DIGNO BX2 レビュー|格安防水MIL規格スマホ、実際どう?
今回は、京セラから発売されているスマートフォン「DIGNO BX2」を入手したのでレビューしていきます。
未使用品7,980¥(イオシス価格)という価格と、それに対してのタフネス性能の良さがバランスの良い、おすすめできるスマートフォンとなっています。
スペック
では、DIGNO BX2のスペックを確認していきましょう。
DIGNO BX2はエントリークラスのスマホートフォンです。
SoCはSnapdragon 480。エントリーモデルとしての好評が良かったarrows WeやAQUOS Wishなどにも採用されているSoCです。
外観
DIGNO BX2はもともと法人向けのモデルであるため、外観デザインはキズや耐衝撃性能を重視したものとなっています。
背面パネルもシボ加工が施されたブラスチックとなっており、キズが入りにくい・目立ちにくい構造となっています。
起動
では起動していきます。
DIGNO BX2はAndroidやUIのカスタマイズがほぼ行われておらず、”ほぼ素のAndroid”を搭載しています(法人向けモデルだからヘタなカスタマイズ不要という判断でしょう)。
ロック画面もAOSPの物が使用されています。
ホーム画面
ホーム画面はこんな感じ。
カメラ
DIGNO BX2には前面・背面ともに800万画素のカメラが搭載されています。
最近の水準ではかなり低い画素数ですが、
本来の用途であればQRコードの読み取りなど、限定された用途のみでの使用となるため800万画素となっていそうです。
今回はiPhone 15 ProとAQUOS Wishで写真性能を比較していきます。
両端末ともに設定の変更は行わず、撮って出しの状態での比較をしていきます。
こちらは夜景の画像です。
拡大して確認してみると奥のビル群が全体的にぼやけているのがわかります。
動画
AnTuTuベンチマーク
まずは、DIGNO BX2の基本的なスペックをおさらいしていきましょう。
今回は、AnTuTu v10を使用してベンチマークを行いました。
なお、GPUベンチはLiteバージョンとなりました。
ベンチマークスコアは367,040。
うち、GPUスコアは67,657でした。
arrows Weなど、他のSnapdragon 480搭載端末と比較してもそれほど遜色ないスコアとなりました。
総合スコア上では、Snapdragon 835を搭載した端末と同等。GPUなど劣っているポイントもありますが、CPUスコアでは少し勝っているので400番台のポテンシャルを感じます。
前代と比較
手元に前代のDIGNO BXがあったので、今回は比較を行っていきます。
スペックの違い
DIGNO BXとBX2ではスペックがかなり異なります。
全体的にかなりスペックが増強されているので、かなり快適度は変わると思います。
とくに、SoCのパワーがかなり強化されているので、日常的な用途でもかなりスペックの差を感じることができると思います。
実際に使ってみた
BX2を実際に使用して感じたことを書きしるしていきます。
おサイフケータイ/Felicaや指紋認証に非対応
DIGNO BX2にはAQUOS Wishやarrows Weなどに搭載されている指紋認証機能が搭載されていません。
いちおう、インカメラを使用した顔認証には対応していますが、精度はそれほど良くないうえ、マスク着用時には認証不可能になるため少し不便です。
また、おサイフケータイやFelicaには非対応のため、Google Payなどでのタッチ決済を使えません。
業務用のために仕方ない一面もありますが、購入前に注意が必要です。
ディスプレイの質が良い
屋外でのディスプレイの視認性を高くするためか、SDM480を搭載した端末の中では品質が良いディスプレイが使われています。
他の端末はHD+が主流の中、DIGNO BX2ではFHD+の比較的高精細なディスプレイが搭載されています。
液晶なので発色や黒の引き締まりなどでは劣りますが、明るさと精細さに関してはミドルレンジ端末などと遜色ないものになっています。
Xperia AceⅢと比較すると、カメラ越しでもディスプレイの明るさがよく分かると思います。
タフネス性能のコスパは◎
BX2は米軍MIL規格に準拠した性能となっており、(タフネススマホまではいかないものの)タフネス性能に優れているものとなっています。
同じSnapdragon 480を搭載して、なおかつMIL規格に準拠のAQUOS Wishと比較しても、落下時にディスプレイへのダメージが及ばないよう、ディスプレイ部の四隅フチの部分が盛り上がっていたりするなど、随所に工夫が見られます。
TORQUEなどのガチガチのタフネススマホには及ばないものの、その分分厚さなどは抑えられているため、Uberや出前館などのフードデリバリー専用端末として使うにも優れているかもしれません。l
SDM480は意外と動く
Snapdragon 480は400番台ということもあり、かなり動作に厳しいものがあるのかと思っていましたが、実際に使ってみると案外良い動きをします。
Twitterなどを使っていても、タイムラインのスクロールに指が吸い付くような感覚こそないものの、おおよそ快適の範疇に入ります。
スクロールが引っかかることもほぼなく、かつての400番台よりはかなりパフォーマンスが改善されています。
とはいえ、長期的な使用を考慮するとパフォーマンスには不安があるため、SNSをガッツリヤる人や長期的に使う人などは他のスマホの方が良いかもしれません。
UIが少し小さめ
これは個人的あるあるなんですが、昔からDIGNOシリーズはUIやテキストサイズが他端末よりも少し小さいものになっています。
設定アプリなどがわかりやすい例で、見比べてみるとアイコンが少し小さいのがわかるかもしれません。
ディスプレイの設定から表示サイズを変更することはできますが、逆にUIが大きすぎてしまうため、開発者向けオプションから最小幅をデフォルトの411dpから395dp前後に変更するとちょうど良い感じでした。
まとめ
今回は、京セラから発売されたDIGNO BX2をレビューしていきました。
ある程度のタフネス性能と、持ち運びやすさを両立させたい人にはかなりお勧めできる選択肢と思います。
また、未使用品が10,000¥弱で購入できる手軽さを考慮しても、バイクやお風呂でタフに使う用として購入するのもアリだともいます。
業務用で不便なポイントもありますが、仕様をしっかりと理解したうえ、許容できる人にはマストバイです。
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