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67・バイクのその後~真実は思いがけないところから ~Ten Years after「Circles」 


音楽は勝手に好きな曲をアップしてるだけで、内容とは全く関係ありません。あしからず。


息子がバイクを買ったら先輩に「土曜日に湘南のほうへ走りに行こう」と言われたそうだ。
息子は私に「やだよ。土曜の湘南なんて暴走族いっぱいじゃん。どうやって断ろう」とぼやいたので、そうか こいつは暴走族になる気はないんだと安心してた。

その後、娘が中学校で「アナタのお兄ちゃん、ボーソーゾクのアタマなんだって」と言われたと 心配して私に教えてくれたことがあった。
確かに、先輩に言われて友達と2人でトップ走ってるとは言ってたが、
五、六人のはずだし・・・アタマなんてありえない。
それに私は、「ボーソーゾクは白いツナギなのに 息子は黒の革ジャンなので絶対違う」と確信していたので、娘に「お兄ちゃんは絶対ボーソーゾクじゃないから」と断言した。


そして数年後、
息子たちが 友達の誕生祝いにオカマバーにくり出して 大騒ぎしたときのこと。 

息子「いや~びっくりした。オカマの店員が
『先輩! オレ先輩のバイクチームにいました』だって。
そいつ女になってた」

私、面白がって「男だったときと違ってた?」
息子「わっかんねーよ。オレ、そいつ知らねーもん」
私「えっ?同じチームじゃなかったの?」
息子「同じったって、オレは前走ってるし、後ろのやつらなんていっぱいいるから、誰がいるかわかんね~よ」

えっ? アンタ、五、六人で走ってたんじゃなかったの?
いったい、アンタ何してたの?


それにしても、私 何で五、六人で走ってたって思い込んでたんだろ?
知らぬが仏とはこのことである。

後で知ったのだが、白いツナギとは別に、黒の革ジャンのバイクチームというものがあって 乗ってるバイクの種類も違うらしい。

息子は「めんどくさいことは言わず、『走りたいヤツはいっしょに走ろうぜ』ってノリだったらどんどん人がふえちゃって」
と言ってるが、くわしいことは今さら聞きたくない・・・


ところで、最近、息子は大型バイクの免許を取ったらしい。
息子「年とって乗ったら、かっこいいかと思ってさ」
私「年取ったら、運動神経も判断力も鈍くなるんだから!
お父さんだって、あんなに運転に自信マンマンだったのに、今じゃハンドルに『あせるな!!』って紙貼ってるよ」

息子は奥さんも子供もいるのに、ホントもうバイクは止めてほしいと思ったが、息子の心配より、自分のバカさ加減を心配した方がいいんじゃないだろうか?と思い直した。

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