「なんで、ぼくを産んだんですか?」 ~子供をもつことって。
"好きなことを仕事にするよりも、土日休みで家族とかできた時に一緒に過ごせた方がいいかなって思ったから!"
春から社会人になる友達に、「なんでその会社選んだの?」って聞いたときに返ってきた言葉。
それに100%賛成ができなかったのは、「家族」とか「子供」とか、まだぼくの中では遠いものだったからかも。
======================================
「この子を絶対野球選手にさせる!」
「自分が叶えられなかった夢をこの子に託したい」
なんなんそれ。
あまりにも自分勝手すぎん?
自分が手に入れられなかったものを代わりに手に入れてくれる道具として産んだのかよ。最低やん。
って、そういう話をテレビとかで聞くたびにいつも思っていた時があった。
今でも少しそうだけど。
こんな言葉使いたくないけど、子供が不憫とさえ思えた。
自分のやりたいこととか、「好き」っていう気持ちを、全部抑え込まれているっていう風に見えたから。
ぼくの両親は、それとは違った。
ぼくのやりたいことに対しては、ほぼ応援してくれていた。
東京出たいって言ったときも、留学したいって言ったときも。
人として大事なことはいくつも教えてくれたけど、「この仕事に就きなさい」とかは一言も言わなかった。
たぶん、いろんな想いがあるのだろうけど。
それ自体、今になってはすごく幸せなことだろうし、感謝すべきことだろうと思う。
だからこそ、
自分の子供も、そういう立場でいたい。
やりたいことに対して、きちんと応援してあげれるような気持ちでいたい。
もしもそうでないなら、子供を産む資格すらない。
って、心の底では思っていた。
===================================
「なんのためにぼくを産んだのだろう」
最近こんなことを思い始めるようになった。
決して、「ぼくなんて生まれてこなければよかった」みたいな悲観的な意味ではない。
だって、
ぼくに使うお金を、夫婦二人の時間のために使ってたら、今より何倍も好きなことできたはずなのに。もっと「自分の」人生を楽しめたはずなのに。
なのに、なんで。
純粋な(?)、簔輪家の長男・22歳の思いである。
===================================
「子供をもつこと自体、親のエゴみたいなもの。」
どっかで、そんな話を聞いた。
「『自分の人生を豊かにするため』とか、単に『子孫を残すため』とか、そんなのこっちの都合ですからね。そんな無責任で自分勝手な想いで子供つくらないでほしい」
そんなことも言っていた。
乱暴だけど、妙に納得してしまった。
なにを願われて、ぼくはこの世に生まれてきたんでしょうか。
なんのために子供を産むんでしょうか。
ひとつだけ言えることは。
将来生まれるかもしれないぼくの子供に、 その命に、ちゃんとぼくは責任を持たなければならないこと。
その子が、「その子自身」の人生にまっすぐでいれるように。
決して、「誰か」の人生を歩まぬように。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?