろうと思ったら、フウセンカズラだった。
やわらかい緑色の細いツタが伸びて涼しげななかに小さな白い花とうす緑色の紙ふうせんのようなかわいい実をつけた。
夏に何ともいえない風情だ。
さっそく飾ったら、額の薄緑色の絵(実は手ぬぐい)と良く似合って、いい感じ。この手ぬぐいはTVで見たのだが 手ぬぐい屋さんが大学生のデザインで作ったもので、洋ナシとガラス器のデザインがとってもステキで、すぐ
注文して取り寄せたものだ。
その手ぬぐいを半分に切って、2つの額に入れて、玄関に飾ってある。
さて、庭には またもや見慣れない葉っぱがはえてきた
よ~く考えたら、友達のご主人にもらったキバナコスモスの種をあちこちに蒔いていたのだった。
フウセンカズラといい キバナコスモスといい、あんなに小さい一粒の種が、土と水(忘れてたくらいだから たいして水はあげてない)と太陽で、こんなに大きく育つ。
“~の種をまく”という表現の意味を初めて実感した。
一粒の種は、 何にもなかった地面に いつか、想像もできないほど大きな植物となって現れることだってあるのだ。
私が今一番まきたいものは 平和の種。
いつか、大きな世界平和の木になるように。