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GⅠ 日本ダービー

 2024年5月26日(日)に行われるGⅠ日本ダービーの追い切り指数、各馬の評価と追い切りの評価、予想印と買い目になります。
※Twitterには馬券購入締め切りと同時に予想印・買い目を公表します。
※オッズや当日の馬体重、馬の状態次第で買い目を変更することがあります。変更は締め切り5~10分前までに行うようにします。ほとんどの場合、馬体を見て印・買い目を変更します。参考にしていただける場合は、5~10分前に印・買い目を再度ご確認下さい。


追い切り評価まとめ

追い切り指数

展開予想と評価

 過去の傾向を見ても分かるようにダービーは内枠有利が基本です。これは仮柵が解放されてCコース変わりとなることに強く起因しているのでしょう。個人的にドウデュースが勝った一昨年の印象が強く、前半1000mが59秒を切るようなハイペースになりやすい印象ですが以外にもそうではありません。近5年でハイペースになったのは前半1000m58.9秒の一昨年と前半1000mが57.8秒のロジャーバローズが勝った2019年です。特に後者はかなり早く、よほど能力が高いか速い流れを経験していなければ厳しいような展開で流石ダービーという感じですが、その他は古い順に前半1000mが61.7秒、60.3秒、60.4秒でした。ちなみに馬場は全て良馬場です。これらから分かることは逃げ馬の動きがあるかどうかで展開が変わりそうということでしょう。今回は前走皐月賞で暴走気味の大逃げをかまして前半1000mを57.5秒というとんでもないハイペースを作り出したメイショウタバルが逃げ馬として最有力でしたが、残念ながら取消しとなりました。他の逃げ馬候補を考えると先行馬こそ多いですが、過去逃げて勝利したことがある点を重視すればサンライズアースかシュガークンが挙げられます。ただし、サンライズアースはその後を後方から進めており、最内枠とはいえスタートに不安がある点からしてもシュガークンが筆頭になるかと思います。シュガークンは2走前に2200mの距離を前半1000mが62.9秒と非常にスローペースに落としてを逃げて勝利しており、その時の鞍上と今回の鞍上の変更がないことからすれば同じようにペースを落として逃げると予想できます。枠的には11番枠スタートが決まらなければ逃げるようなことにはならなそうですが、それでも他馬の出方を踏まえればおそらくこの馬がゆっくりと前に出ることになると予想します。とはいえ、あまりにもスローにしても直線の瞬発力勝負では明らかにシュガークン以上にキレる馬がいる今回は極端に遅くするようなことはないかと思います。
 以上のようにシュガークンが逃げ馬としてペースをある程度落として逃げると考えて、1000m60秒を切るほどにはならず速くも遅くもないもしくは若干のスローと想定すれば、先行した馬も後方から差す馬も有利不利のないフラットな展開と考えられるでしょう。したがって、脚質的に固めて馬券を組むのではなく純粋に能力と状態面から選びつつ、Cコース代わりによる内前有利という傾向も踏まえて内前を進むことが出来る馬は積極的に評価したいと思います。

◎ ジャスティンミラノ

 前走皐月賞では非常に速い流れを先行して抜け出したジャンタルマンタルを差しきって勝利。しかもレコードタイムとこれ以上ない内容でした。2走前共同通信杯では東京18000mを舞台にラスト3Fを11.4 - 10.9 - 10.8のラップでジャンタルマンタルに勝利しており、瞬発力勝負でもハイレベルの走りができることを示しています。
 今回は上述のようにペースが緩みそうですので、共同通信杯ほどではないにしろ瞬発力が求められそうです。前目につけながら32秒台はどうかも33秒台の末脚は使えそうですし、崩れずに馬券内の可能性は非常に高いと見ています。枠順は若干外ですが、包まれて外に持ち出せない状況になるよりは良さそうですし、4戦連続の7枠はむしろ歓迎といっても良さそうです。
 調教からは特段前走からの上積みがあることは明確ではありませんが、指数上は大きく上昇しています。1週前追い切り、2週前追い切り共に若干終いに伸ばす内容でしたが、どちらも2F以降の伸びはこれまで同様に評価できます。最終追い切りはこれまで同様に坂路で終いを伸ばすパターンで絞めている点も問題なく進められているといえるでしょう。

◯ アーバンシック

 前走皐月賞ではジャスティンミラノに0.4秒差ながらも上がり2位の末脚で4着までと好走しています。前で進めた1・3着馬が先行して素晴らしい競馬をしたなかで後方から進めた馬の中で最先着と実力は確かです。2走前京成杯でも完全に前有利で掲示板は4コーナーで5番手以内を走った馬ばかりが上位を占める中、後方から進めた馬で最先着の2着と非凡な走りを見せています。
 東京は3走前百日草特別で2000mを走っており、前半1000mが60.8秒と若干スローですが後半1000mは12.2 - 11.9 - 11.7 - 11.5 - 11.3と加速ラップかつ上がり最速の33.2秒の末脚で差しきって勝利しています。過去4走全てで上がり2位以上と今回の東京2400mという舞台では前走以上のパフォーマンスが期待出来そうです。
 このように舞台変わりはプラスに働きそうですが、スタートに不安がある点はいかに直線が長いダービーといえども命取りになる危険はあります。予想するペース的にも後方からの直線一気一辺倒でどこまで届くかという不安はありますが、枠的には最高といえる8番枠を引いており、スタートを上手く切りさえすれば馬券内の確立は高いと見ています。
 追い切りは非常に評価できる内容で、1週前追い切りにラスト1F11.1秒、最終追い切りに10.9秒と非常にキレています。間違いなくこれまで以上の内容で、長い直線のダービーに向けた内容のように感じました。日曜追いでは坂路で終い重点ではありますが、ラスト1F11.8秒と状態の良さを感じさせます。指数も大きく上昇しており、絶対に購入したい1頭です。
 レガレイラとほとんど同じ血統でしかも前走の内容を見ればほとんど同じような評価をされてもおかしくはないのですが、レガレイラの方がかなり評価されているのはおいしいと積極的に評価したいです。脚質からした枠順も確実にこちらに分があるでしょう。本命評価でも良かったのですが、若干頭が高い点と前走でもう少し脚が伸びても良かったのではないかと思う点から対抗に留めました。

▲ ダノンエアズロック

 前走プリンシパルSでは相手関係的には微妙も東京2000mを完勝しました。前半1000mが61.6秒とスローであまりプラスに評価されそうにありませんが、ゴール前では流す余裕すらありました。2走前弥生賞では7着と多く区負けており、前半1000m60.4秒というペースに全くついていくことが出来なかったと評価されているように感じますが、出走前にかなりイレ込んでしまっていたとのことでそれを敗因として考えることが十分に可能かと思います。また、先行して速い上がりを使う点がこの馬最大の長所である反面、速い流れが苦手なのではないかという現状の見立てですが、予想した今回の展開からすればおそらく弥生賞程度のペースになりそうです。普通からスローの流れで先行して速い足を使えるこの馬は、Cコース変わりで内前有利の傾向のダービーにおいては評価すべき存在だと思います。スローの瞬発力勝負では3走前アイビーSではレガレイラに勝利しています。
 おそらく体系的にはマイラーによっており、マイルから2000mがベストかもしれませんが距離適性が問われるわけではない現状と予想される展開からすれば特段問題はないと考えます。
 追い切りは前走以上の内容ではありませんが、流石に間隔が短いのでさほど強い負荷をかける必要も内容に感じます。馬なりでラスト1Fを11.4秒と十分に伸びていますし、状態は前走に引き続いて良さそうです。枠的にもスムーズに先行できそうですし、直線で内で包まれるような展開にもならなそうです。鞍上はモレイラで進路取りの面でも心強いですが、進路取りではそもそも苦労しなさそうです。

△ レガレイラ

 前走皐月賞は後方から外を回って直線一気の競馬で6着。スタート直後に馬体をぶつけるなど不利もあった上でしたし、上がりは最速と評価を落とす必要はなさそうです。また復帰戦であった点も考慮すべきで今回は上積みがあると見ています。追い切り的にも前走のような終いがものすごいというような内容ではありませんが、状態を落としているようには見えませんし、前走を使ったことで調整程度の内容に留めた追い切りのように映りました。
 懸念点はホープフルSの内容は確かに素晴らしく、かなり過剰に評価されているのではないかという点です。たしかに上がり最速を連発していることから間違いなく末脚勝負ができ、東京競馬場はかなり相性の良い舞台だと思いますが、以下に見るシンエンペラーに準じて評価を下げる必要はないでしょうか。前走の内容からしてもほとんど同じ血統のアーバンシックと同じ評価と見ても良さそうな点からすれば非常に悩ましい問題ですが、人気とオッズという点からすれば評価を下げる必要はあると思います。また、枠的にはおそらく内枠はこの馬には良い枠ではないと思います。内ラチを走って直線で外に持ち出すという展開になるかもしれませんが、以下にルメールといえども進路取りの面は不安です。予想される展開からすれば、スローの瞬発力勝負ではダノンエアズロックに負けているという点も懸念材料でしょう。
以上の点から若干評価を下げて紐評価とします。

△ コスモキュランダ・シンエンペラー

 レガレイラ同じ△ですが、今回は若干分が悪いのではないかと感じる2頭です。
 まず、コスモキュランダは前走皐月賞では勝ち馬ジャスティンミラノと同タイムのレコードタイムですが、個人的には中山2000mのハイペースとドンピシャに条件がはまったレースだったと感じています。速い上がりがないわけではありませんが、そこに強みを持つ馬が何頭もいる今回は終い勝負では分が悪そうですし、距離は問題なくても東京は相性が良いとは思えません。また、今回が9走目と他馬と比較しても使われていることから疲労という点でも不安があります。追い切りでは1週前追い切りの時計は悪くは無いのですが、ムチを7回も入れられて終いが11.4秒で併走馬に同入でした。これまで以上に伸びてはいますがかなり不安な内容でした。明らかに立ち回りに優れた馬でダービー向きではないのではないかという評価です。それでも能力上位は間違いありませんから抑えておくのが良さそうではあります。
 シンエンペラーは前走皐月賞では力負けと見て良さそうな内容でした。先行してほとんど同じ位置取りから進めたジャスティンミラノには完敗でそれ以上に評価することは困難です。キレる終いがないことからも瞬発力勝負では分が悪いと評価をせざるを得ません。ただし、追い切りは前走以上の内容で非常に強い負荷がかけられています。時計面だけでなく追われてからの反応も良く、状態面では前走以上と評価できます。これまで大崩れなく走っている点からすれば、コスモキュランダ以上に評価するのは難しそうですが抑えておくべき存在でしょう。

☆ダノンデサイル

 前走皐月賞は出走直前に除外とこの馬の現状の実力を測ることが困難な状況となってしまいました。前々走京成杯では直線前からまくって追走するアーバンシックを振り切って勝利しています。対抗評価にしたアーバンシックに勝利しているという点は素直な評価すべきかと思いますし、このレースでは道中ボロをしており直線前からしか競馬をしていないといえることからかなり高い能力を秘めているように思います。ただし、気性面の幼さは感じざるを得ず、ここは評価を下げて考えるべきでしょうか。
 追い切りは抜群でした。1週前追い切りでは79.6-65.0-49.6-35.1-22.0-11.0の時計を馬場の外を回って出しています。6Fが80秒、4Fが50秒を切っているのに終いに11.0秒のペースを2F連続で出せているのはかなり評価できます。前走時の1週前追い切りも評価できるものではありますが、比較にならないほどの内容です。除外の影響は微塵も感じませんでした。正直これを本番で再現できるのであればこの馬一択と見て良いほどの内容だと思いますが、時計通りの評価をするには疑問もあります。それはこの追い切りが前走除外のためにその分の負荷を与えたものであったかもしれない点です。無理矢理に追っているようには見えませんでしたが、明らかにこれまでの内容と一変していることからすればその可能性は十分にあると見ています。
 枠番も先行するこの馬には良さそうですし、本当に馬が一変している可能性も十分あり得ます。前走除外によって実力を推し測ることが難しいですが、この馬をダークホースとして☆評価とします。

予想印 まとめ

◎ ジャスティンミラノ
◯ アーバンシック
▲ ダノンエアズロック
△ レガレイラ
  コスモキュランダ
  シンエンペラー
☆ ダノンデサイル

買い目

3連複 
 軸 ◎ジャスティンミラノ
   ◯アーバンシック
 相手 ▲ダノンエアズロック
    △レガレイラ
    △コスモキュランダ
    △シンエンペラー
ワイド 
 軸 ◎ジャスティンミラノ
 相手 ☆ダノンデサイル

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