音源制作記 モードの違い

PCではなくギターの作業は作業している感すらなく、いつの間にかやっているから楽だ。

ここ数日、少し気持ちが曇っている、
戦争のことが気になる。
そんなに興味がある方でもないと思うが政治の事も気になる。
働いているグループホームでおかしな事が起きている、というより障害者福祉の世界ではおかしな事が常態だ。

福祉の名のもとに障害者達が食い物にされている、別に虐待されているわけではない、飽くまで優しくでも自由は侵されている。

それに自分の生活費の心配もある、目処は立ったとは言え、例えばヤフオクに出品している物が売れなかったら、結構なピンチだ。

昨日今日は、前回書いた僕の中では異色作2曲をいじっていた。
コードがいま一つな部分をブラッシュアップした。

そのうち1曲のアレンジを考えている、
かねがねドラムセットは使いたくないと思っていたけれど、この曲のリズムにはどうしてもドラムセットのパターンが必要な気がしている。

モータウンみたいなドラムのパターンが欲しい、どこかにループはないだろうか? 
さっき普段有償のモータウンのサンプリングCDの様な物が無料になっていので落としたら、中身が空だった、
レビューを見ると結構な数の外国の人も同じ事を書いていた、残念だ。
どうやって探そうか?

そうだ、それとボツにしかけた曲
「コンビニ強盗」を再び入れようか考えている、
なんというか、成人後見人制度などの障害者を取り巻く環境への批判をこの曲に入れられそうな気がする。

おかしいなー、そんな社会批判みたいな事は音楽ではやるべきじゃないと常々思っているのになー。

この「コンビニ強盗」はワンコードだ、つまり頭から終わりまでず~っと1つのコードしか出てこない、ワンコードのブルース的な曲。

最近ワンコードで曲を作ることに行き詰まりを感じる、正確には行き詰まりを感じ続けていたことが意識化されるようになってきた。

自分で満足行く曲をワンコードで作るのはやはり難しい、弾き語り的なフォーマットでは尚更。
カントリー・ブルースの世界では多くのワンコードの名曲があるけれどね。

ましてやワンコードの音楽を聞いたことがない多くの人に自分のワンコードの曲を聴いてもらうのは難しいだろうなと思う。
きっと退屈だろうし、ひょっとしたら音楽にも聞こえないかもしれない。

ワンコードの音楽はつまり同じ事の繰り返しになる、短いメロディの繰り返しになる。
民族音楽ではよくある形態だけれど
そういうタイプの民族音楽はやはり世間であまり好まれていない。

でも、その単調さこそがワンコードの音楽の魅力なのだ、
ずっと同じ事を繰り返す音楽はもちろん退屈にもなり得るが、
ふとした瞬間それにハマると普通のコード進行がある音楽とはまた違った催眠的な快感があるのが分かる。

それは、云うなればミニマルなテクノみたいな良さだ。

コード進行の音楽では得難い魅力を味わうには多分聞き手のモードが変わる必要がある。

僕が自分のアルバムに沢山コードが入っているタイプの曲を入れたくなかったのは、そのせいなんだと気がついた。

ワンコードやそれに類する少ないコードの催眠的な世界にコードが普通に進行する曲が入っているとそこだけ世界がガラリと変わってしまう気がする。

興醒めかもしれないと思う。

そろそろこの長い文章を締め括ろうと思っているけれど、結論めいたものはないかな?

取り敢えず正直でありたい、
作り続けるうちに自ずと形になってゆくのは間違いないし、そこで自分の思惑からズレてゆくのはむしろ歓迎すべき事だと思う。



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