骨延長術について ①

 「身長を伸ばす整形って??」の記事の続きになります。
10時間近くに及ぶ、手術を経て病室に戻りました。手術中の麻酔や、硬膜外麻酔を持続投与していたので、もちろん痛みは感じません。最初は、麻酔による嘔気のようなものが持続しました。3日から1週間は、ほとんど食べられなかったと思います。

 言い渡されたのは、「2週間はベッド上安静」
もちろん、足を意図的に骨折させているので動けるわけありません。さらに、麻酔の副作用による嘔気、倦怠感で動く気にもなれません。
困ったのは、動かない動けないからこそ、硬膜外麻酔からの継続した鎮静による副作用により、おなかが動かない=便がでない。便秘が難敵でした。まぁ、便秘の話は、汚いですしこのままで。浣腸しました(笑)

この手術をしたのは中学校1年生の時。学校も養護学校に転校しました。

さて、2週間たったその日。毎朝、先生が回診やら顔を見に来てくれるのですが、、、

主治医「よし。立ってみようか。」

いきなり、多くの看護師がかけつけました。少しずつ寝ている状態から体を起こし、ベッドから片方ずつ足をおろし、多くの看護師に足を支えられながら、立ち上がりました。

この時の激痛は今でも忘れられません。

とにかく、2週間ぶりに立ち上がったこともそうですが、装具を付けている部分の激痛。あと、足にいくつもの棒状のものが刺さっているので、皮膚が引き攣れる感覚。すべてが不快でした。すぐにでもベッドに戻してもらいたかったのですが、、、

医師「うん。いけるね。」

そのまま、車椅子に乗せられました。
先ほども言いましたが、養護学校に転校していました。
そして、なんと2学期の終業式。

「半日だから、行っておいで。しんどかったら、戻っておいで。」と看護師さんたちに見送られ、終業式へ。

 結局、半日ずっと養護学校にいました。
おそらく、手術により下半身の循環も悪くなっていたのでしょう。足の浮腫みが尋常じゃありませんでした。象のようでした。だから、下肢の怠さが尋常じゃありません。あの、「歩き疲れたー」とかそういうレベルの話しじゃありませんでした。

 半日終わって、病室に戻ったあと看護師に抱えられなんとかベッドに戻りました。2週間ぶりに起きたこと、下肢の激痛と怠さ、いろいろなものが疲労として、襲ってきました。もうよく覚えていませんが、疲れ果てて寝たのかな。

余談ですが、、、

 術後は硬膜外の持続麻酔が投与されていました。本来は、かなりの激痛があるようで、この麻酔による持続的な鎮痛+内服や点滴での痛み止めの使用するケースが多いようです。しかし、幸いにも内服や点滴の使用はあまり使わなくて済みました。
 現在もそうですが、私は少し痛みに鈍感なようです。

 手術をして1週間たった頃。  
看護師「あれ、随分汗かいているね。寝汗かいた?熱ある?」

 確かに寝ていて、病室も暖かく空調設定されていたので、寝汗もたくさん書いていました。枕元が濡れていたため、看護師さんが交換してくれていました。ちなみに熱はありませんでした。
 しかし、数時間後に看護師がラウンドに来た際も、変わらず枕元から背中がびっしょり。

私「寝てないし、そんなに汗かいた感じしませんけど。たしかにすごい濡れ   てますね。」
看護師「まさか、、、」と驚いた表情で、背中の硬膜外麻酔の部分を確認すると

看護師「抜けてる、、、」

本来、鎮痛のため2週間投与しなければならない、鎮痛剤が1週間でとれてしまいました。先生からは、痛みが強くなるようであれば、再留置しますと。

 「これから痛みがでてくるのかな。」「再留置するの嫌だな。」なんて、ドキドキしながら、不安もありましたが痛みが出現することなく、無事に2週間過ごせました。


 あの、私看護師になったから分かることですが、硬膜外麻酔が抜けるって、かなり大きな事故つまりインシデントになりますよね。
今の自分が同じ状況に陥っても、顔が青ざめるでしょう。

当時、発見した看護師の方、きっと上司に怒られたでしょうし、始末書も書いたと思います。この場をかりて、お詫びします。申し訳ありませんでした。

今日はこの辺で。

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