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第10回 立川こしら【華麗なる落語家ライフ】『こしら師匠の冤罪!? 露天風呂ミステリー編』

2021年12月20日 お江戸日本橋亭
書籍『“まくら”で知る落語家の華麗なるITライフ』続編!書籍未発表テキストを竹書房落語Noteで連載! 過激過ぎる内容の為、イニシャルトークでお贈りいたします! 関係者からクレームがつき次第、公開中止! 購読はお早めに! 特に今回は前回からの続き物ですので、『ご当地落語、波乱の現地入り編』をご購読いただいてからお読みください!

2024年5月7日内幸町ホール こしらの集いより01

【猛毒(舌)注意】購読の前にご確認ください。
◆本テキストは立川こしらの落語口演のまくらをテキストにするにあたり、文章としての読みやすさを考慮して、全編にわたり新たに加筆修正いたしました。
◆本テキストに登場する実在する人物名・団体名については、一部を編集部の責任において修正しております。予めご了承ください。
◆本テキストの中で使用される言葉の中には、今日の人権擁護の見地に照らして不当・不適切と思われる語句や表現が用いられている箇所がございますが、差別を助長する意図をもって使用された表現ではないこと、また、古典落語の演者である立川こしらの世界観及び伝統芸能のオリジナル性を活写する上で、これらの言葉の使用は認めざるをえなかったことを鑑みて、一部を編集部の責任において改めるにとどめております。
 
【著者立川こしら】
立川こしら(たてかわ こしら)落語家。落語立川流真打。千葉県東金市出身。1975年11月14日生まれ。本名は若林大輔。1996年、立川志らくに弟子入り。落語を中心に様々なエンターテインメントを幅広く手掛ける、アナログからデジタルまで使いこなすクリエイター。
 
《まくらの前説》
○ご当地落語……3~4人の落語家と落語作家、写真家などが福島・山形の温泉地に4日間滞在し、現地の伝承などをもとにした新作落語を創作・発表。大きな注目を集めた。
○小野川温泉……山形県米沢市小野川町に湧出してきた温泉である。温泉街は米沢の市街地から近く「米沢の奥座敷」と呼ばれている。
〇S志……落語立川流に所属する落語家。
〇Sら門……落語立川流に所属する落語家。
〇R助……落語協会に所属する落語家。
〇E藤さん……『ご当地落語』宿泊宿のスタッフ。
〇Kモ……元落語家の新作落語作家
〇DS師匠……ノーコメント
 
【前回の『『ご当地落語、波乱の現地入り編』あらすじ】
 『ご当地落語』をプロデュースする立川こしら師匠は、後輩落語家とカメラマンのM藤さんを引き連れて、小野川温泉を目指すのだが、新幹線に不慣れなSら門がこしら師匠と合流出来ない羽目に! 米沢駅で一同揃って紋付き袴で集合写真を撮る筈が、観光おばちゃん軍団に阻まれる! 途中でリンゴ飴を齧る写真を撮る筈が、リンゴ飴のあまりの硬さに串が折れて、枯葉だらけの地面を転がることに! 果たして、こしら師匠一行は無事に宿にたどり着けるのか? そして、今回は露天風呂ミステリーで、こしら師匠に冤罪が!?
 
 

2024年5月7日内幸町ホール こしらの集いより02


「なんだ、これ!」って言いながら、ようやく着く訳よ。着いて、S志……、今のところ、一番の安定した奴だから(笑)。「S志なら大丈夫だろうな」と思ったら、着いたらS志が近づいて来て、
「(小声で)こしら師匠……」
こそこそ声なの(笑)、「何だ?」と思って、
「S志、どうした?」
「いやぁ~、2年前に来ましたけれど、相変わらず寂れてますね?」
「バッカ、6軒閉まってんだよ(笑)! もっと寂れてんだよ」
わざわざここで言うことじゃねぇじゃねぇかよ(笑)。もう大変なのよ。でねぇ、3日目だったっけなぁ? 大事件が起こる訳ですよ。宿のE藤さんがねぇ、オレんところに来て、
「こしら師匠、風呂のお湯抜いたでしょう」(爆笑)
「抜いてない」

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