社内でイラっとしたとき、大人の「経営目線」で心を落ち着けよう
「またあの人との会議か。。」
ビジネスパーソンをやっていると、
苦手な相手との社内会議というのは、必ずあるものだ。
特定の部署とか、特定の人と、仕事のプロセス上でもめるとき、
考えてみてほしいことがある。
一つ上の目線に立ってみる
以前、メンタル的にやられないように、若かりしことのtarakoが身に着けたコツを下記に紹介した。
この記事では20代のtarakoが、苦手な社内調整を、少しでも気楽にこなそうというmindの部分の話をした。新入社員やインターンなど、まだ企業のシステムがいまいちつかみ切れていない段階であれば、このくらいで十分だろう。
しかし、管理職(or その一歩手前)になると、衝突を恐れず、本来やるべきことを「経営目線」で推進しなければならない。
目線を一つ上げる必要があるのだ。
自分だけ、意識をトリップさせていても、誰も助けてくれなくなるのだ。
逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、、
この「経営目線」というのが曲者で、tarakoも経営コンサルタントとして駆け出しのころ、よくわからなかった。
「経営目線」の解釈については、一つのテーマとして、今後も多角的に分析し、解釈を書いていこうと思うが、
ここでは手始めに、身近な実例を挙げてみたいと思う。
社長目線で状況を俯瞰してみる
「社長の立場に立って考えてみろ」といって、すぐにできるなら、経営コンサルか経営企画にでも行った方がいい。簡単ではないのだ。
このようなシチュエーションがあったとしよう↓
「社内法務部のAさんとは、いつも重要な意思決定を行う会議でもめる。
揚げ足を取ったり、反対意見をあえて突き付けて来たり、正直、面倒な相手だ。。負けず嫌いなあなた(営業企画部)は、結局言い合いに近い、強めのディスカッションになり、あまり生産的な時間とはならない」
このような場合、当事者であれば、
① Aさんを論破するくらいのロジックで対応してやろう
② 根回しをして、パワーで押し切ろう
③ 会議に呼ばないようにできないか、考えよう
といった、直接Aさんとの衝突を避けるところに目線が行ってしまいがちである。
「経営目線=社長目線」で考える場合、
(会社によって多少変わるので例示だが、、)
① そもそも、社員がなすべきは、顧客・社会への価値提供であり、本当にくだらない衝突なのであれば、社としても顧客・社会としても機会損失である。
② Roles & Responsibilities (R&R)の観点から、この衝突はAさんとあなたが互いにR&Rに基づくValueを出し合った結果起こる衝突(Healthy conflict)であり、法的リスクを回避するために必要なプロセスである。
つまり、Aさんも、あなたも、自分の職務を全うすればするほど、必ず起こる「仕組まれた衝突」であったのだ。
Aさんと、あなたが今のR&Rをになった時点で、そういう運命なのだ。
そう考えると、Aさんも「あなたの企画をつぶしてやろう」などと思っているわけではなく、専門的立場からあえて「企画が世に出る前の壁打ち相手」になっていると思える。
世に出てからリスクが顕在化して恥をかくのはあなたなのだから。
そうなれば、辛辣な反対意見を受けたとしても、
「貴重なご意見ありがとうございます。では、この企画を進めるにあたり、どういった対策を講じればよいでしょうか?専門的立場からのご意見を伺いたい」
といった、大人の対応ができるようになる。
ビジネスパーソンとして1upである。
最後に
とはいえ、それでも、
「それを考えるのは、あなた(営業企画)の仕事でしょ?」
といった態度を取られる場合もあるだろう。
「私はここまでしかやりません」的は奴だ。
正直「代案なき反対」はtarakoの一番嫌いなタイプであるが、
ここはぐっとこらえ、経営目線で、
「ValueとRiskのトレードオフはある程度避けられません。ここで衝突し続けても、顧客に価値が届くのが遅れるだけです。顧客のためにならないのです。ここは矜持をしまって、お互いに専門性を出し合い、最適解を導き出しましょう。」
とでも言っておくのが良いでしょう。本人に行ってもだめなら、お互いの上司もいる場で、上記のようなコメントを投げかけてみてはいかがでしょうか?
それでは、また☆彡
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