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15・ 95才の誕生日

大正14年生まれの母の 95才の誕生日を 総勢11人(母、私たち夫婦と子供夫婦6人、孫4人)でお祝いした。
私はひとりっ子なのだが、人数が増えたものだ。
孫の手作りのプレゼントや、花を持って集まってくれたみんなに、
「何てしあわせな人生」と喜ぶ母。

お弁当を買うことも考えたが、豪華な弁当でも母の食べられるものがあまりないので、私が弁当を作ることにした。
百均で、4個セットの花柄の弁当パックを3つ買い、お赤飯、いり鳥、春巻き、ブロッコリーとプチトマトなどを詰め込む予定だったのだが  時間がかかり(春巻きの皮に包むのは母にやらせたにもかかわらず)第1弾の息子一家が来たときは まだ詰めてなかった。

空腹の息子は、「いいよ、そんなのに詰めなくて。テーブルに置いてくれれば、好きなだけ取るから」というので、いり鳥などは鍋のままテーブルへ。いり鳥は、人参 ゴボウ レンコン しいたけ こんにゃく 鶏肉を  炒め煮にし、いんげんをゆでて彩りに散らした煮物だが、せっかく人参をもみじ型に抜いて別に煮たものを飾ってきれいに盛り付けようとしたのに台無し。だいたいコロナで、バイキング方式はマズイと思って、個別に盛り分けようとしたのに。

後から来た娘一家には、お弁当箱に詰めて出したのだが、いり鳥の鶏肉は息子がたくさん食べたとみえて極端に少なくなっていた。
1才の子のために作ったスペイン風オムレツ(今回は甘辛味で和風なのだが)と、大学イモが、思いのほか好評。
お嫁さんが「大学イモ、おいしいよ」と言うと、
息子が「そんなの弁当にしょっちゅう入ってた」
そうだった、一品足りないときなど、よく作って弁当に入れてたっけ。

きれいなお弁当に 手まり麩の入ったお吸い物で 品よく祝うつもりだったのに、もうガチャガチャ。
弁当箱じゃ大人は足りなめなので、結局 取り分けてたし。

次は、ひと家族分ずつ大皿によそい 取り分ける方式にしよう。
見た目なんて誰もかまっちゃいないんだから、人参を型で切り抜くなんて
やめやめ。

手作りのケーキで、ハッピーバースディを歌い、
夫と母が孫たち(母にとってはひ孫)の遊び相手となり、
子供たち夫婦は久しぶりに大人の会話を満喫。
抜かりのない母が、今日のお礼のお菓子(ふだんは買わない高級な)を渡し、ひ孫たちにはハロウィンのお菓子をあげて、誕生会は、無事閉幕。

コロナやもろもろで 誕生会が出来るか心配だったが みんなが集まって
やれて 私も本当にうれしかった。


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