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再発見!孟宗竹の魅力
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師走のニュースを見ると門松を作っている様子が映っていたりする。年々、正月らしい特別な気分も薄れつつあるが、このように竹が主役となり登場する季節はやはり新しい年を迎えるのだという少し気が引き締まる思いがする。門松に使われている竹は青々として画面を通してさえ気持ちがいい。使われている竹は立派な真竹である、あの青さ、ハス切りされた身部分の白さは誰もが心地良く感じられる色の取り合わせだろう。
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全国的にみれば竹林面積の中では真竹が6割を占めていて圧倒的に多いのだが、自分たちの虎竹の里は当然ながら虎竹(淡竹の仲間)ばかりで真竹はほとんど皆無に近い。そこで、かつて門松を大量に製造していた時には真竹ではなく孟宗竹を使っていた。袖垣の芯に孟宗竹を使うので、県下より伐採された竹材が連日トラックに満載されて運ばれて来ていたから、それこそ孟宗竹なら太いものから細目のものまで何でも豊富にあったのだ。
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こうして何度も孟宗竹と言っているけれど、どんな竹か分からない方もいるかも知れない。一般的に「竹」と言えば真っ先に思い浮かべられるのは、真竹か孟宗竹だが孟宗竹は日本最大級に太く、とにかく大きい。京都嵐山等にある手入れの行き届いた竹林は主に孟宗竹だ、サイズだけでなく良くご覧になればなるほど美しく魅力的な竹である。
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大陸から日本に渡ってきた江戸時代には、武家の庭でステイタスシンボルとして競って植えられたように風格と共に品性まで感じる竹だから手入れされた竹林では半日過ごしていても飽きることがないくらいだ。
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美味しい筍のために広げられた竹林が多いものの現在では誰も管理する事かできなくなり、放置竹林などと不名誉な呼び方をされる悲劇のヒロインでもある。しかし、大きい竹だけにしっかりと管理すれば、これほど人の心を動かす美しい竹林となる。
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