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41・カレン・ブリクセン

テレビで「バベットの晩餐会」を見た。以前、本も読んだことがある。
映画もよかったが、本で印象に残ってるのが 天才料理人と言われたバベット(女性)が「私の料理を本当にわかってくれる人は、革命でみんな死んでしまった」と言うところだ。

高級フランス料理のすばらしさをわかるのはいつも食べてる人たちであって、私なんか食べてもそのおいしさはわからないだろうとは想像がつく。
最近のフランス料理を見ても 凝りに凝っていて、そんなにいろんな材料を組み合わせたら味なんてわかんなくならないのかしら?
シンプルな料理じゃ金を取れないしなあ、高い料理を作るのも大変だなぁなどと思ってるのだ。
皿にきれいな色のソースを絵のようにちょこっとずつ垂らしてあるのをよく見かけるが、あれがおいしいとはとても思えない(私には)。

ところで原作者を見てびっくり。
「アフリカの日々」のカレン・ブリクセン(イサク・ディネーセンという男名のペンネームもあるデンマーク人)だった。
わりあい最近に「アフリカの日々」(自伝文学)を読んでとてもよかった。1885年に生まれた女性とは思えないほど、自由な精神を持った人だと思う。

「アフリカの日々」は「愛と哀しみの果て」という題で映画化もされたが、こちらもテレビで見てよかった印象がある。
「バベットの晩餐会」と「アフリカの日々」の2作だけでも、作者が並々ならぬ才能の持ち主だということがわかる。
本を読めて、映画も(テレビでだけど)見られてよかったよ。


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