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夏の自由研究 「ショート動画の研究」

久しぶりのnoteです。
8月31日と言えば何ですか?
そう、夏休みの宿題をまとめてやる日ですね。
僕は夏休み前半に「夏休みの友」は終えるものの、自由研究とか読書感想文とか工作みたいなのは最後まで残ってて、8月末にしぶしぶやる子供でした。
自由研究、面倒くさかったなあ…
でも今、40歳になって思います。

自由研究がまたやりたい。

と。

小学生当時の僕は、自由研究を「流して」やっていたと思います。
(なにせ1年生から4年生まで毎年カブトムシの研究でした。飼ってなかった年すらカブトムシの研究を提出してた)

僕は小学生の僕に言いました。
「"自由に"研究できるチャンスなんてなかなかないんだよ」
「何をしてもいいんだ。楽しまないとソンだよ」
「大人になると不自由なんだ」
そしたら小学生の僕はこう返しました。
「別に大人もやればいいじゃん」
「いつやるの?」
「今でしょ」

今か。

今でした。今自由研究すればいいんでした。
ということでやりました。
学校に通っていないので、ここで僕の自由研究を発表させてください。


自由研究「ショート動画の研究」新海岳人

僕は「ショート動画」を研究することにしました。
ショート動画というのは、近年流行している動画のスタイルで、
・1分以内の短い動画であること
・縦型で、スマホで見るのに適していること

が大きな特徴です。
(その他にも様々な特徴がありますが、一旦割愛します)

忙しい現代人、スマホ中毒の現代人の生活にフィットしたショート動画は、TikTok、YouTubeショート、InstagramやFacebookのリール動画など、SNSを中心に大流行中。
従来の、横16:縦9の横型の動画とは「内容」「視聴層」共にかなり差別化されており、僕らが今までやってきた横型動画の制作ノウハウでは対応しきれません

なので、まずは作ってみることにしました。

①どんなショート動画をつくるか

ショート動画は、時間がない中でもサクッと見られる手軽さが肝です。
そしてこれも特徴のひとつですが、おしなべて
ローコストで制作されています。
僕が作るショート動画も、できるだけ制作コストを抑えたものにしたいと考えました。

手法:アニメ(慣れてるので)
ネタ:あるある系(SNSで共感を呼びやすいように)
絵:自分で描くけど、手数を極力減らした絵柄に
声:無料音声読み上げソフト「音読さん」

この構成でいこうと思いました。
これなら一人で作れるし、パソコンだけで完結します。
また、1本作るのにかける時間は「3時間」を制限としようと思いました。

そして、最初に作ったショート動画がこちら。
タイトルは「あること」です。

②作ってみた感想

・キャラを決めるのに時間がかかった。女の子の服や髪がどうなってるかわからずググったり。(なので初回は完成まで4時間かかってしまった)
・テロップをつける面倒さは想定内だったが、テロップのサイズや位置、出す時のSEなども適切にする必要があり、そこが面倒。
・あるあるネタは「ちこまる」用に自分で出して使わなかったものをもってきた。ちょっとくらい議論の余地がないとウケないと思うので、多少のトガリを意識した。
・「音読さん」便利。音声ソフトはいろいろあるけど、Mac対応できるのは少なかった。
・いつも大人数でアニメ作ってるので、一人で作るのは楽しかった。

③まず1本アップしてみた

完成したので、研究のためにさっそく、YouTubeショートにアップしました。
「YouTubeショート」とは、YouTubeと別のプラットフォームがあるわけではなく、YouTubeに1分以内の動画をアップして、「#shorts」というタグをつけると自動的にショート動画と判別してくれるというものです。

そしたら、軽くバズりました。
開始2時間で15万再生。
これがショート動画の力…!

コンビニ編のアナリティクス

でも、一瞬でバズは収まりました。
上のアナリティクスのグラフを見てもわかる通り、一瞬で伸びてそこからは並行線。
YouTubeのアルゴリズムは非公開なので憶測ですが、きっと最初の2時間でおすすめに結構上がったのだと思います。

そして、コメント欄が結構辛辣でした。
現在179個のコメントがついてるんですが、
「超短気なだけやん」
「こういう細かい奴は絶対友達いない」
「そんな思考で普段どうやって生きてるん」

など、ネガティブなコメントが半数ほどつきました。友達いるわ。

でもコメントはつけばつくほど盛り上がってると(YouTubeのアルゴリズムに)判断されると思うので、15万再生はこのコメントの盛り上がりのおかげかもしれません。
ただ、低評価が多いとおすすめにあがりにくくなると思うので、逆に2時間で盛り上がりが収まったのは低評価の数が原因なのかもしれません。
(現在、高評価2900 低評価300くらい。これは「名作くん」とかだとありえないくらい低評価の率が高いです)

④さらに2本作ってみた

1本だけだと研究にならないので、さらに2本のショート動画を作って、YouTubeショートにアップしました。

2本目の「美容室編」は、1本目の「コンビニ編」のコメント欄が荒れ気味だったので、ちょっとマイルドなネタにしました。
3本目の「トマト編」は、実際に友人と話したことをネタにしました。2本目よりは少しトガリがあるようにしました。

結果から言うと、
「美容室編」は無風。(現在2297再生)
「トマト編」はぼちぼちでした。(現在1.7万再生)

・やはりマイルドなネタだと、反応がなくて伸びないのかもしれない。
・2本目からはフォーマットができてるので、制作時間3時間以内で収まって良かった。
といった感想を持ちました。

⑤他のSNSにもアップしてみる

3本完成したので、YouTubeショートだけでなく、TikTokとInstagramにもアップすることにしました。
YouTubeとは違う反応が得られるかもしれません。
結果…

Instagramのリール動画

Instagramのリールで、「トマト編」がハネました。
現在24万再生。
リール動画の再生数の相場がわかりませんが、他のと比較すると明らかに多い数字です。
次いで「美容室編」の3.3万再生で、3本の再生順はYouTubeショートとは真逆の結果となりました。

あと特徴として、コメントが全体的に好意的でした。
やっぱYouTube民言い過ぎだろ。

TikTok

TikTokはまだどれもハネるところまではいきませんでしたが、こちらも一番数が多かったのは「トマト編」。
TikTokは、僕のアカウントをイチから作るところからスタートだったのも伸びなかった理由かもしれません。
あとTikTokは、僕が見る限り一番独特のノリがあり、YouTubeショートやインスタ以上に若者文化だなという感覚を受けました。若者のノリにハマってないのだと思います…

⑥まとめ

・SNSによって、評価されるショート動画が違う。
その理由は不明だが、一番は「タイミング」だと感じた。アップした瞬間に高評価がついておすすめにあがるかどうかが最大のポイント。
(普段作ってる横動画はタイミングが最重要とは感じないので、ショート機能の特徴なのだと思う)
(一回上げた動画を消して、ハネるまで再アップしたらどうなるんだろう、というのは研究の余地あり)

・早くもYouTubeで1本、Instagramで1本軽くバズったことで、やはり爆発力のある動画スタイルなのだと思った。
短尺なのも再生数を獲得しやすい大きな理由だと思う。(どんどん次の動画が自動で再生される)
(ただ1人が何回同じ動画を見ても1再生らしい)

・YouTubeショートの再生でもらえる収益はめちゃくちゃ低い。
ショート動画は収益面では不向きで、チャンネル登録者増を狙うには向いていると思う。
(インスタもフォロワーが数百人増えました)

・ショート動画に限らないのかも知れないが、YouTubeとインスタのコメントの民度(という言い方が適切かはわからないけど)の差を感じた。YouTubeは匿名性が高いからそうなってしまうのだなと思った。

⑦最後に

自分で考えて、ものを作って、結果を検証する。
40歳での夏の自由研究、めっちゃ楽しかったです。
これを見た人が、「自分も自由研究してみよう」とか「ショート動画作ってアップしてみっか」とか思ったらいいな。
以上、新海岳人の自由研究「ショート動画の研究」でした!


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