雨の日以外
当然のように言うのはやめてどうしようもなく胸の奥がなくの、雨
期待しない裏切られたくはないから だけどそれでも、だけど、だけれど、
ふざけるな、普通に好きってなんなんだ、私がどんな気持ちでいると
LINEでは伝わらないんじゃなかったの、どう受け止めればいいの神さま
わかるわけないじゃあないか、聞いてない。テレパシー、苦手なら言ってよ
感情の川の氾濫 濁流が押し寄せたから瞼を閉じた
本当に?本当に?って何度でも聞きたい心 理性よ止めて
くやしくて抗えなくて嬉しくて湯船につかり温めた頬
明日こそ、明日こそ嫌いになってやる告げる視線が熱を語って
真夜中に鳴り出したから駆け出した小さな箱から声がしている
「もしもし」「あぁ、もしもし、平気?」平気だと言わないわけがないというのに
何キロも離れて夜風に当たってる答え合わせをしよう、ふたりで
「本当に?」訊けず黙って「さむいね」に真っ赤に燃える身体で首肯
「今猫に威嚇されてる」本当はそこに猫などいないのだけど
「あの時に隣に座っていたこともわざと?」「なに?それ」「なんだ」わざとよ
突き付けた「明日も好きだと思うなよ」言い始めてもう四ヶ月経つ
こんなにも、たったひとつの言葉さえくれないくせにわからされてく
「電話とか雨の日以外ならいいよ」いつでもいいよ、よりも綺麗ね
外だから、ぬくい格好してるから、雨の日だったら濡れちゃうからね
あなたには何でもないことなんでしょう、雨が降らない日々を願った
晴れているだけで頑張れる気がするきっとどこまでだって走れる
きっとまた掛けずに終わる掛けられたことなどないけど明日よ晴れろ
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