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12・雑誌のファッション写真

私の若いころ、anan elle japan という雑誌に、
フランスのelle(エル)というファッション雑誌の写真が載っていた。
それが、すごくステキだった。

海を背景に、小麦色に焼けたモデルが、ザックリしたサマーニットを着て、ショートパンツを履いてる。色はサンドベージュ(砂色)。
ものすごくしゃれて見えた。

エルのファッション写真のすごいところは、一枚だけでファッションをその背景まで含めて表現するところ。
海の匂い 夏のバカンスの楽しさまで伝わるような詩情があふれている。

そのころ、nonnoという雑誌も出たが、カタログのように服をたくさん並べるだけで、詩情というものがない。
でも 日本ではこちらのほうが人気があるらしかったが。

私も当時 エルを真似て、生成り色のザックリしたコットンのニットを買って、黄みがかったベージュ色のキュロットをはいていた。

もうひとつ、ラルフ・ローレンの宣伝用のファッション写真もすごくステキだった。
ギンガムチェックのクッションやストライプのシーツの中でうつぶせで寝ているモデル。
上には何も着ていなくて小麦色の素肌がきれい
下は民族衣装ふうの赤の花模様のスカートをはいてる。
その赤がすごくいい。
首にはこれも民族っぽい赤・青・茶・貴などいろんな玉がつながったネックレス。
これは、クッションやシーツの方の宣伝用なのだが、
都会的なストライプに タヒチふうのギャップがすばらしく 
う~~んとうなってしまった。

これは、写真もいいが ディレクターがいいんだろうな。

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