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折りたたみってどうなん?Galaxy Z Flip3 5Gを使ってみた感想

今回は、も、もともと買うつもり無かったのにGalaxy Z Flip3 5Gを購入してしまい、1ヶ月が経ったので簡易的にレビューしていきます。


スペック

まずはスペックから。Galaxy Z Flip3 5Gは2021年のハイエンドモデルです。
SoCはSnapdragon 888を搭載しており、当時のハイエンドモデルとしては標準的な構成です。

スペック的には、数年前の標準的なハイエンドといった感じ。
普通のスマートフォンとしては遜色ないスペックですが、折りたたみとしては新たにIPX8の防水に対応するなど、より使いやすい進化を遂げたモデルとなっています。

外観

外観です。今回のカラーは”クリーム”です。

閉じた状態でオモテとなる部分には、1.9インチのカバーディスプレイが搭載されています。このままアプリを起動したりメディアのコントロールをすることができ、便利です。

閉じた状態で背面となる部分には、ワイヤレス給電やFelicaのアンテナが搭載されています。

ヒンジ部分には、”Galaxy”マークの装飾が施されています。
ただの刻印ではなく、光沢感のある材質が埋め込まれており、高級感を感じさせます。

ボタン類は右側面に集約されています。
指紋認証センサーを兼ねた電源ボタン(=サイドボタン)や、音量ボタンがおあります。


左から)音量ボタン、電源ボタン

左側面には、SIMスロットのみがあります。

起動

起動してみます。起動ロゴはカバーディスプレイにも表示されます。かなりカッコいい感じです(docomoロゴはいらない)。

もはやウイルス

GalaxyのOne UIなので、特に他のGalaxyと特別変わったようなところはありません。

実際に使ってみた

Z Flip3 5Gを実際に使用してみた感想です。

重心のバランスが悪い

まず初めに使っていて気になったところですが、画面を垂直に折りたたんで使っているとバランスが悪く、持ち方によっては手から落ちそうになることもありました。

特にGalaxy Zシリーズの場合はディスプレイ比率が21:9なので、普通の19:9比率の端末よりも、重心が高い傾向にあります。

正確ではないと思うが、おおよそ重心の目安を比較してみた

後述しますが、MagSafe化リングをケースに貼り付け、そこにANKER 610 MagSafeリングを貼り付けたことである程度持ちやすさをアップすることができました。

ワイヤレスバッテリー共有が便利

これはZ Flipシリーズに限らず、Galaxy全般に言えることですが、ワイヤレスバッテリー共有が便利です。

これはGalaxyスマートフォンをワイヤレス充電器として、他のQi対応端末へ電力を供給できる機能ですが、Z Flip3 5Gの場合はコンパクトに折りたたんだ状態で給電できるため、AirPodsケースの充電がなくなってしまったときや、iPhoneの充電がピンチなときに便利でした。

少しわかりにくいが、しっかりワイヤレス充電できている

ただ、どちらか片方にMagSafeリングなどを取り付けていると、ケースを外さないと給電されず、バッテリー共有中は両端末とも裸運用を強いられます。
ちなみに、USBケーブルを接続して有線で電源供給をすることもできます。

この見た目で防水

一見、防水には対応してなさそうな見た目をしているZ Flip3ですが、なんとIPX8の防水性能を備えています。
IPX8は、水中で電子機器が使用されることを想定した等級※。つまり、理論上は水中で操作しても壊れないことになります。

ディスプレイを閉じた状態で霧吹きで水を吹きかけてみたが、動作に支障は出なかった

実際には水中ではタッチが反応しなくなるので使い物にはならないですが、防水性能を備えていることで雨の中での使用なんかも安心して使うことができます(ただし、防水機能は経年劣化により性能が低下するので注意)。

※IPX8とは、常温で水道水、かつ静水の水深1.5mの所に携帯電話を静かに沈め、約30分間放置後に取り出したときに通信機器としての機能を有することを意味します。

Galaxy Z Flip3 5G 取扱説明書より(docomo版)

発熱はそこそこ

SoCが、発熱で悪評のあるSnapdragon 888ということもあり、しばらく操作しているとカバーディスプレイのあたりがじんわりと発熱しているのがわかります。

主に端末の上半分が発熱するので手に熱はそれほど伝わりませんが、徐々に下半分にも熱が伝わってくるので、長時間連続で使っている時は少し気になります。

バッテリーの持ちは若干悪い

Galaxy Z Flip3 5Gのバッテリーは3,300mAhと少なめで、バッテリーの持ちの悪さは若干目立ちます。カバーディスプレイのAOD(常時表示ディスプレイ)をオンにしていると、何もしていなくてもバッテリーは減ります。

また、2時間程度の使用で残量が20%ほどになるなど、メインとして使うには10,000mAhのモバイルバッテリーが必須となりそうです。

Magsafeリングを取り付けてみた

先のように、重心のバランスが悪く落とすリスクがあったため、ケースにMagSafeリングを貼り付けてみました。
Shinjimoruのリング自体に磁石が埋め込まれているリングです。

分厚さはありますが、ただの金属製のリングを貼り付けるより強い磁力を感じます。

MagSafe(Qi2)対応充電器ににもしっかり張り付き、ちゃんと急速ワイヤレス充電もできます。

ANKERのMagGo 622を取り付けて使ってみたところ、べチン!という感触こそ得られないものの、しっかりとしたホールド感で安心して使うことができました。

カバーディスプレイをこちらに向けておくこともできます。このスタイル、結構好きです。

手元に置いている時は基本このスタイル

AnTuTuベンチマーク

まず、Galaxy Z Flip3のスペックをおさらいしていきましょう。

今回は、AnTuTu v10を用いてスコアを計測しました。

AnTuTuはGoogle Playから取得できないため、公式サイトからAPKを取得してのインストールとなります。インストールは自己紹介でお願いいたします。

ベンチマークスコアは768,984
うち、GPUスコアは135,598でした。

スコア上では、最近ミドルレンジスマホで定評のあるGoogle Pixel 7aと遜色ない数値です。
このことからも、Z Flip3 5Gは今から使い始めても十分に使えるスペックがあることがわかります。

カメラをチェック

カメラ性能をチェックしていきます。
Galaxy Z Flip3 5Gは広角と超広角カメラ(両方とも1,200万画素)を搭載しています。
他のGalaxyシリーズと比べてカメラは貧弱ぎみで、構成や画素数ではミッドレンジモデルのA54よりも劣っています。

とはいえ、カメラは画素数や構成で性能が決まるわけではないですし、実際に使ってみないとわかりません。ということで、実際に撮影をして比較してみました(諸事情により、今回は動画撮影の比較は行いません)。

今回は比較対象としてiPhone 15 Proを使用しています。

写真

Galaxy Z Flip3とiPhone 15 Pro、両端末とも特に設定は変更しない状態です。

夜間の東京駅を写した写真を撮影してみました。

Z Flip 3で撮影(タップで拡大します)
iPhone 15 Proで撮影(タップで拡大します)
細部をズーム。解像感に顕著な違いは感じないが、色の鮮やかさはかなり差がある

両端末とも、1200万画素での撮影となっているため、解像感に顕著な差は感じませんが、色の鮮やかさにはかなりの差があります。
特に、駅舎を照らすライトの色が顕著です。
ただし、全体的に明るく見えるのはGalaxy Z Flip3 5Gです。このあたりは処理の差と言っても良いでしょう。

カメラ×折りたたみ=?

Galaxyでは、Z Flipシリーズのみで使用できるカメラアプリの機能があるので紹介していきます。

高画質に自撮り

カバーディスプレイにカメラで写している映像を映し出し、自撮りを高性能なカメラで撮影することができます。

この機能は割と実用的

三脚いらずで集合写真 / 手のひらシャッター

直角に折り曲げた状態で撮影することができるので、複数人で撮影スルようなシーンでもスマホを安定して設置する環境さえあれば、スタンドいらずで撮影することができます。

なお、これはGalaxyシリーズ全てで使える機能ですが、カメラに向かって手のひらを向けると3秒タイマーが作動し、撮影をすることができます。
誰か一人がタイマーを押しにいかなくても、手のひらをカメラに向けるだけで撮影できるので 、集合写真を取るときの何回も撮りなおすやつを回避できるかもしれません。

ゲームをチェック

PUBG

少々古いゲームのラインナップとは思いますが、今回はPUBGをプレイして検証してみました。

基本的なゲームプレイには問題ないですが、つい力が入ったときに折れ曲がり部分が少しガタガタしたり、ディスプレイがフィルムなので指が滑らかに動いにくいなどの問題もありました。

よーく見ると、中央付近の画面が歪んでいるのがわかる

画質設定は下記が最大。
クオリティ:HDR
フレーム設定:ウルトラ

この設定にしても著しいFPSの低下は見られませんでしたが、高FPSでプレイしたい場合は画質設定をひとつ下げたほうが快適です。

21:9比率のディスプレイなので、他の端末よりも広い視野でプレイできるかと思いましたが、実際プレイしてみるとそんなことは無く、iPhone 15 Proでプレイしたときよりも上下が若干クロップされた範囲が映るようです。

若干歪んでいるが、見る分にはそれほど気にならない

まとめ:まだまだ改善の余地アリ、でも日常使いできる完成度

今回は、2021年に発売されたGalaxy Z Flip3 5Gを、2024年4月の今レビューしました。

縦型フォルダブルの第3世代目ということもあり、防水性能やカバーディスプレイの進化など、初代と比較して完成度が高くなっています。最新のZ Flod5と比較すれば劣っている点は多いですが、Galaxyの縦型フォルダブルを初めて買うのにおすすめな機種だと思います。

普通のスマホと異なる特殊なスマートフォンということで、高い所有感を感じることができました。


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