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61・ドーナッツ・ドーナッツ

ジャック イン ザ ドーナッツという店の 
オリーボーレンというドーナツが好きだ。
やわらかいふわふわしたドーナツはどこでも食べられるが、これはまわりがカリッとしててなかにはドライフルーツなどが入っていて絶品だ。(私にとっては)

50年前、東京に出てきたとき、東京の友達が そのころ銀座にできたダンキンドーナツに連れていってくれた。
母親が作った固めのドーナツしか知らなかった私には、パンのようにふわふわのドーナツはすごい衝撃だった。

母親の作るドーナツもふつうの白砂糖がたっぷりでおいしかった。
あんドーナツも作ってくれたが、私は輪っかのドーナツに開ける穴の部分の小さい丸いものを揚げたのが好きだった。
ドーナツに穴開けるのも楽しかった。

母は教師をやっていて忙しかったが(あのころは、日直もあって日曜日にも学校へ行く日があった。そういうときは、私も学校に連れていき、私は見知らぬ小学校でブランコに乗ったりしてた)料理好きだったし、母の妹の叔母も教師だったが お菓子作りが好きだった。
祖母は若くして夫を亡くして肉体労働するしかなかったので、夫が亡くなっても困らないようにと子供たちを教師にしたのだ。

叔母は、ガス台の上にのせる天火というオーブンを買って、シュークリームなどを作ってた。
もちろん、母もマネして天火を買って、シュークリーム作りに励んだ。
あの時期、外国のお菓子は珍しく(特に田舎では)私や従妹はずいぶんとしゃれたものを食べさせてもらっていたのだ。

祖母は、おはぎや草もち、柏餅などが得意で、買うとたくさん食べさせられないからといつも手作りし、御用聞きのお兄ちゃんにも台所で食べさせていた。

というわけで、どっぷりおやつ文化に浸ってた私は今でもおやつが大好き。できれば工場産のものより人の手が作ったものがいいが、それはけっこう高い。だから、私も祖母のように みんなにたっぷり食べてもらうために手作りする。しかし、ドーナツはお店のほうがおいしいので買っている。

オリーボーレン以外のドーナツも食べてみたいが、オリーボーレンが大好きなので、こればっかり買っている。
お気に入りのドーナツがあって、うれしい。

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