Yogyakarta Biennale2023
今回は、ジョグジャカルタビエンナーレが開催されるということで、観にきた。会場はジョグジャカルタ南部から南西部に広がって配置されており、全ての会場を回るのに2日は必要であった。
1番の目玉はメイン会場のエントランスを飾るファサードの作品。今回、ビエンナーレの総合芸術監督を務めたジョグジャカルタのコレクティブ「ゲゲルボヨ」が制作した。サブ会場にも同様に、ファサードが展示されており、会場を飾っていた。
会期:2023/10/6 - 2023/11/25
場所:ジョグジャカルタ市内 全17ヶ所
Taman Budaya Yogyakarta
メイン会場:タマン・ブダヤ・ジョグジャカルタ
街の中心地に位置するこの会場は、ジョグジャカルタで行われるアートイベントでもよく使われる場所。エントランスを飾るゲゲルボヨのファサードが印象的Kamopoeng Mataraman(https://maps.app.goo.gl/8J6p4Ug3txQh34Vv9)
カンポン・マタラマンは、ジョグジャカルタ中心地から南に位置するエリアにある。この村のジャワ文化をテーマにした観光施設に作品が展示された。伝統的なジャワ料理のレストランもあり、ジャワ文化に浸りながら作品を鑑賞することができる。The Ratan
カンポン・マタラマンに隣接する施設で、パングンハルジョ村の住人が所有するイベントレンタルスペース。開放的なガラス張りの建築物の中で展示が行われたKarang Kitri Cultural Area
(https://maps.app.goo.gl/BGmZn1bH7aAF9Ubq6)
パングンガルジョ村のカランキトリ文化センターは、芸術・文化活動に使われる文化ホール。廃棄物処理施設と、農業用の灌漑に利用する貯水池も隣接する。Lohjinawi
ロヒイナウィ・スタジオは、バングンジオ村の中にある、アーティスト向けのレジデンス施設であり、アート活動の拠点。今回のビエンナーレのディレクターであるAlia Swastikaが運営する。Sekar Mataram
バングンジウォ・ビレッジの敷地内にある商業施設。2021年に建設されたジャワ式の建築物で、宴会場などとして使われる。今後も観光施設として開発していく予定がある。Bibis Monument
ビビス記念碑は、インドネシア独立戦争の中で、インドネシア軍がジョグジャカルタを6時間占領した「1949年3月1日の総攻撃」の戦略を練るのに使われた施設。スハルト中佐が滞在していた建物で展示が行われた。Joning Artspace
ジョニング・アートスペースは、バントゥル県セウォンにある展示スペース。ここでは、テラコッタとパフォーマンスに焦点を当てた美術展を定期的に開催している。Bangunjiwo Villege Office
バングンジウォ村は、ジョグジャカルタ中心地から南西に位置するバントゥル県セウォン郡バングンジウォ村。その村の村役場Old House
バングンジウォ地区にあるジャワ式の建築様式で作られた古民家。伝統的な屋根瓦、支柱の木、編んだ竹で構成されており、保全を目的としたワークショップが実施されているGudang(https://maps.app.goo.gl/c1YENWxndwayXpU87)
バントゥール県バングンジウォ地区ビビスの、ティッシュ工場として使われていた倉庫を、会場として活用Modukismo Sugar Factory Area(Food Court)
マドゥキスモ製糖工場は、現在も稼働するジョグジャカルタ唯一の精糖工場。この工場敷地内にあるフードコートを会場として利用Pendhapa Art Space
ペンダパ・アート・スペース、通称PASは、ドゥナディ(彫刻家)のスタジオであった建物で、現在はアートスペースとして公開されている。2015年から、STARTUPと呼ばれるアート・プログラムを実施している。
今年のジョグジャカルタビエンナーレの雰囲気について、現地のアーティストに意見を聞いたが、これまでのジョグジャカルタビエンナーレとは雰囲気の異なるスタイルになったとのことでした。その一つが、ジョグジャカルタ郊外に広げた、サブ会場。これまでは、多くても2−3会場で行われてきたが、今回は十数箇所で行われており、現地のアーティストも回るのが大変だと言っていた。
招聘された総勢60名以上のアーティストのうち、40−50名はインドネシアの各地から集まった。それ以外は南アジア、東ヨーロッパから参加していた。
さまざまな文化的背景を持ったアーティストが、ジョグジャカルタで展示した作品を見る中で、ジョグジャカルタで普通に生活するだけでは触れられないジョグジャカルタの歴史や、文化、マインドを垣間見ることができた気がします。
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