見出し画像

24・「結晶星団」と「太陽の中心への探査」


Eテレの日曜美術館で「オラファー・エリアソン」の作品を見た。
その中で、「太陽の中心への探査」という作品に強く引きつけられた。

宙に浮いてる(ように見えるが実際は上から吊るしてる)多面体。
色つきだが透明感のある素材で、星のように、あちこち瞬いてる。
すごく、きれい!

これを見てたら、小松左京のSF小説「結晶星団」を思い出した。
宇宙間のワープが可能になった時代、宇宙の暗黒のなかに見つけた
原子の結晶格子のように整然と同じ大きさの星が配置された星団。

このイメージに、エリアソンの「太陽の中心への探査」が限りなく近いのだ。「太陽の中心への探査」という題もSFっぽい。

「結晶星団」は、大好きなSFで、これ1作を読んで、小松左京の大ファンになった。
筒井康隆編「1972年日本SFベスト集成」の中に入ってて、筒井康隆の解説に「ここまでくると、もう力わざの極致としか言いようがなく」とか
「ハードSFファンの『向科学性』とでもいうべきものをチリチリと刺激する秀逸なアイディア」とか書かれているように、とにかくすばらしい!!

この小説を読むと 夜空に浮かぶ整然とした多面体のような星団が美しい映像として浮かび上がるのだ。
私の大好きな「結晶星団」のイメージを、実際に見ることができるとは!
今は展覧会は中止だが、見れるようになったら、ぜひ見てみたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?