人に迷惑を掛けたり傷つけたりすることも『面白い』で片付けていいの?
「面白がり力」についての記事です。初めての方は「面白がり力 基礎編」を先にお読みいただくと理解しやすいと思います。
今日は、
「人に迷惑を掛けたり傷付けたりすることも『面白い』で片付けていいのか?」
という話をします。
僕は「何でも面白がればいい」と考えているのですが、
人に迷惑を掛けたり傷付けるようなことをしながら、それを面白がっている人がいたとしたら、「それも良いよね」と言えるのか?
という話です。
先に結論を言ってしまうと、「もちろん、それも面白がればいい!」です。
むしろ、人に迷惑を掛けたり気づ付けたりした時こそ面白がり力を発揮すべきだと、僕は思っています。
誤解しないで欲しいのは、人に迷惑をかけたり、気づ付けたりすることが面白いことだと言っているわけではない、ということです。
どういうことかを説明しますね。
「迷惑」や「傷付く」は本人の問題
まず前提として、他人が迷惑かどうか、傷付くかどうかというのは、その人の感覚や反応の問題であって、こっちからコントロールできるものではありません。
こっちが傷付けるつもりなんて無くても、勝手に傷ついてしまう人もいます。
自分にとって迷惑だと感じる行為が、他の誰かにとっては全く問題無かったり、逆に喜ばれていたりする場合もありますよね。
僕は、人に迷惑をかけたいなんて思わないし、できれば誰も傷つけたくはありません。
人に迷惑をかけたり傷つけたりすると、自分の気分が良くないし、人に嫌な思いをすればするほど、信用を失って自分が損をするからです。
でも、意図せず迷惑をかけてしまったり、傷付けたりしてしまうことはしょっちゅうあります。
そんな時は、「面白がり力」で乗り越えます。
もし、「人に迷惑をかけることが面白い!」「傷つけることが面白い!」という人がいたとしたら、その人の心は相当病んでいるので、専門的なメンタルの治療を受けたほうが良いでしょう。
ひょっとしたら、心に深い傷を抱えていて、劣等感や自己否定から、そういう思考や感情になっているのかもしれません。
僕は、人は本来自分自身を面白がって生きていれば、「人に迷惑を掛けたい」とか、「人を傷付けたい」という心理にはならないはずだと思っています。
「面白がる」ことは、自分の中の本質的な価値観を見つめ直す行為でもあります。
もしもこれまで、劣等感や自己否定などから、人に迷惑を掛けたり傷つけるようなことをしてしまっていた人にとっては、「自分を面白がる」ということは、自分の潜在意識と向き合い、心の闇に気付き、生き方を改めるきっかけにもなり得るのではないかと思います。
意図せず、迷惑を掛けたり気づ付けたりしてしまった時の「面白がり方」
考えた方がいいのは、人に迷惑を掛けたり傷付けたりすることが善か悪かということではなくて、
もしも迷惑を掛けたり傷付けたりしてしまった時に、「それに対してどうするか?」ということですよね?
それに対する答えも、基本は同じです。
面白がることです!
「面白い!」と言ってみましょう。
他人の不幸や負の感情を面白がるなんて言うと、多くの人は抵抗を感じてしまうでしょう。
面白がるのはそこではなくて、
自分が迷惑をかけたり傷つけたりしてしまった、という「出来事」「ストーリー」を面白がるのです。
映画やドラマをイメージするといいかもしれません。
映画やドラマでは、主人公が人に迷惑を掛けたり傷付けたりするという出来事は、その映画を「面白くする」ための材料としてよく使われます。
あなたはそういうストーリーの映画を見ているとします。
そして、想像してみてください。
このイメージと質問を「面白い!」という一言に凝縮したのだと考えてみてください。
すると、迷惑を掛けたり傷つけてしまった人を目の前にしたあなたの、その後の「面白い」展開が浮かんできませんか?
または、これまで面白いと思った映画やドラマや小説等の中で、似たようなストーリーのものを思い出してみてください。
そのイメージをもとに、今どうするかを考え、行動すればいいのです。
例えば、
誤解を解く取り組みが必要なのかもしれないし
自分のミスなら謝るべきかもしれないし
慰めや励ましが必要なのかもしれないし
行動で誠意を示すことかもしれないし
相手側の問題であるなら、放っておくことかもしれないし
ひょっとしたら、相手を気づ付けたと自分が思い込んでいるだけかもしれないし、、
やってしまったこと、起こってしまったことは変えられません。
起こったことに対して「どう対応するか」ということが肝心ですよね。
映画を見るように、起こってしまった出来事を俯瞰して面白がることができれば、判断力や決断力も上がり、行動力も出てきますよね。
クヨクヨしたり、どうにもできないことに執着しているよりはいい結果につながりやすくもなるでしょう。
どうしても面白がれないという方へ
もし、面白いストーリーが浮かばないのだとしたら、今は未だそういうシチュエーションでは「面白がり力」は使えないかもしれません。
他人のネガティブを面白がることは、自分のネガティブを面白がるよりも難易度が高いかもしれません。
ただ、あなたの今後の人生のためには、意図的にそういう「面白さのバリエーション」も増やしておくようにした方が良いと思います。
なぜなら、、
最初にも書きましたが、例えあなた自身が意図しなかったとしても、今後人生のなかで、誰かに迷惑をかけてしまったり、傷付けたりたりしてしまう可能性はゼロではないからです。
そういった不測の局面でも、「面白い」のキーワードで、瞬時に映画のようなシナリオを思い描けたとしたら、その出来事をポジティブにとらえやすくなると思いませんか?
起こってしまったネガティブに対して、焦りや負の感情に支配されたまま対応すれば、自分や相手をさらに傷付けるような言動に走ってしまうかもしれません。
それよりも、起こってしまったことを瞬時に受け入れ、それを面白さに転換できた方が、冷静で効果的な行動を起こしやすいし、
その結果、ネガティブに思えた出来事が、プラスに変わるかもしれませんよね。
「面白い」をどう定義するかはあなた次第です。
あなたにとっての「面白い」の定義を明確にしておくほど、とっさの出来事やネガティブな事態に対しても、瞬時にそれを糧に変えるための発想やエネルギーに変えることができるようになるのです。
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