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GⅢ 中京記念

 2024年7月21日(日)に行われるGⅢ中京記念の追い切り指数、各馬の評価と追い切りの評価、予想印と買い目になります。
※Twitterには馬券購入締め切りと同時に予想印・買い目を公表します。
※オッズや当日の馬体重、馬の状態次第で買い目を変更することがあります。変更は締め切り5~10分前までに行うようにします。ほとんどの場合、馬体を見て印・買い目を変更します。参考にしていただける場合は、5~10分前に印・買い目を再度ご確認下さい。


追い切り評価

 追い切りが確認できていない馬もいますが、最低評価がDと全体的に低い評価の馬はいませんでした。
 最高評価はエルトンバローズで唯一のA評価。時計だけでなくバランスの取れた追い切り内容でした。

 アスクワイルドモアとエスコーラは出走回避となりました。共に最終追い切りに関しては比較的良い内容だったので残念です。
 最高評価はエピファニーです。ほぼA評価で終いには10.9秒と鋭いキレを見せました。この馬によくある4Fでの追い切りで個人的にはしっかり6Fを走る追い切りを評価したいのですが、今回は4Fの終い重点の内容でも評価すべき内容だと感じました。次点評価のセオもキレる終いこそありませんが、持続力のある走りで高評価です。
 ソレイユヴィータは1週前追い切りがなかったのにかかわらず最終追い切りは非常に軽い負荷でした。全走からの間隔が短いことから致し方ないことではありますが、全走の結果・内容を見てみればここで一変というわけにはいかなそうです。

追い切り指数

 トップ評価はエピファニーです。前走から+20.3と大幅に指数を上昇させています。前走は大敗しており、中山記念では指数64と今回に近い指数が出ていましたが、今回の追い切りは本数も重ねており、気性面に問題を抱えるこの馬に合わせた内容で進められていたことから勝負気配を感じます。
 ワースト評価はソレイユヴィータです。前走からの間隔が非常に短いことから指数が低くなることは仕方ないことなのですが、前走の結果・内容からすれば追い切りの負荷が軽すぎるのではないかとの疑念が払拭できません。
 前走から最も指数を上昇させたのはエルトンバローズです。前走安田記念時は海外から戻った影響で調整過程がこれまでとは異なる内容となっており東京競馬場での調整に終始しました。今回は栗東での調整でこれまでのような調整が出来ており、これが指数を上昇させた要因となっています。好調時のような追い切りの内容に近いように感じますが、この馬にしては負荷が軽いように見えます。マイルチャンピオンS時にはCWコースで6F70秒台、4Fは49秒台、坂路コースではラスト1Fに11.5秒と抜群といえる内容で指数は71.4でした。

予想印と評価

◎ エピファニー
◯ セオ
▲ ロングラン
△ アルナシーム セルバーグ ニホンピロキーフ
☆ エルトンバローズ

◎ エピファニー
 前走大阪杯は出遅れが響いてか10着と大敗。過去走を見てもそこまで後方に位置して終始したレースはなかったほどに実力を発揮することが出来ていませんでした。2走前小倉大賞典では今回と同じ舞台で前半1000mが57.2秒と超ハイペースを中団位置から差しきって勝利する非常に強い内容でした。3走前の中山金杯での大敗が嘘のような走りで非常に驚きましたが、気性面の問題を抱えるこの馬にとって恵まれた展開であったことは好走の大きな要因といってよいでしょう。小倉大賞典で超ハイペースを作り出したのはセルバーグであることは明確で、今回もセルバーグは出走予定です。陣営のコメントからも枠順からも逃げることは明らかですし、より内枠にはテーオーシリウスという逃げ馬もいます。先行するメンバーも多いですし、流石に小倉大賞典ほどではないにしろ速い流れになることが予想されます。そうなればこの馬の気性面からすれば歓迎ですし、小倉大賞典を再現することも可能だと考えます。
 追い切りは気性面の問題に対応するような内容で行われており、Wコースですが4Fのみで走らせるなど工夫が施された内容でした。近2走は追い切りが映えず正直物足りないと感じる内容でしたが、今回は終い重点ながらも最終追い切りに馬なりでラスト1F10.9秒など状態面では間違いなく良いと考えて良いでしょう。中山金杯時ほどの負荷をかけられているわけではありませんが、指数はそれ以上です。
 斤量58㎏と若干ハンデを背負いますが、それを上回る勝負気配を感じており重賞2勝目の可能性は高いと見ています。

◯ セオ
 
この馬に関してはスタート後の位置取りが非常に重要かと考えています。未勝利戦勝利以降、馬券内は全てスタート後2番手以内位置取りになった場合です。3番手以降の場合馬券内は一度もありません。今回の位置取りについて考えると、逃げ馬はテーオーシリウスとセルバーグ、それに続いて番手を取りに行くことが予想されるのは内からワールドリバイバル、エルトンバローズ、ソレイユヴィータ、アナゴサンと逃げ・先行馬が多い構成になってり、セオは外枠からこれらを追い抜いて位置を取る争いをしなければならず、また速い流れになれば辛いことは間違いありません。未勝利戦勝利以降今回ほどの外枠を引いたこともありません。この段階である程度評価を下げる必要があるのは明確でしょう。
 もっとも、近走の調子の良さは最上位と考えてよさそうで3連系であれば馬券から外すのは怖い1頭です。土曜の傾向からは前残りの可能性は十分でそうなればこの馬にとっても良い展開になるでしょう。前走はペースが速くなかったとはいえ、2番手からラスト4Fを11.4 - 11.4 - 10.9 - 11.3のペースで走ったことから粘り込みというよりスローな展開の方が理想かもしれませんが、最終追い切りの内容からすればどのような競馬でも対応できそうです。

▲ ロングラン
 前走福島民報杯では最後方から進めて最終コーナーから徐々に進出して直線でしっかり追われてましたが思うように伸びず8着。同じような位置取りから進めたリフレーミングとは対照的な直線の動きでした。それでもゴール前では伸びてきており、勝ち馬から0.4秒差と大きく離されたわけではありませんでした。3走前小倉大賞典では同じく後方から進めて最終コーナーでは大外を回りながら直線で上がり最速の末脚を使ってエピファニーから0.2秒差と健闘しています。セルバーグが作り出したハイペースに恵まれたことは間違いありませんが、今回も逃げ・先行が多いメンバー構成かつセルバーグも出走することからすれば再度この馬に展開が向くのではないでしょうか。
 昨年の小倉大賞典でも0.2秒差の4着と好走できていますし、小倉1800mは得意の舞台といえそうです。距離的にも1800mの方がよさそうですし、人気もそれほどで狙い目の1頭かと思います。

△ ニホンピロキーフ
 前走鳴尾記念では、他馬と接触したこと、道中かかっており外枠も響いて脚を溜められなかったことが敗因として考えられますが、それにしても負けすぎている気がします。前半1000mが58.7秒と速いことから速い流れが苦手なのかもしれません。それ以前で好走したものはスローペースが多く、馬券外となった元町ステークスでは前半1000mが57.1秒と超ハイペースでした。そう考えればハイペースが予想される今回は評価せざるを得ないでしょう。ただし、過去の結果からすれば距離適性も小倉適性も十分で、斤量面も他の有力馬から0.5㎏以上有利な点は非常に魅力です。前走の内容を度外視することが出来、かつハイペースにも対応することが出来ると考えるのであれば信頼して良いように思いますが個人的には疑問です。また現状圧倒的1番人気で嫌いたい要素ができていしまいました。

☆ エルトンバローズ
 能力・実績的には間違いなくトップレベルでまともに走れば上位争いは確実でしょう。追い切りからも近2走とは異なり、しっかりトレセンで調整できており、安田記念以前のような映える追い切り内容に戻ったといってよさそうです。加えて約1ヶ月半の間隔と状態面を整える余裕があり、小倉は初出走ですがおそらく得意の右回りになることはプラスの材料です。条件面としては近2走以上であることはおそらく間違いありません。
 ただし、最重量の斤量59㎏と大きなハンデを抱えます。他馬が軒並み58㎏という状況での59㎏であれば特段問題と考える必要は内容に思いますが、ほとんどの馬と2㎏以上の斤量差がありながらの59㎏は間違いなく割引の材料になるでしょう。有力馬との比較では、エピファニーとは1㎏差、セオ、ニホンピロキーフ、アルナシームとは2㎏差とこれを能力差や立ち回りでカバーできるのかがこの馬の取捨で重要になります。近走ではスタートを上手く切れないことから先行することが出来ず思うような競馬が出来ていません。キレる終いがない馬ですし、ここに59㎏という斤量が乗ることを踏まえれば出遅れは致命的と考えるべきでしょう。また、前走のマイルからの1ハロン延長は歓迎ではないでしょう。 
 絶好調のソングラインに勝利した毎日王冠のパフォーマンスを思い出すと評価を下げるのは心苦しいですが、やはり立ち回りが持ち味のこの馬がそれを困難にする斤量を背負うとなればそうせざるを得ないというべきです。

買い目

複勝 ◎ エピファニー
3連単1着固定
 1着 ◎ エピファニー
 2・3着 ◯・▲・△・☆

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