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学生の終焉と共に人生も終わらすつもりだった話

まず前提として、自分の自死やそれを引き起こす悩みについて語れば語る程それが軽薄になることについては認識している。従って、もし今本気でそれを考えていて、とてもじゃないけど他人のストーリーを観れる程キャパシティが残っていないという人は、ブラウザを閉じるか、バカにしながら薄い目で見ると良いかもしれない。最後まで読んでみて、やっぱりしょうも無かったわって言いながらあなたが眠りにつくことについて、私は深く共感できる。

noteのいいところは、近い友達が全然見ていないところだ。こんなことを友達の前で書こうもんなら、優しいみんなに多大な迷惑をかけてしまう。

ちなみに自殺しようと思ってたのは、本当の話だ。それも別に、大きな瞬間的絶望に襲われて視野狭窄になっているわけではない。普通に、淡々と、計画的に、それをしようとここ2年間くらい考えていた。実は(という程全く意外ではないが)以前にも一度、それを試みたことがある。その際はまさに視野狭窄的状況であり、絶望を見せられる出来事があってから2分後には、ロープを手に取っていた。そして(詳細は別のnoteで話してるので省くが)それは未遂に終わったのだった。ただその未遂に至った時に、薄くなる酸素で回らない頭に、生か死かのファイナルアンサーを迫られた瞬間があった。あの瞬間だけはどうも鮮烈に記憶に残っていて、そしてその場面では生を選んだことも、そこからの3年間に大きな影響を与えたように思える。ただ同時に、生を選んだものの、死という概念そのものへの恐怖感は完全になくなってしまった。生きてて“も”良い状態でしか無かった為、死を最終の逃げ道として捉えるようになっていた。そして何より、自分で生を選んだものの、絶望的状況が自殺未遂によって打開されたわけはない。内の捉え方が転換しただけで外は真っ暗なままだったのだ。そうしているうちに、次の考えが芽生えていた。

生存の期限を決めてしまおう

これは、本当に、一時的な心の安らぎを与えた。ゴールが見えているだけで私は本当に安心できるのだ。もし、期限までに今の絶望的状況が打破されなかった場合、死んでしまえば良いのだと、非常に楽観的且つ冷静に考えた。全てに対して無責任の極致だ。ウケちゃう。そして実際に、状況は変わらなかった。むしろ落ち着いて考える時間が長かった分、それはよりくっきりとしたものとして頭にこびりついていた。それによってこの2年は、定期的に全てのバイトと授業と遊びを休み、深夜にコンビニ弁当を爆食いし(幸い胃がバグレベルで強いので嘔吐は無かったが)、人間関係は極端に狭まった。それと、「自分の行動を監視している自分」ができた。現在の行動が、客観的にみてキショくないかのチェックがある。ちなみに、このnoteは4万%アウト!気色悪すぎる。これは何が嫌だったかというと、大抵のことにおいて「監視される側の自分がやりたいこと」は気色が悪いため、行動中常に自己矛盾が生じる。自分のやりたいことは大抵社会には受け入れられないのではないかという自意識過剰も甚だしい感情が常に居座り続ける。この自虐だって、気色悪いこと(このnoteを書く事)を少しでもやわらげる為の勝手な努力だし、本来はどこからも向けられていないはずの目ばかりを意識した結果のものだ。

拗らせた。この一言に尽きる。何も考えていない、自分の欲望に忠実な奴の方がよっぽどマシだった。もしくは、目によって完璧に欲望が抑え込まれた方がいくらかマシだった。デカすぎる自己保身と、抑えられない幸福欲求がねじれ国会みたいな状況を生み出している。そのくせ自分の身体については尊心がなくて自己投棄的に鬼の行動力を突如発揮してしまうのだから、私はもしかしたら3人くらいに分裂した方がそれぞれ幸せにやってくのでは?同じ体に共存すべきじゃない。そういえば今日そういう本読んだわ。それぞれがバラバラの方向向いてるのは仕事が一番上手くいかないチームの典型らしいぞ。

この辺りの全てをぶちまけたかった。だけど、それを友達にできるわけがない。彼らはみんな優しくて、頭が良くて、多分私の悩みを理解し共感の色を示してくれる。だからこそ、できるわけがない。吐露したことによって彼らが今後私と距離を置くだろうという意味ではなく(自己肯定感の高くない私にそう思わせる彼らは偉大だ)、私が自殺することは確定事項だったので責任がそちらに向いてしまうからだ。悲劇のヒロイン症候群だという批判を恐れず(恐れて)言うが、私は本当にそう思っている。し、彼らは実際にそれほどまでに優しい人間なのだ。

話は少し戻るが、以前自殺未遂があった時、生か死かのファイナルアンサーがあったといった。私は、正確に言うと、学生の終わりにもう一度その選択をしようと考えていた。ファイナルアンサーの状況は簡単には作られない。前回の場合は、意識が吹っ飛ぶ直前に、天啓のように助かる方法が降りてきて、そこで生を選択したのだった。今回は、ゆっくりと確定していった計画のため、やることはまず全部終わらせようというところから始まった。残したことがあると純粋な決定ができないと感じたからだ。とにかく、「すごい生きたい!」か「すげえ死にたい!」のどっちかに振り切りたかった。そうして最後の2ヶ月間で、関わった人の全てに会い、金は使い切り、バカみたいに呑み食い、体重は4kg増やした。そうして完璧に部屋の掃除が終わったところで、満を辞して

北海道に向かった、電車で。

いや草。残念!まだ死にません!
大学4年間で日本国内は大体制覇したのだが、北海道だけはマジで降りたこともなかったから、最後にやるならこれでしょうって、向かってみたのだ。目標は、知床で流氷を見ることと美味い蟹を食うこと。それだけのために東京からわざわざ電車で向かった。資金源は500円玉貯金の55000円。資金が尽きたらそこでゲームオーバーのスーパー貧乏旅行だ。
1日目 仙台で牛タンを食べる。地震の影響の臨時快速、シングル料金でツインルーム、じゃらんの期間限定ポイント1500ポイント出現でホテル代鬼安 自身の運の良さを再確認する。夜はクラフトビールの店に入ったら、一番好きなAfter Darkが置いてあり、めちゃくちゃに呑む。
2日目 どっか忘れたけど駅でサーモンいくら丼を食う。盛岡で岩手牛を食う。新青森からフェリーに乗り、夜中函館に到着する。友達と電話する。
3日目 函館朝市で2800円のウニいくら丼を食う。美味すぎて吹っ飛ぶ。長万部で温泉に入る。札幌に到着、トリトンで爆食し、快活CLUBで寝る。
4日目 富良野に向かってみる。名物の富良野オムカレーを食べ、また吹っ飛ぶ。富良野線というひたすら雪山を走る電車の車窓に魅了され、読んでいた小説の手が止まる。旭川にも寄ってみて、新名物(らしい)JUN DOGなるものを食べてみるが、ただのあったかいおにぎりで笑う。札幌に帰ってホテルでサッポロクラシックを飲みながらダラダラして多幸感を得る。
5日目 知床に向かい始めるなら今日だが、辞める。帰りの飛行機を予約する。彩未という日本一有名な味噌ラーメンに40分並び、旨くて溶ける。ポケモン作品の聖地巡礼をして、一枚だけ写真を撮る。残金が7000円を切っていることに気づく。蟹食うならここがラストチャンスだが、食わないことを選択する。代わりにラーメン共和国で30分吟味して決めた店で本日2杯目の味噌ラーメン(特盛)を食う。バターコーンが染みた。もう嫌になりたかったからマヨチャ丼も食い切り、胃のデカさにウケる。金がない為快活も850円のオープンシートで一晩明かす。ONE PIECEおもろすぎ。お腹いっぱい。
6日目 5時半に快活を出たため寒い。札幌駅で2時間うたた寝する。暇だからカラオケでちょっと歌うが、あまり調子が良くなかった。まあでも私はプラチナ会員で鬼安いので無問題だった。新千歳で色々食べてる中、カツカレーにチーズトッピングしたところでちょうど金が尽き、格安航空に揺られて帰路につく。

つまりどこかで天啓があったとか、ファイナルアンサーをしたとか、そういうことは結局なかった。まあ、そんなもん無くても死なないくらいの浅い悩みでしかなかったと考えればそれまでなんだが、2年間考えてて入念に準備してた割には、あっさり帰ってきてしまった。なんでそれをしたのかと言われれば、いまいち自分にもまだわかっていない。状況は全くもって好転してないし、金は使い切っちゃってるし…

でも一つ言えるのは、「知床と蟹は今回じゃなくて、次回の楽しみとして取っておこう」と思った瞬間があったことだ。そしてそもそもこれは前から認識していることだが、私は「生きていたくない」だけであって「どうしても死にたい」わけではない。しかし生きていたい理由が増えたわけではないし、また私はだらだらと延命をするのか…?

まあでも、そんな必死になって死ぬこたないというのは多分薄々感じていて、私は死後とかにそこまで魅せられるものが無い分、誰かに死ぬことを宣言したわけじゃないし別に生きててもいいなあというか、、生きるのは面倒臭いんだけど、死ぬのもそれはそれで面倒臭いという、ニート精神がまた働いているような、、

(くそ迷惑だけど)今から死んでくるわー!!つって出てきてたらもしかしたらそうしてたかもしれないけれども、そんなことは誰にも言うわけなかったのだから、まあ嘘つく対象が自分になるだけならいっかというか、

ただの意思が弱い人なのかもしれない。でもそれで良かった面も多分あった。死なないっていう側面から見れば、生を正とするならば私の意思の軟弱さは正しい。ただそれは死ななかった自分への正当化にも聞こえるし、かといって自己正当化がだめなのかと言われればそれもわからん。もう!何も!わかりません!!何が正しいのか、正しいことは良いことなのか、自分が結局どうしたいのか、ONE PIECEの続きはどうなるのか、

わからん!!!!わからんけどとりま生きてるわ!!みんなも死ぬな!!

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