見出し画像

凱旋門賞2021 全馬のレース前馬体診断を公開しておこう

先週の凱旋門賞、レース前に、全馬の馬体診断&馬体チェックし一言コメントをツイッターで綴ったので、それをこちらでまとめておく。

ツイッターはこちら

正直、日本馬以外、全く正肢勢の馬体写真が見つからず。何とか馬名の英語でググって、わずか数頭写真が見つかった程度だったが。

全馬の馬体チェック

1|トルカータータッソ
Adlerflug産駒?。本馬の馬体写真がなかったが、父自身はいかにも欧州の重い時計のかかる馬場向きのノーザン系という感で「首差し振りの起点高めで可動は広いが駆動重心は低い」という馬体。このあたりクロノジェネシスと同じ。

2|ディープボンド
父キズナとは異なり、前後の横比重が長い骨格構造。また、従来の名ステイヤータイプの馬体とは異なり、振り子質量が重め、内臓脂肪も多めな造りであり、実績に反し、馬体は基本中距離あたりがよさそうだが。マイペースでの先行が吉。

3|ブルーム
武騎手騎乗ということだが、残念ながらググっても馬体写真が見つからず。

4|タルナワ
本馬も残念ながら馬体写真が見つからず。ただ、走行中の写真から「首差し軽さ、頸椎柔らかさ、可動広さ、足回りの四脚質量軽め」な感。欧州馬にしては素軽さがあり持続性能の高さが伺え、いい馬なんじゃないか。ただ、この馬も駆動重心は低そうだな。

6|ラービアー
本馬も馬体写真が見つからず。走行中の写真から、おそらく首差し軽めだが尺小ぶり、前可動硬めで肩関節も低そうな、少し淡泊な中距離仕様じゃないか。

7|クロノジェネシス
とにかく頸椎柔らかみ、そこからの背線アウトラインの良さが父バゴらしさだ。このあたり今年「ダービーにふさわしい馬体No1」としたステラヴェローチェも同様だ。一方で、その振り子や可動の柔らかみのわりに、足回りの頂点駆動系の重心が低いという特徴があり、欧州の馬場は向くはず。過去の日本馬ならディープインパクトよりオルフェーヴルよりの骨格構造比。頑張ってほしいな。…長くなったので追加ツイートを使ってみた。クロノジェネシスのことな

8|モジョスター
出てきた馬体写真で間違いがないか??これも先のトルカータータッソの父Adlerflugで述べたのと同様、いかにも欧州系ノーザン系っぽい駆動重心が低めの造り。それでも少し素軽さに欠けるかな。

参考写真 Mojo Star
https://www.doyleracing.com/mojo-star-finishes-2nd-in-epsom-derby/

9|ベイビーライダー
これも写真が正肢勢ではないが、おそらく本馬は足回りの駆動起点も高めで、欧州馬にしては素軽く持続性能の良さもありそうだ。2400自体はいいんじゃないか。もう少し頸椎長めで柔らかみがあればなという感だが、正確にはわかりづらい。

10|アダイヤー
この馬も馬体写真が見つからず。そうだな、先のモジョスターよりは、全体的に長距離向きのバランスにありそう。雰囲気的には、日本なら東京より中山や阪神向きと言った屈強さがある馬体ではないか

11|ハリケーンレーン
馬体写真あり。この馬も欧州馬らしい駆動系重心が低め、ただ振り子尺長はある。前輪よりも後輪の骨格尺比が長めで、首振りの重心低めな走法ではないか。足回り起点も高めで欧州馬らしい重苦しさはない

参考馬体写真 Hurricane Lane
https://sporthorse-data.com/pedigree/hurricane-lane

12|シリウェイ
馬体写真なし。ただ、おそらく本馬は先のハリケーンレーンのような前に沈むでなく、前後水平か少し前高気味に可動を広げて走るフォームではないか。持続性能や足回りも軽そうで、欧州馬らしくない良さがありそうだが少し前構造に癖があるっぽい?

13|アレンカー
正肢勢なし。これもわかりづらい写真が多く想像の域を出ない。おそらく前駆動重心は低めも、足回りは素軽く、可動域も上々、ただ腰椎短めな短背っぽく…そうだな、日本馬ならキセキあたりに近い持続タイプかもしれないが

14|バブルギフト
この馬も馬体写真なし。ただ、これは欧州馬ながら重厚さがなく逆に小ぶりコンパクトで軽さがあるタイプだろう。ただ、頸椎や可動含め、骨格尺がコンパクトでスケール感は感じない。漁夫の利的な乗り方でスローなどがいい馬体なんじゃないか。

15|スノーフォール
馬体写真なし。これも先のバブルギフト同様、欧州馬らしからぬ素軽さがありコンパクトな感。ただ、少し前硬さがありそう、顔も大きめと、骨格構造で癖があるかも。足回りも欧州馬らしくなく重心高め。父ディープインパクト、逆輸入車かな

馬体結論

ほとんど馬体写真がなかったが、やはり欧州系に多い「駆動系が低重心&中駆や足回りに重厚さがある馬体」が多い感。ただ、そのタイプを高評価するなら、同じ特徴がある日本馬クロノジェネシスでいいんじゃないか。

以上から、期待こみで
凱旋門賞 2021 馬体診断結論

◎クロノジェネシス
★タルナワ
☆ベイビーライダー、ハリケーンレーン、シリウェイ

頑張れ日本馬!

こんな感じでした。また機会があれば来年も



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?