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第8回 立川こしら【華麗なる落語家ライフ】『ネットワークビジネスにご用心!』

2021年11月5日 お江戸日本橋亭
書籍『“まくら”で知る落語家の華麗なるITライフ』続編!書籍未発表テキストを竹書房落語Noteで連載! 本連載初の人名の伏字処理! 日本の通信事業の闇をえぐるヤバ過ぎる話題の為、クレームがつき次第、公開中止! 購読はお早めに!

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◆本テキストは立川こしらの落語口演のまくらをテキストにするにあたり、文章としての読みやすさを考慮して、全編にわたり新たに加筆修正いたしました。
◆本テキストに登場する実在する人物名・団体名については、一部を編集部の責任において修正しております。予めご了承ください。
◆本テキストの中で使用される言葉の中には、今日の人権擁護の見地に照らして不当・不適切と思われる語句や表現が用いられている箇所がございますが、差別を助長する意図をもって使用された表現ではないこと、また、古典落語の演者である立川こしらの世界観及び伝統芸能のオリジナル性を活写する上で、これらの言葉の使用は認めざるをえなかったことを鑑みて、一部を編集部の責任において改めるにとどめております。
 
【著者立川こしら】
立川こしら(たてかわ こしら)落語家。落語立川流真打。千葉県東金市出身。1975年11月14日生まれ。本名は若林大輔。1996年、立川志らくに弟子入り。落語を中心に様々なエンターテインメントを幅広く手掛ける、アナログからデジタルまで使いこなすクリエイター。
 
《まくらの前説》
○××……本文の内容が過激の為、伏字にさせていただきました。ご了承ください。
○緑助……柳家緑助。2013年3月、柳家花緑に入門。2015年1月、前座となり高座名「緑助」。2018年11月、二ツ目昇進。2021年11月から12月にかけて行われた『ご当地落語』の全日程に参加した。
○ご当地落語……3~4人の落語家と落語作家、写真家などが福島・山形の温泉地に4日間滞在し、現地の伝承などをもとにした新作落語を創作・発表。大きな注目を集めた。
○馬るこ……鈴々舎馬るこ。2003年5月、鈴々舎馬風に入門。6月に「馬るこ」と命名され前座になる。2006年5月、二ツ目に昇進。2017年3月、真打昇進。
○『BURRN!』……『こしらの集い』の常連客である広瀬和生氏が編集長を務める世界最大の実売部数を誇るヘヴィ・メタル/ハード・ロック専門誌。こしら師匠は、広瀬氏が東大卒であることから、高学歴者を『BURRN!』と呼ぶことがある。

2024年3月2日内幸町ホール『こしらの集い』にて

 ここでは××の話はしましたっけ? ……していないのかぁ! それでは重大な発表をしなくてはならなくなってしまいました(笑)。先日ね、稲刈りツアーに行ってきたんですよ。行ったメンバーが、わたしとあとは××と、あとは緑助っていう柳家花緑師匠のお弟子さんよ。……柳家花緑師匠のお弟子さんよ(笑)。柳家花緑師匠の弟子さんの交通費とか宿泊費とかを、全部オレ払ってるんですよ(笑)。
 あんなの花緑師匠が教えろってことなのよ(笑)。何で、オレがそんな奴の面倒見なくちゃいけないと思うけど、「来る」って言うから、しょうがないから3人で行った訳ですよ。本来ならば、かしめも入る筈だったのに、何かもう悩んじゃっているから、「お前もう来るな」って言って、3人で行った訳ですよね。
 実はね、明日からになるんですけれどもね。明日からまず第1弾で、東北の山形にあります小野川温泉というところで、「ご当地落語」というのを作るんですよ。そこで4日間、そこに滞在して、その周りでいろんな話を訊いたりして、4日目に、そこの地域でいろんな話を訊いたものを落語にして、4日目に発表しますよっていう、これを1ターンとしまして、これをね、5温泉地で演るんですよ。これが今回のこの11月、12月の一番大きなプロジェクトだったりする訳なんですけれども……。ただ、これね、「落語を作りました、演りました」だと……、全然そのパワーが無い訳ですよ。一応、文化庁の助成金も凄い額をとって来てるから、それ。……内緒よ(爆笑)。
 内緒でも調べれば出てくるんですけれども(笑)。まぁまぁまぁ、文化庁の皆が取れる様な助成金ではなくて、ちょっと込み入ったことしないと取れないようなとこだったんですけど。……もう、ヒアリングとかも凄い綿密にあったりしてね。そういうので、どうにかこうにかとって来て奴なんですけれども、一応、継続事業として、……これ、通ってるんですよ。
 だから、2回目も、3回目もやるってことになると、2回目、3回目は、ちょっと予算減らされますから、それに引き続いてやろうと思ったら、それと同じ額ぐらいの収入がないといけない。だからその収入を得るために、ちょっと今回のこの一発目でね、いろんなところにPRをして、「こういうプロジェクトがありますから、プロジェクトごと買いませんか?」みたいな、「そういう自治体を探していきましょう」みたいな、……もう全然、落語家の話す話じゃない話を(爆笑)、今、皆さんにはしてますけれどもね。そういう事業〔かたり〕で動いてる訳なんですよ。
 その中にね、有名な人が1人でも、2人でも居れば、皆、見てくれますけれども、一番有名なのが、オレか、馬るこなのよ(笑)。これは、頭打ちもひどいじゃないですか? だから、「あぁ~」と思って、じゃぁ、もう、「作ってる模様も全部配信しましょう」と。だから、どういう風に落語を作るかね、だから、「到着しました」から、もう配信しちゃってイイんじゃないのって、……ネットにどんどん出してって、アイツこういうことやってんだっていうのを、知ってもらう人が増えれば、成功〔いける〕だろうと、
「テレビとか、ラジオ、雑誌を使わなくても、そういう宣伝の仕方があるんですよ」
 って、オレが堂々とプレゼンしたから(爆笑)、福井の人にね(笑)、
「あなた方は知らないかも知れませんけど……」
 みたいなね。ウチの師匠と、ボクを比較しながら話をした訳ですよね(笑)。
「このコロナ禍で、ボクはこれだけの仕事があるんです」
 と。
「ウチの師匠は、落語会、こんなに無いんです。何が違うか分かりますか?」
 みたいなところでね(爆笑)。凄いねぇ。だってZOOMでプレゼンをやったんですけど、向こう側にいるのは、文化庁の代表みたいな人だから、……多分、頭が良いのよ。多分、東大か京大なの、皆(笑)。もう、『BURRN!』みたいなのが、向こうに居る訳じゃない(爆笑・拍手)。『BURRN!』を端からやっつけていく訳(爆笑)、高卒のオレが。「ざまあみろ」と(笑)。受験勉強は何にも役に立たねぇよ(笑)。
どうせね、こっちの落語の業界のことは良く知らねぇだろうから、自信満々に「真打です」って言えば、バレしなえから(笑)。それも、志らくとか談志とか言っときゃ、「おう……」みたいなるんじゃない(爆笑)? 「いけるぞ」と思うんですけど、……まぁ、無理やり通したことになったりしてね。
 だから、暇があったらネットに(動画を)出すっていうことをやろうと思ったんですけど、メンバー全員が出来る訳じゃないんで、メンバーのうちの何人かをちゃんと教育しといて、そいつが常に発信してる状態にすれば、皆もそういう4日間の動きに慣れるかなと思って、……緑助ってのは、もう毎日全部の会に入ることになったんですよ。
本来はかしめが入る筈だった(笑)。……でも、何か具合が悪いって言ってるんです(笑)。
「師匠、起きられないんです」(笑)
 って、そう言いながら泣く人を見たことある? ないでしょう(爆笑)。本気だから。だから、「これダメだな」と思って、「じゃぁ、他に誰かいる?」って言ったら、緑助が、
「僕ぅ、やりまぁぁぁ~す」(爆笑)
 って、……何でこいつはこんなにバカなのに、ウチの弟子は泣きながら、「起きられません」って言うんだろうと思いながら(笑)。やっぱ、比べたら緑助は高卒なのよ。高卒はエライ(爆笑)! ボクの中でのベクトルは、中卒が一番上ですから(爆笑・拍手)。そっからいくと、東大、京大が一番下になりますから(爆笑)。それで、「かしめがダメだから緑助ね」って、「わたしも、(配信は)やったことがない」って、××も「あんまりやってない」って言うから、「分かった」と。
 この稲刈りツアーの間に、「配信することを、皆で覚えろ」って、「オレ、あんまり(トークを)回さないから、2人で回して。で、配信して、撮って」ってということで、お願いした訳ですよ。もう、(旅の)スタートから始まる訳です。車を借りて、「じゃぁ、出発します」ってところから配信を始めるんですけれども……。

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