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GⅡ セントライト記念

 2024年9月16日(月)に行われるGⅡセントライト記念の追い切り指数、各馬の評価と追い切りの評価、予想印と買い目になります。
※Twitterには馬券購入締め切りと同時に予想印・買い目を公表します。
※オッズや当日の馬体重、馬の状態次第で買い目を変更することがあります。変更は締め切り5~10分前までに行うようにします。ほとんどの場合、馬体を見て印・買い目を変更します。参考にしていただける場合は、5~10分前に印・買い目を再度ご確認下さい。


持ち時計比較

 今回の距離は2200mですが、走ったことのある出走馬が少なく比較対象として考えるのは難しいです。ほぼ全頭が出走したことのある2000mでの比較が適切でしょう。
 特に目立つのは皐月賞でのコスモキュランダ、アーバンシック、エコロヴァルツ、ルカランフィーストの1:57秒台の時計です。 着順によって差はありますが、中山適性と時計勝負に対応できる能力の証明ですからそれだけで抑える価値がありそうです。コスモキュランダに関しては2着とはいえレコードと同じ時計ですので、非常に高い中山適性が認められそうです。

追い切り評価

追い切り指数

1位 エコロヴァルツ
2位 アーバンシック
3位 エコロレイズ
4位 ルカランフィースト
5位 アスクカムオンモア

予想印・評価

 セントライト記念は中山2200mが舞台です。今年の開催は4回中山5日目で例年とほぼ同様です。ただし、斤量が1㎏増の57.0㎏となる点は変更されています。
 過去に行われた中山2200m開催のセントライト記念を以下のようにまとめました。

 上図から明らかなのは2020年のレベルの低さです。ペースだけでなく時計も他年度開催と比較して明らかに遅く、非常に特殊な例として参考外とすべきでしょう。その2020年を除いた時計、前半1000m通過、前半3Fー後半3F通過の平均は、2:12.3秒、60.7秒、35.7-35.2でした。これが一応の想定すべき指標となりますが、上記のように斤量が1㎏増となっている点を加味して検討すべきでしょう。
 出走馬で前走逃げた馬は、内枠からタガノデュード、サルヴェージワーク、エコロヴァルツ、アスクカムオンモア、近走比較的前目の番手を追走したことのある馬はエコロレイズ、ルカランフィースト、ログラール、ヤマニンアドホック、パンジャ、スティンガーグラス、アスクハッピーモア、タンゴバイラリンです。アーバンシックとコスモキュランダはスタートの遅さから後方からになることが多いです。逃げ争いですが、アスクカムオンモアは恐らく番手を取ることになると予想しています。前走は枠番と好スタートが影響して先手を取ることになりましたが、その後外から来た馬に全く抵抗することなく先手を譲っています。本来は番手を取って進めたいのだと考えられます。サルヴェージワークも最内枠と目立った逃げ馬がいなかったことから自然と先頭となったように見えるので逃げたい馬ではないように思います。一方でタガノデュードは最内枠ということもありますが、スタート後に積極的に促しており、外から他馬が迫ってきた際にも抵抗しているように見えました。今回2番枠と逃げるには良枠を引いており、恐らく逃げの手に出ると思います。また、エコロヴァルツは鞍上が岩田康誠に変わったことも影響してか前走非常に積極的に逃げていました。今回も岩田騎手の継続騎乗ですから、積極的に逃げるかもしれません。したがって、想定される逃げ馬はタガノデュードとエコロヴァルツと考えます。
 前走をタガノデュードは前半1000mを60.4秒、エコロヴァルツは62.2秒で逃げており、今回もよほどの逃げ争いがなければどちらかが譲って通常からスローペースとなりそうで、例年であれば前半1000mは60.7秒前後のペースになったと思います。そうなれば前半後半の偏りなく、前半後半3Fを35秒台の平均的なペースで時計も2:11.8~2:12.3と予想すべきであったと思います。ここで考慮すべきは先週に行われたGⅡ紫苑ステークスの時計です。セントライト記念と距離は異なりますが、2000mを1:56.6とレコード決着となりました。1週経過してはいるものの馬場状態は良好で高速馬場となることはおそらく間違いありません。前日の8R2000mの3歳1勝クラスでは、前半1000mが57.6秒で1:58.1秒という時計が出ている点もその裏付けといえるでしょう。したがって、今年のセントライト記念は過去一速いペースの2019年の展開を想定すべきであり、前半1000mが59秒台に差し掛かる可能性があることを考慮すべきです。それに伴い、全体時計も2:10秒台となるかもしれません。以上からすれば、想定すべき前半1000m通過は59.5~60.0秒の比較的ハイペースで時計は2:10.7~2:11.2のレースレコードと考えます。
 印をつけるに当たって重要視すべきなのはまず持ち時計でしょうか。また、上記の8R2000mの3歳1勝クラスでは比較的前目の馬が馬券内となっていることからも先行馬が有利といえるかもしれません。そうすれば、直線を前目の好位で迎えて長く脚を使える馬を選ぶ必要があるでしょう。。

◎ コスモキュランダ
◯ スティンガーグラス
▲ エコロヴァルツ
△ アスクカムオンモア
  ヤマニンアドホック
  ルカランフィースト
 
 ※△は評価順
☆ アーバンシック

◎ コスモキュランダ 調教評価B
 弥生賞ディープ記念では道中からまくって1:59.8とレースレコード通過位置は9-7-2-2と能力のある馬しか成功しないデムーロの極端なまくりを成功させました。前半1000mが60.4秒これまでの弥生賞から明らか速いペースでしたから能力の高さはこれをもって証明されたといえるでしょう。続く皐月賞でもジャスティンミラノにクビ差の2着1:57.1とレースレコードの同タイムを出しており、中山の適性は十二分に証明しました。このときのペースは前半1000mが57.5秒と超ハイペースでしたから、やはりハイペースに強い馬であることが分かります。逆にダービー前半1000m62.2秒でラスト3Fが11.1 - 11.2 - 11.5とスローペースからの極端な競馬となっており、この馬には相性が悪いといえる中で6着は悪い結果ではないと考えられます。
 今回は前述のように高速馬場でのハイペースを想定していることからしても条件としてはぴったりの1頭でしょう。懸念点は間違いなく鞍上です。仮にモレイラ騎手が鞍上であればおそらく1倍台のオッズとなってもおかしくありませんが、デムーロ騎手ということから現状3倍程度オッズが付いています。極端なまくりの可能性からも不安になりますが、一度成功していますしオッズが付く要因になるのであればむしろおいしいと考えたいです。距離は2000mをメインにしており今回は1ハロン長いですが、ダービーでも6着でしたし特に問題ではないように思います。
 今回は素質を持った馬が他にも数頭出走しますが、コスモキュランダ以上の実績と持ち時計、そして中山適性を感じる馬がいないので抜けた本命として評価します。

◯ スティンガーグラス 調教評価B
 2走前3歳1勝クラスではヴィレムに破れていますが、鞍上のルメールがギリギリまで追い出しのタイミングを待って直線半ばで追い出しており、それにより加速しきることが出来ずに最加速まで追い出せたヴィレムに抜かれてしまったという印象を受けました。それでもラスト3Fは11.5 - 11.3 - 11.1のラップでヴィレムに0.1秒差と優秀です。ルメールがまたがるのは2走目ですし、騎乗ミスというレベルではありませんがベストな騎乗で負けたわけではなさそうです。前走では直線に入った段階で追い出されており、2着に0.8秒差をつける圧勝。上がりも2走前より0.2秒速く、ルメールがタイミングを掴んだ結果かと思います。そのルメールは今回アーバンシックに騎乗することから鞍上は武豊に変更されており、この点は非常に不安な材料ですがよほどの位置取りのミスなどがなければ馬券内の可能性は十分あると思います。
 中山は2戦1勝で、スプリングSは6着ですが前半1000mが63.1秒、ラスト3Fが12.0 - 10.9 - 10.8のラップで極端すぎる競馬となってしまった結果でしょう。後方に位置していたこの馬には非常に辛い展開でしたが、上がりは33.4秒と上がり2位の末脚を使っており、後方の馬としては最先着でした。今回はそのような競馬は想定できませんからこの結果は度外視で良いと思います。
 追い切りは映えないタイプで今回も正直微妙な印象でした。前走時との比較でも明らかに前走時の方が伸びのある内容でそれが指数にも表れています。能力は確かだと思いますが、人気してしまうのであれば積極的に手を出し難いように感じています。

買い目

単勝 ◎ コスモキュランダ
3連複軸1頭
 軸 ◎ コスモキュランダ
 相手 ◯ スティンガーグラス
    ▲ エコロヴァルツ
    △ アスクカムオンモア

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