自粛要請期間特別コラム vol.8 「音楽をもっと楽しいものにするために」

皆さんこんにちは!!宮地楽器高幡センター、ギター講師の武谷です。

昨今のコロナ騒動で、各楽器店の音楽教室は休講に追い込まれています…
宮地楽器高幡センターも、全面休講をさせて頂いておりましたが、本日3/23(月)より、一部のレッスンが再開しました。

レッスンはコースや担当講師により再開時期が異なります。

詳細はホームページをご覧いただくか、教室受付までお問い合わせください。



自粛要請期間限定で、自宅で練習する際に参考になるようなコラムを投稿しておりましたが、本日で最終回となります!

ご覧いただきありがとうございました!

それでは最終回のコラムをどうぞ!↓


★VOL8「音楽をもっと楽しいものにするために。」

今日は、皆さんに音楽をより深く楽しんでもらうために、私なりの音楽との向き合い方を紹介しようと思います。普段皆さんが音楽に触れる際に、あんまり考えないだろう(と思われる)内容をまとめましたので、きっと新しい視点が手に入ると思います。普段意識していない考え方の中に、音楽をもっと楽しくする要素が隠されているかもしれません。是非、参考にしてみてください!!

(以下、独立した★コラム×3という構成です。コラムごとの関連はありません。)


★練習に対しての意欲の高め方

普通に考えれば、練習とは演奏技術の向上を目指すものですよね。しかし、演奏技術の向上にはある程度時間がかかるため、練習しても結果がすぐに出るとは限りません。練習してもなかなか結果が出ないと、練習に対しての意欲が徐々に減退していきますよね。でも、これは人間であればとても自然なことだと思います。例えば、学校のテストのために頑張って勉強しているにも関わらず、それに見合う結果がなかなか出ないと勉強に対してのやる気がなくなりますよね。それと同じです。

このような状況を打破するには、練習に演奏技術向上以外の意味づけを行うというやり方が効果的です。例えば、ライブなどアウトプットの場を強制的に作ると、普段の練習に、演奏技術の向上だけでなくライブの予行演習という意味をプラス出来ますね。そうすると、自分の中では必死にライブの予行演習をしているつもりが、結果的に演奏技術の向上も見込めるわけです。要するに、練習の持っている意味を、演奏技術の向上だけに限定するのではなく、1つ2つと付加価値をつけていくのがポイントなのです。意識してなかったけど「結果的に演奏技術が向上した!」という状況を作ることが大切なんですね。

音楽教室の発表会では、必然的にこのような状況になり、生徒さんの練習量が増えますので、ほとんどの生徒さんがレベルアップします。発表会でなくとも、練習に向かう意欲を演奏技術の向上だけに求めない姿勢が大事です。自分の友人たちと遊び半分の練習会をする、または、演奏動画を撮って先生に観て貰うなど、工夫次第でこのような状況はいくらでも作れます。この作業が上手くできるようになると、練習がどんどん楽しくなっていきますよ!


★音楽的な成長とは?

音楽的な成長とは、学校のテストのように明確に数値で示されるものではありません。純粋に個人的な経験なのです。音楽的な成長のプロセスは、とても独特なものだと思います。最初はみんなと同じ練習をし、同じコースを走っていますが、練習しているうちに自分だけの新しいコースが現れます。このときに、自分の感性に忠実であれば周りの人とは違うコースに切り替えられます。さらに練習を積み重ねあるレベルに達すると、また新しいコースが現れ、また切り替える。これを繰り返すのが音楽的な成長のプロセスであって、その人が到達したコースは、他の人と色も形も感触も違うのです。コースを切り替えるごとに、その人のコースはどんどん個性的なものになっていきます。

自分のコースを見つけるのはなかなか大変なことですが、「失敗は成功のもと」と考え、いろいろなことに果敢にトライしていくことで道が開けていきます。例えば、何度も同じように演奏を間違えたり、特定ジャンルの曲はなぜか全然リズムに乗れない…など、そういうことは良くありますが、これらは全く失敗ではありません。というより、失敗と捉えてはいけません。不向きなこと、嫌いなことがわかればそれだけ自分の核心に近づいている証拠なのですから。やらなくてよいことを明確に出来、やるべきことに注力出来るようになることはすなわち、自分のコースが明確になりコースを切り替えることが出来るようになるということなのです。


★楽器を演奏することの素晴らしさとは?

楽器を演奏することの素晴らしさは、演奏技術において人より秀でることではなく、自分自身に素直であろうとする心を育むことが出来るところだと思っています。音楽には正解がなく、多様性が尊重されるので、自分の個性と素直に向き合い、それを力に変えようとする心を持っていることがとても大切なのです。このような要素が育まれていると、その人は演奏技術に関わらずきっと良い演奏家になれると思います。演奏における感動とは、演奏者自身が心からその演奏に没頭したり、心から伝えたいという純粋な精神エネルギーを、聴衆と共有することによって生まれるものです。この体験は、レッスンや発表会を通じて、生徒さん達も十分再現できます。このような体験を一回でも多く増やせば、きっと音楽はもっと楽しいものなるでしょう。


●最後に…
宮地楽器では、本日から一部のレッスンが再開となりましたので、この特別コラムも今日で終わりです。毎日記事をお読みいただいた方、お付き合いいただきありがとうございました。今回は「自宅練習に役立つ」をテーマにコラムを作成しましたが、その内容はあらゆる場面で役に立つことだと思いますので、今後も読み返したりして使っていただけると嬉しい限りです。また、意味のわからないことや質問したいことなどありましたら、高幡センター受付にその旨をお伝えください。受付経由でお答えいたします。それでは、皆さん本日も練習頑張ってください!!ではまた!!

宮地楽器高幡センター ギター講師 武谷健

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