見出し画像

I WANT YOU FOR U.S. GOVERNMENT

画像2

VOA60: February 2, 2022

Transcription

A website that shows Iranian state television says it experienced technical difficulties on Tuesday. Activists reportedly played an anti-government video message on the service.

In Sudan, "resistance committees" of young activists are organizing in Khartoum in an effort to protest military rule and gain support.

In Ecuador, environmentalists say an oil pipeline broke Friday, causing a spill in the country's Amazon area that polluted water and endangered the environment.

And in China, some sports competitions begin at the Beijing Winter Olympics as officials prepare for Friday’s opening ceremony.

訳例

火曜日、イラン国営テレビを流すウェブサイトに技術的な問題が発生したと報じています。活動家が反政府的なビデオメッセージを流した模様です。

スーダンでは、軍事支配に抗議し支持を得るため、若い活動家による「抵抗委員会」がハルツームで組織されました。

エクアドルでは、金曜日に石油パイプラインが破損したことにより、同国のアマゾン地域で石油が流出し、水を汚染し、環境を危険にさらしたと環境保護団体が発表しました。

中国では北京冬季オリンピックで一部の競技が始まり、関係者は金曜日の開会式に備えています。

勝手に探究

電波ジャックという言葉を聞いて何のことか分かりますか?改めて見ると、「イヤフォンか何かを挿すのかな」なんて字面です。もちろんこれはハイジャックを語源とする日本独自の表現で、電波の乗っ取りのことです。

確かに、家にいるほとんど全ての人がキー局のどれかを見ている時代であればアピールは強力で、乗っ取り犯(ひょっこりはんみたいな響き)もそのリスクを冒す価値はあったのかもしれません。

画像1

しかし、現在、テレビはもちろん、無数にあるウェブサイトを乗っ取って一体どれくらいの影響力があるのでしょうか。なんなら、自分の主張をYouTubeにでもアップすればノーリスクなのに。

そう考えると、誰もがチャンネルを持てる現在ってとんでもないですね。選択肢が急激に増えているのですから、テレビが見られなくなるのは当然でしょう。

ただ、今回の電波ジャック(ウェブジャック)には意味が出てしまいました。こうしてニュースに拾ってもらえたからです。世間の耳目を集めることが目的のはずなので、こんなものはスルーが正解なのに、VOAは何をしているのでしょうか

待てよ、これはわざと拾ったな。犯人の主張をみると・・・

Iran’s government will no longer silence us.  We’ll burn hijabs. We’ll burn their pictures and propaganda posters. We will break their idols. We will reveal their palaces so that the people can punish them.

「イラン政府はもう私たちを黙らせることはできない。  私たちはヒジャブを燃やすのだ。政府が掲げる写真やプロパガンダのポスターを燃やすのだ。偶像は破壊する。民衆が政府に罰を与えられるように、彼らの宮殿を暴いてやるのだ。」

ここから分かることは、イラン政府を敵視していることと、偶像崇拝の禁止を訴えているのでイスラームでも多数派を占めるスンニ派がシーア派を糾弾しているということ(ちなみにイランではシーア派が大多数)です。スンニ派とシーア派について詳しくはこちら↓。

ヒジャブについては力不足で分かりませんでした、すみません。ブルカにしろとでも言いたいのでしょうか?なお、イスラームの女性の服装については以下のページをご覧ください。

ちょっと脱線してしまいましたが、つまり、電波ジャックはイラン政府を転覆させたい勢力の仕業だと思われます。そして、イランを敵視しているのはアメリカなわけですから、わざわざ乗っ取り犯の「手助け」をするのも頷けます。なんなら、主犯がアメリカということもあるかも。

なんだかアメリカがらみの混乱が世界に広がっているようです。実は最初から最後までずっといいようにやられている日本人は「大変だね~」なんて人ごとを決め込んでいるように思われて滑稽ですが、「次の日本」にされるのを恐れる諸外国は真剣です。せめて「殿のご乱心」を世界がどう諫めるのか見守りましょう。

参考にしたページ




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?