天皇賞春 馬体診断予想~馬体を見ればディープボンドとタイトルホルダーは実績を鵜呑みにできない

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◇2022年予想的中レース一覧 <現在28戦17的中>
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京都金杯|★ザダル7人気1着
日経新春|◎ヨーホーレイク3人気1着
京成杯 |★ロジハービン5人気2着
AJCC|◎ボッケリーニ4人気3
東海S |★スワーヴアラミス7人気1着
京都記念|★タガノディアマンテ8人気2着
共同通信|★ダノンベルーガ3人気1着
中山記念|★アドマイヤハダル3人気3着
阪急杯 |★トゥラヴェスーラ9人気2着
弥生賞 |★ボーンディスウェイ9人気3着
スプリS|◎ビーアストニッシド5人気1着
阪神大賞|★アイアンバローズ5人気2着
日経賞 |◎ボッケリーニ4人気2着
大阪杯 |◎アリーヴォ7人気3着
皐月賞 |◎イクイノックス3人気2着★ジオグリフ5人気1着
フローラ|★シンシアウィッシュ9人気3着
マイラー|★ファルコニア4人気3着

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■「天皇賞春」馬体診断予想
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▼予想実績 ※…配信なし
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2021|★ワールドプレミア3人気1着
2020|不的中
2019|◎フィエールマン1人気1着★グローリーヴェイズ6人気2着
2018|不的中
2017|不的中
2016|不的中
2015|不的中
2014|★ホッコーブレーヴ13人気3着
2013|不的中
2012|◎ウインバリアシオン2人気3着
2011|◎ナムラクレセント5人気3着

2010|不的中
2009|◎マイネルキッツ12人気1着
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▼舞台適性
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【クラス】G1
【コース】阪神
【距 離】3200m 芝・右 外→内
【適 性】N/T型-E(持続/根幹-ステイヤー)
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▼馬体レーティング ※文末公開
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112|4頭
111|タイトルホルダー、ユーキャンスマイル、ディープボンド、他4頭
110|マイネルファンロン、他1頭
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▼予想印 ※文末公開
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◎1頭
★2頭
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▼馬体診断
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(所感)
ここ数十年余でも「屈指のハイレベル」
だった先のG1<皐月賞>とは一転し、
まるで「春天のトライアル!?」とでも
いった馬体メンバー。

かつ、ほぼ馴染みの馬体ばかり。診断の
モチベーションが全く上がらず。


今走<馬体写真あり>
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タイトルホルダー
一言、「あくまで実績は菊花賞馬だが、
馬体は皐月賞馬(向き)の典型」という
構造。

以上、そういや今年の<皐月賞>もこの
「皐月賞馬の典型」にあるジオグリフが
勝ったな。まぁジオはこの馬よりも深み
があるが。

とにかく、馬体的に本馬にとって例年の
京都よりも断然いい舞台。また、馬体と
乗り方のミスマッチがなく、かつベスト
でない菊花賞を圧勝と、能力の裏付けも
あるとくれば、怖い馬ではある。

ただ、馬体からベスト距離に非ず、人気
で狙うべきではない。


マイネルファンロン
これは誤診しようがない。微妙な肢姿勢
で変わるレベルではない構造や特徴に癖
がある。

以上、これと似た馬体、ユーバーレーベ
ンという名前だったかな。とにかく馬体
では測れない馬だ。素通り。


ユーキャンスマイル
本馬と言えば、よく「世のスタンダード
な馬体の見方は一面的過ぎて使えない」
というのがわかるいい例なので、何度も
馬体診断の際には、そんな話をした気が
する。

簡単に言えば、「胴長=長距離仕様」だ
とか「胴長=ストライドが長い」など。
他にもたくさんある。「胴短=短距離」
とか「曲飛=瞬発力がある」とか。

それらは一見「正しく思えてしまう」の
だが、結論を言うと「間違い」だ。

なぜなら、それはあくまで<静止時>の
話だからだ。

そもそも「馬は走る」わけで<動作時>
も想定した上で、馬体を見極めるべき、
その診断基準を構築すべき…という話を
してきた。

そして、こんな至極当たり前のことが、
なぜか”大手メディア”に出現する馬体
の専門家に限って、未だ二十年以上も、
できている人に出会えないでいる。

古くはTVパドック解説しかり、ネット
情報ならば、競馬ブックとか今なら馬体
フォーカス、他著名な競馬関係者など。
彼らは、「走る想定をしている」と口で
は言うが、「理論的に加味した診断」に
なっていない。結局、馬体を見る基準が
<静止時>や<部分単位>なのだ。

なので、自分が<動作時>まで加味した
診断を実施している。

以上、馬体と関係ない愚痴無断話になっ
ている。眠い証拠だ。

とにかく、本馬の馬体詳細は省略。過去
バックナンバー参照。

過去、「長距離戦で高評価」した馬だが
、同時に、「長距離戦に向かないリスク
も内存した造り」でもあり、かつ、もう
厚みが出ておっさんだな。


ディープボンド
本馬も、先のユーキャンスマイルと馬体
は全く違う。が、同じことが言える。

つまり、「長距離向きな面」と「長距離
向かない面」の、しかもその”特徴が顕
著”でありながら、その両面が混載した
馬体だ。

以上、追い応えがあるだろう構造だが、
長時間走行でのリスクリターンが混在し
かつ、持続や心肺SP面などで特筆すべ
きまでにはないため、人気では狙いづら
いと言える。

ちなみに、馬体フォーカスの本馬解説な
ども、まさに、一面的過ぎて使えない。

例えば、本馬は
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×「飛節が直飛」だから「長く脚を使える」
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<静止時>に過ぎず、<動作時>までを
考えると、そんな一部分でどうこう…と
そんなわけはない。

かつ、
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×「腹袋が大きい」から「底力を要する展開や馬場が得意」
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そんな杓子定規な基準が、昔からまかり
通っている。

が、そもそも「腹袋」とは、生物学的に
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長時間走行にプラスもあればマイナスな
部分もあるので、それ単体で見ても意味
がない。
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つまり、周辺の骨格構造によっては、
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・心臓や肺など「走る上で使う」呼吸器系の内臓器官が大きい腹袋…もあれば
・胃や腸など、「食べ物を消化する上で使う」消化器系の内臓器官が大きい腹袋…もあれば
・そもそも、骨格的に「内臓脂肪が多くなり易い」故の大きな腹袋もある
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だからこそ、「腹袋」を見極めるためには、
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「腹袋以外の骨格」を見極める必要がある
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これ、至極「当たり前だ」と私は思うの
だが、なぜか、今も昔も大手メディアに
出ている人たち、みんなやらないのだ。
ほんと不思議な現象だ。

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