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66・Steppen Wolf - Don't Cry   イージーライダーバイクに悩まされて


ステッペンウルフが好きだった。けど、「ワイルドで行こう」はもうアップしたので、とりあえず「Don't Cry」で。


子供たちの16才のバースディプレゼントは、原チャリの免許代だった。
免許取りにいくときの交通費とお昼代他もつけて。

「バイクに乗っちゃダメよ」言われて
「はい」と聞くような子供じゃないのは百も承知なので、
免許証持たせて保険に入れて安全運転してもらうっきゃないでしょと思ったのだ。

友だちから、無免許だと事故を起こしたとき逃げようとして事故起こすし 保険に入ってないしで さらに大変なことになると聞いてたから。

さてその後、息子はバイトして さらに中型バイクの免許を取りに合宿に行った。
無事、免許も取れ、合宿から帰ってきたその日に、父親が
「バイク買いに行こうか。金貸してやるよ」と言った。
銀色に輝くバイクを買って、二人は帰ってきた。

あとで、息子はうれしそうに言ってた
「オレ、お父さんはバイクのお金なんて絶対貸してくれないって思ってた。
またバイトしてバイクのお金貯めなきゃなと思って帰ってきたら、いきなり『バイク買いに行こう』だもん」

父親は、毎月の返済金を書いた月謝袋のようなものを作って、息子に渡してた。息子はもちろん、完済。
ふだんは、子供にうるさいこと言わずほおっておく夫なのだが、子供の心をつかむツボを心得てるよなぁ。
別につかもうなどと思ってやってるわけじゃないんだけど。

その時思ったのは、息子は死んでもバイクに乗りたいのだ。
だったら事故を起こさぬよう気持ちよく送り出すしかない。
「行ってらっしゃい。気を付けてね」と笑顔で見送る私。

そのうち、息子はバイク仲間と走るようになり、
「みんなで同じワッペンを付けることにしたんだ」と言うから、
黒の革ジャンにワッペンを縫い付けてやった。
五、六人でワッペン付けて走ってるのかしら?などと思いながら。

しばらくして、息子
「オレ、友達と二人でトップ走れって言われたんだ」と言うから、
五、六人でトップもないだろうと思いながらふんふんと聞いていた。

息子のバイクは少しずつ形が変わってきているような・・・
何だか私が十代のころ見た映画「イージーライダー」のバイクに似てきてる。
息子のバイクが大通りに出るやいなや、すんごい音が聞こえてくる。
はぁ~~(私のため息)


息子が18才で車の免許を取って バイクに乗らなくなったときは 心底ほっとした。

この話は、続きがある。それは後ほど。

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